Tricentis、エージェント型AIの新時代をリード エンタープライズ向けに自律的なソフトウェア品質を拡大

• 自律テスト分野の業界初となる、リモートモデルコンテキストプロトコル（Model Context Protocol = MCP）と、Tricentis Agentic Test Automationを発表 

• 最新のAIワークフロー機能により、ユーザーのスキルレベルを問わず、ソフトウェアテストを迅速化し、生産性を向上 

• 柔軟かつオープンなAIへのアクセスを通じ、エンタープライズにおけるテストのワークフローを迅速化する、というTricentisのビジョンを実現 

Tricentis Japan 合同会社 – 2025年6月27日 – AI対応ソフトウェア品質工学のグローバルリーダーであるTricentisは本日、同社のエージェント型AI戦略の最新の取り組みとして、エンタープライズ向けソフトウェアテストを対象とする、業界初の2つの製品を発表しました。同社は、エンタープライズテスト用のリモートモデルコンテキストプロトコル（MCP）サーバーとTricentis Agentic Test Automation、また、最新のAIワークフロー機能（ベータ版）の提供を開始します。 

これらの製品は、人的労力を最小限に抑えつつ高価値のテストタスクを実行できるよう設計されており、同社のエージェント型AI戦略の新たな転換点になります。企業は、自社モデルを使用する場合も、TricentisのエージェントAIを使用する場合も、AIを活用したテストの構築、デプロイ、拡張に柔軟に対応できます。 

エンタープライズ対応のテストツール群を活用した業界初のリモートMCPサーバー：エンタープライズAI向けに、オープンかつセキュアに構築 

Tricentisは、セキュアなリモートMCPサーバーを提供する初の大規模な品質エンジニアリング・プラットフォームです。「AIのためのUI」インフラストラクチャを通じ、AIエージェントは、TricentisソリューションのTosca、NeoLoad、qTestなど、エンタープライズグレードのテストツール群と直接やり取りできます。また、Tricentisでは、SeaLightsのオンプレミス版も提供しています。 

リモートMCPを利用する顧客とパートナーは、AnthropicのClaude AIアシスタントや、OpenAIまたはCursorなどのプラットフォームを活用したサードパーティ製のエージェントを使用する場合も、Tricentisとのソリューションの共同開発や自社の独自ソリューションの構築に柔軟に対応できます。これにより、高品質ソフトウェアに不可欠なユースケースが幅広くサポートされます。また、このオープンなモジュール型のフレームワークにより、組織は自社のAI戦略をカスタマイズすることで、各社独自の条件やスピードに基づき、ソフトウェア品質の独自ニーズに対応できます。 

Wolters Kluwerの品質エンジニアリング部門バイスプレジデントであるPaul DiGrazia氏は、次のように述べています。「Tricentisのエージェント戦略には、大きな期待を寄せています。共同開発プログラムの参画企業として、当社のテストチームがTricentisのリモートMCPサーバーを初期段階で活用できたことは、大きな契機となっています。当社のエンジニアはTricentisのツール群を使用し、要望をAIに説明するだけで、より迅速にアイデアを検証し、反復できるようになりました。これはツールの使用からツールとの共同作業への移行を意味しており、当社における品質工学のあり方を一変させるものとなるでしょう」 

TTC Globalの南北アメリカ担当CEOであるChris Rolls氏は、次のように述べています。「TricentisのリモートMCPサーバーの提供開始は、大きなイノベーションであり、TTC Globalなどのパートナーは、TricentisのAIモデルを当社のAI強化型品質エンジニアリング・プラットフォームへとシームレスに統合できます。こうした進歩により、当社はテスト設計を迅速化し、複数チャネルのモデル精度を向上させて、自動化ワークフローの生産性を大幅に向上できます。その結果、よりスマートでネットワークを活用したテストが実現し、お客様に、より高い品質を迅速に提供できます」 

Tricentis Agentic Test Automation：自律型エージェント 

Tricentis Agentic Test Automationは、自然言語のプロンプトから完全なテストケースを生成する初のAIエージェントを採用しており、過去のテスト実行を分析して、エンタープライズ固有のコンテキストに適応します。 

