「DX人材の育成は未来への投資」鹿児島県のmonoDuki合同会社が文部科学省DXハイスクール採択校への伴走支援実績・2025年度以降の展望を発表。
monoDuki合同会社は、DXハイスクール採択校への教育支援を通じて「教育→企業→産業DX」 の流れを構築し、地域を軸とした「DX活用人材の育成と社会実装」を進めて参ります。
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monoDuki合同会社について
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monoDuki合同会社(以下:monoDuki)は、現場DXの推進を軸にリアルとデジタルが融合する空間(XR)を活用した体験・業務の革新と、XR技術を活用・推進する人材育成を目指して2023年2月創業。XR Meetup Kagoshima(※)と2024年からの連携を経て翌年にパートナーシップを締結、DXハイスクール採択校の教育支援に参画しました。
monoDuki合同会社:https://www.monoduki.com/
※XR Meetup Kagoshimaは「XR人材による未来づくり」をテーマにした鹿児島拠点のXRコミュニティ。体験交流イベントや勉強会の開催、企業や教育機関との他分野連携に取り組み、XRを活用した地域での新たな価値創造に取り組んでいる。
DXハイスクールとは
DXハイスクール「高等学校DX加速化推進事業」では、情報、数学等の教育を重視するカリキュラムを実施するとともに、ICTを活用した文理横断的な探究的な学びを強化する学校などに対して、そうした取り組みに必要なハードウェアやソフトウェア、専門人材活用など「学びの環境整備」の経費を支援します。
参考:文部科学省 高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)
monoDuki合同会社が、DXハイスクールに取り組む背景
近年、急速なデジタル化が進む一方で、DXを推進できる人材が圧倒的に不足しています。総務省の「令和5年版情報通信白書」によると、日本企業の41.7%が「DX推進の最大の課題は人材不足」と回答。特にデジタル技術を活用できる層の育成が急務です。また、DX(デジタルトランスフォーメーション)が進む中、デジタルツールを導入するだけでは不十分であり、「デジタルを活用できる人材の育成」が必要不可欠です。
しかし、教育現場には次のような課題があります。
・導入機器の具体的な活用方法に悩んでいる
・教員自身がデジタルリテラシーに不安を感じている
・DX教育をカリキュラムにどう組み込むべきかわからない
・学校全体のDX推進及び、外部人材活用に関するノウハウが不足している
そのため、monoDukiでは「DX教育を支える仕組みづくり」と「実践的なデジタルスキルの習得支援」 を両輪で進めるプログラムを、学校へのヒアリングを元に計画・提供し、DXハイスクール採択校の教育支援を行っています。
DXハイスクール支援実績
<鳳凰高等学校について>
学校法人希望が丘学園が運営する鹿児島県南さつま市にある私立の高等学校です。2025年度から、普通科(4コース)、文理科、看護科の3学科4コースの新体制に変わり、二学期制や単位制を採用。「誠実にして社会に役立つ情操豊かな人間教育」を目標に掲げ、生徒はもちろん、教員の積極性や自主性にも重きを置いています。
参考:鳳凰高校のDXハイスクール活動一覧 https://hooh.ed.jp/info/dxhs/
<2024年度 伴走支援の様子>
伴走支援で最も意識したことは、「生徒のやりたいことや興味関心を重視した取り組みになること」です。生徒自身が学んだことを実践できる環境づくりや、活躍の場の創出を重視し、学外組織や行政と連携することで、DXハイスクールの取り組みが学校自体の魅力を伝える機会となるように、共に取り組みました。
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<DX教育を支える仕組みづくり>
monoDukiが、DXハイスクール採択校に関わる上で大切にしていることは、一方的にプログラムを提案する形ではなく、二人三脚で共に共創していくプログラムです。そのために、まずは先生方へのヒアリングを行い、抱えている不安や悩み、学校が抱える課題について紐解いていきます。その内容を元に、DXを用いた学習プログラムや授業計画の道筋を一緒に考え、実践につながる伴走型支援を行っています。
<担当教員の声>
・鳳凰高等学校 中村先生
「DXハイスクールを進めるにあたって、専門人材は貴重な存在です。本校は情報科ではなく普通科だったこともあり、校内にDX活用に関するノウハウが少なく、”普段の活動にどのようにデジタルを組み合わせていくか”から、一緒に考えていただきました。デジタルを活用した取り組みは生徒の反応も良く、意欲的に活動に参加してくれています。また、生徒の方が教員よりもデジタル技術の習得が早く、職員研修では生徒が教員にレクチャーする機会も設け、教師側の負担が大きくならないように工夫しています」
