TriNetXと富士通がジョイントベンチャーを立ち上げ、日本の患者の画期的な医薬品へのアクセス拡大を目指す

日本における臨床試験、研究、医薬品開発を加速するため、リアルワールドデータを活用したパートナーシップを推進

米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、2025年2月12日 —

リアルワールドデータ（RWD）およびリアルワールドエビデンス（RWE）ソリューションのグローバルリーダーであるTriNetX（読み方: トライネットエックス）は、ICTのリーディングカンパニーである富士通と提携し、「TriNetX Japan株式会社」を設立しました。この革新的な合弁会社は、日本の患者の電子カルテ（EHR）データを非識別化した上で活用し、臨床試験の最適化、医療研究の推進、医薬品開発の迅速化を目指しています。

この取り組みは、日本をデータドリブンな医療とヘルスケアイノベーションのグローバル医療エコシステムへ統合する上で重要な一歩となります。世界第3位の医薬品市場を誇る日本は、臨床研究や医薬品開発において比類のない機会を提供します。また、高齢化が進む日本の人口は、がんや心血管疾患、神経変性疾患などの加齢関連疾患の研究に最適な基盤を提供します。

TriNetXのPresident兼CEOであるGadi Lachmanは次のように述べています。

「2022年の日本市場への本格参入以来、TriNetXは連邦型システムを通じて製薬企業や研究者が非識別化された患者データを安全に活用できるよう支援してきました。この合弁会社は、新たな研究の道を切り開き、日本の医療のグローバルな地位を強化することで、患者に重要な治療法を提供する一助となるでしょう。」

新会社は、TriNetXのグローバルネットワークである「TriNetX LIVE™」（2億人以上の患者データを網羅）と富士通のHealthy Living Platformを連携し、医療機関とライフサイエンス分野のイノベーターをシームレスに接続します。この統合プラットフォームにより、研究者や製薬企業は大規模な電子カルテ（EHR）データセットに安全かつ効率的にアクセスできるようになり、臨床試験や精密医療のイニシアチブを一新します。

富士通のHead of Healthy Livingである荒木達樹は次のように述べています。

「私たちは、TriNetXとの協働により日本の医療・創薬イノベーションを推進できることを嬉しく思います。これまで最大限活用できなかった日本の医療データを、臨床研究に効率的に活用できる環境をTriNetXと共に創出していきます。富士通は、社会課題を起点とした事業モデル「Fujitsu Uvance」の一環として、医療データを介したエコシステムを創出することで日本のドラッグロスをなくし、誰もが自分にあった治療を選べる世界を目指します。」

TriNetXと富士通の合弁会社は、TriNetXネットワークに参加する日本の医療機関が増加し続けている流れを加速させるものです。医療機関・大学の研究者は既にTriNetXのデータと技術を活用して新しい研究を実施しており、製薬企業もこれらの機関に対し臨床試験の機会を提供する事例が増えています。

TriNetX Japan株式会社は、TriNetX日本事業のカントリーマネージャーである若林昭吾が代表取締役社長CEOとして率いる予定です。また、TriNetXのChief Technology & Solutions OfficerであるSteve KundrotおよびVice President, M&A and Business DevelopmentであるElizabeth Schwertが取締役に就任します。

TriNetX, LLCについて

TriNetXは、医療機関およびライフサイエンス企業のグローバルネットワークであり、リアルワールド研究の推進と新しい治療法の開発促進を目指しています。TriNetXの連邦型プラットフォームはHIPAA、GDPR、LGPD、日本の個人情報保護法に準拠した非識別化データセットを提供し、臨床試験の設計や安全性評価、リアルワールドエビデンスの生成を支援します。詳細は、www.trinetx.comをご覧いただくか、LinkedInでTriNetXをフォローしてください。

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TriNetX Japan株式会社

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