本ソリューションは、2025年7月に一般提供を開始する予定です。Tricentisの数十年間に及ぶAIベーステストの専門知識を活用しており、組織のテスト履歴、要件、環境に基づきインテリジェントな意思決定を行うため、チームは戦略的な成果の達成に専念できます。 

Tricentis Agentic Test Automationは、Tricentis独自のビジョンAIテクノロジーを活用することで、複数のプラットフォームを横断した視覚的要素の解釈にも対応しており、テクノロジーに依存せず、SAP Fioriやウェブアプリケーションなどの複雑なエンタープライズ環境に最適です。 

本製品はTricentis Toscaと連携しており、アーリーアダプターからは、テスト作成に要する時間が最大85%短縮され、全体的な生産性は60%向上したとの報告を受けています。 

最新のAIワークフロー：ペルソナ認識、チャット方式、成果重視 

TricentisのAIワークフロー（ベータ版）では、直感的かつペルソナを認識したインターフェイスを採用しており、スキルレベルを問わず、あらゆるユーザーがAIを活用できます。こうしたワークフローは、エージェント間や、人間とエージェント間のシームレスなコミュニケーションを実現し、テストケースの生成、テストデータの管理、手動テストの自動化などのタスクをサポートします。Tricentisの最新のAIワークフローを体験したい方は、こちら（英語）からご登録ください。 

ハイブリッドな未来に向けた柔軟なAI戦略 

Tricentisのエージェント型AI戦略は、柔軟性、価値の実現、責任あるイノベーションを柱としています。エンドツーエンドでハイブリッド対応のアプローチを通じ、AIへのアクセスを民主化し、ソフトウェアの品質を向上できるよう設計されています。 

こうしたイノベーションは、ソフトウェア品質ライフサイクルのあらゆる場面にエージェント型AIを導入するという、より広範なロードマップの始まりを意味します。 

Tricentisの最高経営責任者であるKevin Thompsonは、次のように述べています。「IT業界において、あらゆる要素が最終的にハイブリッド・モデルへと収束するため、当社のアプローチは画一的なものではありません。MCPとTricentis Agentic Test Automationを通じ、当社のお客様は、独自のAIエージェントの構築のみでなく、当社のエージェントを使用することも可能で、お客様の戦略に最適な方法を柔軟にお選びいただけます。こうしたイノベーションを組み合わせることで、AIが単なるサポート要素ではなく、生産性を向上させ、リスクを軽減し、テストの実施方法を変革します。これは、Tricentisのエージェント型AIビジョンが実現しつつあることの裏付けでもあります」 

Tricentisは2025年の下半期、最新のエージェント型・自律型AI機能に関する追加の発表を予定しています。 

参考資料（英語） 

ウェビナー：エンタープライズテスト用のMPCサーバーとTricentis Agentic Test Automationの紹介 

ブログ： Tricentis unveils three major steps in AI-powered software testing 

ウェブサイト: Industry-first enterprise agentic AI, built on industry-leading test automation 

Tricentis（トライセンティス）について  

トライセンティスは、継続的なテストソリューションとテストプラットフォームのグローバルリーダーです。トライセンティスのAIを活用したソリューションは、ソフトウェアテストをこれまでとは根本的に異なるレベルまで変革します。完全にコードレスで自動化された、AIによってインテリジェントに実行するアプローチです。アジャイル開発と複雑なエンタープライズアプリケーションの両方に対応し、ソフトウェアリリースのスピードを加速し、コストを削減し、品質を向上させることで、お客様のデジタル変革をご支援します。トライセンティスは、DevOps、クラウド、エンタープライズアプリケーション向けのソフトウェアテストを革新したことで広く評価され、Gartner社、Forrester社、IDC社を含む主要な業界アナリストからリーダーとして認められています。McKesson社、Allianz社、Telstra社、Dolby社、Vodafone社などの世界の著名なブランドを含む3,000社以上がトライセンティスのテストソリューションを活用しています。詳細については、https://www.tricentis.com/ja をご覧ください。