AIは“思考を拡張する最高のバディ”『はじめてでも失敗しない生成AI導入』著者・山本力弥氏 × 松元春秋氏 対談
日本企業の「導入したつもり」から脱却する鍵は、目的 × 文化 × AIガバナンス教育次世代AI教育株式会社が、書籍連動で生成AIとガバナンスの学びを発信
次世代AI教育株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役:髙野聡史)は、
一般社団法人ビジネスAI推進機構(BAAO)代表理事であり、
著書『はじめてでも失敗しない生成AI導入』の著者でもある山本力弥氏を招き、
当社東京支社長・松元春秋との対談イベント
「AIは思考を拡張する最高のバディ“導入したつもり”から抜け出すAIガバナンスと現場教育」を開催しました。
本対談では、日本企業の生成AI導入率が欧米に比べて依然として低水準にある現状や、
「導入したつもり」で業務改善につながっていない企業が多数存在する課題を整理。
そのうえで、AIガバナンスと現場目線の教育を両輪とした“失敗しない生成AI導入”の方法 について議論しました。
対談開催の背景 「導入したつもり」が生産性低下を招く
生成AIが急速に普及する一方で、日本では「実際に業務で使いこなせている人」は
まだ2割程度にとどまり、6〜8割は未活用層とも言われています。
山本氏は、AI導入支援やガバナンス策定に携わる立場から、
次のような問題意識を共有しました(要旨)。
経営層は「AIを入れれば一気に生産性が上がる」と 過度な期待 を抱きがち
現場は「もう検索やチャットで使っているから十分」と 自己評価がズレている
結果として「PoC(試行)だけ繰り返し、本番導入や定着に至らない」ケースが多い
さらに山本氏は、経済産業省の「AI原則実践のためのガバナンス・ガイドライン」策定にも携わった経験から、
「技術の話だけでなく、企業文化とガバナンスを一体で設計しないと、AIは逆にリスクになる」と指摘しました。
対談で語られた3つのキーポイント2-1. AIは“思考を拡張する最高のバディ”
山本氏は、AIを「人間の仕事を奪う存在」ではなく、
「世界中のベストプラクティスとつながるための最高のバディ(相棒)」 と位置づけます。
AIは「知識の倉庫」ではなく、「問いに応じて思考を拡張してくれる存在」
だからこそ、人間の側に求められるのは「意味を定義する力」と「問いを設計する力」
松元は、SENSE-6.EX(構造共鳴応答モジュール)などの開発・活用の現場から、
「AIが『語られていない部分』にどう反応するか」が人間らしい対話に直結すると補足。
AIを“思いやりの集合体”として扱う視点の重要性を共有しました。
2-2. 技術より「目的」と「文化」――ワクワクAIフレームワーク
議論の中で山本氏は、「技術論に飛びつく前に、目的と文化をデザインすること」 の重要性を強調しました。
まず「ビジネスとして何を解決したいのか(目的)」を言語化する
そのうえで「小さく楽しく試して、大きく育てる文化」をつくる
この考え方を「ワクワクAIフレームワーク」として現場に伝えている
これは、BAAOが立ち上げた「BAAO 実戦AI道場」が掲げる、
「業界 × 勝ち筋(KPI) × 型(方法)で、四半期で成果」 というコンセプトとも通じています。
松元からは、現場研修の経験を踏まえ、
「“AIが嫌いな人”が出ないように、心理的安全性とワクワク感を両立させる場づくりが大事」とのコメントがありました。
2-3. AIガバナンスと倫理教育は「現場と経営をつなぐ翻訳」
対談の後半では、AIガバナンスや倫理教育について議論が深まりました。
山本氏:
経営層向けには「AI原則やガイドラインをどうボードガバナンスに落とし込むか」
現場向けには「ハルシネーションや情報漏えいを防ぐ実務レベルのルール」
を橋渡しすることが重要と説明。
松元:
AI講座や企業研修で「顧客や従業員への配慮を前提としたAI活用」をテーマに倫理的な失敗事例とその回避策を伝えていることを紹介しました。
両者は共通して、「AIガバナンスは“足かせ”ではなく、“安心して攻めるための土台”である」というメッセージを参加者と共有しました(要旨)。
書籍『はじめてでも失敗しない生成AI導入』の紹介
対談の中心テーマとなった山本氏の著書
『はじめてでも失敗しない生成AI導入』 は、
生成AI導入プロジェクトを成功に導くための実践的な入門書です。
PoC → 本番導入 → 社内定着 → 改善
までのプロセスを、チェックリストと事例付きで解説
RAG(Retrieval-Augmented Generation)活用、ハルシネーション対策、
セキュリティガイドライン構築など、ガバナンス面も含めた実務ノウハウ を網羅
「上司に言われてAI導入を任されたが、何から始めればよいかわからない」
「ChatGPTを入れたが、現場が混乱している」といった担当者に最適な内容
次世代AI教育株式会社では、今後の企業向け研修においても、
本書をテキストのひとつとして活用しながら、
「現場で迷わないAI導入」と「倫理・ガバナンスの理解」を両立させるプログラム を展開していきます。