<地域課題がテーマの「デジタルものづくり教材」の活用について>
デジタルを活用した地域課題の解決を目指して、2025年度、鳳凰高等学校では、通常授業の中でタツノオトシゴXR(※)を学習教材として扱います。学習の過程で生徒たちは、生成AIを活用しながら、Unreal Engine(ゲームエンジン)を用いた開発や、Blender(3DCGソフト)を用いた3Dモデルの制作などに挑戦し、課外活動と合わせてデジタル活用人材への一歩を踏み出します。
※タツノオトシゴXRについて
藻場の生態系を守るVRシューティングゲーム「タツノオトシゴXR」は、海や環境に関心を持ってもらうことを目的とした体験型の海洋教育コンテンツです。鹿児島県にある国内唯一のタツノオトシゴの観光養殖施設「タツノオトシゴハウス」とのコラボプロジェクトとして、2024年1月1日に公開しました。同年12月には、XR/メタバースがテーマの国内最大級カンファレンス「XR Kaigi 2024」に選考出展。出前授業をはじめとする、教育現場への活用事例などの発表と合わせて体験展示を実施しました。
DXハイスクール採択校向けプログラムについて
monoDukiが提供するDXハイスクール採択校向けプログラムでは、単なるデジタルツール導入ではなく、それを活用できる人材を育成することを目的とし、以下の4つの要素を中心に据えています。
1.AIを活用した学習体験
ChatGPTやClaudeなどのAIツールを活用し、デジタル技術の実践的な活用を学ぶ。
2.XR(VR/AR/MR)による体験型教育
仮想空間を活用したトレーニングで、生徒の創造力とデジタルスキルを育成。
3.デジタルリテラシーの基礎教育
単なるツールの使い方ではなく、DXの本質的な理解を深めるカリキュラムを実施。
4.実践的なプロジェクト学習
企業・自治体と連携し、地域の課題を解決するためのデジタル活用を実践。
<DX教育と生徒のキャリア形成>
企業や大学では、DXスキルを持つ人材へのニーズがますます高まっています。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「DX動向2024調査」では、DX推進に必要な人材の不足が深刻化していると報告されました。
参考:https://www.ipa.go.jp/digital/chousa/discussion-paper/dx-talent-shortage.html?utm_source=chatgpt.com
さらに、総務省の令和5年版情報通信白書によると、日本企業の41.7%がデジタル化推進の最大の課題として「人材不足」を挙げており、この割合は米国・中国・ドイツと比較しても高い水準にあります。
参考:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/nd24b210.html?utm_source=chatgpt.com
また、ガートナーの2024年調査によると、日本企業の約4割がIT人材の不足を実感しており、特にDXやクラウド、AIなどの新技術に対応できる人材の確保が急務とされています。
参考:https://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20240801?utm_source=chatgpt.com
こうした背景の中、DX教育を受けた生徒は、進学・就職の選択肢が広がる可能性が高く、社会全体のDX推進を担うリーダーへと成長する機会を得られると考えます。本プログラムでは、将来的に企業・自治体でDXを推進する中核人材に必要な知識の獲得、生徒自身が「デジタルを活用した課題解決力」を身につけることができる機会を提供します。
「教育から産業へ」monoDukiが描く未来図
monoDukiは、DXハイスクール採択校への教育支援を通じて「教育→企業→産業DX」 の流れを構築し、鹿児島から日本全体のデジタル変革を加速させることを大きな目標に掲げています。
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monoDukiでは、DXハイスクールを通じた人材育成を、地域を軸とした本質的なDX活用の起点と考えています。我々はその橋渡し役として「XR人材の育成と社会実装」を同時に進めて参ります。
▼本件に関するお問い合わせ先について
monoDuki合同会社に興味を持っていただいた学校法人・企業さまは下記のお問い合わせフォームからご連絡ください。法人さまに限らず、教育分野などを対象に「XR技術の活用に興味がある」という方も、まずは気軽にお問い合わせいただけると幸いです。
ご相談やご質問がございましたら、下記URLよりお気軽にお問い合わせくださいませ。
・monoDuki合同会社 お問い合わせフォーム
https://forms.gle/fUYpDoWYWSNXrYrU9
(DXハイスクール担当:鮫島)
【会社概要】
会社名:monoDuki合同会社
代表者:CEO 村上将太郎
コーポレートサイト:https://www.monoduki.com
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