次世代AI教育株式会社が提供する「AIガバナンス&生成AI活用」研修(概要)
本対談を機に、次世代AI教育株式会社では以下のようなテーマでの
企業向け研修・講演の提供を強化します。
経営層向け AIガバナンスセッション
AI原則/社内ポリシーの考え方
ボードレベルでのリスクと機会の整理
ガバナンスと企業文化づくりの両立
現場向け 生成AI活用&リテラシー研修
『はじめてでも失敗しない生成AI導入』をベースにした導入ステップ
ハルシネーション・情報漏えい・著作権などのリスク理解
日々の業務でのプロンプト設計・ワークフロー構築
SENSE-6.EX を活用した「日本語的コミュニケーション×AI」講座
「語られていないこと」に反応するSENSE-6.EXの思想と構造
日本語の“察する文化”を踏まえたAI対話設計
顧客・従業員とのコミュニケーションにAIを活かす方法
詳細なプログラム内容やカスタマイズについては、
本リリース末尾のお問い合わせ先よりご相談ください。
登壇者プロフィール
山本 力弥(やまもと・りきや)
一般社団法人ビジネスAI推進機構(BAAO) 代表理事
合同会社ヤマリキエッジ 代表
慶應義塾大学理工学部管理工学科卒。アクセンチュアにて製造業を中心としたサプライチェーン領域のコンサルティングに従事した後、ソフトバンクロボティクスにて
人型ロボット「Pepper」の事業立ち上げ・事業統括に携わるプロ野球球団との協業による「ロボット応援団」でギネス世界記録を樹立。現在は、一般社団法人ビジネスAI推進機構を設立し、AIの社会実装・教育・産業支援・倫理ガバナンスの普及に注力。経済産業省「AI原則実践のためのガバナンス・ガイドライン」策定にも関わる著書に『はじめてでも失敗しない生成AI導入』がある。

松元 春秋(まつもと・はるあき)
次世代AI教育株式会社 東京支社長
元小学校教員。教育機関・企業向けにAI教育研修や講演を多数実施。AIニュースメディア『AI速報ドットコム』の運営や、日本語の“察する力”をAIに実装する構造共鳴応答モジュール「SENSE-6.EX」の開発に携わる。「AIは思いやりの集合体」という独自の価値観で、人とAIの共創 をテーマに活動している。

会社概要
会社名:次世代AI教育株式会社
所在地:大阪府大阪市中央区淡路町1丁目6-9 DPスクエア堺筋本町 8F
設立:2023年
代表者:代表取締役 髙野 聡史
事業内容:AI教育・AI研修/自然言語構造開発
URL:https://nextaieducation.com/
本件に関するお問い合わせ
次世代AI教育株式会社
広報担当:田中
E-mail:info@nextaieducation.com
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