スカパーJSATとPenetrator、衛星画像から土地の変化を検出するシステムを共同開発 ベータ版として提供開始
高頻度衛星データで、土地利用の変化を迅速に検出。変化を逃さない不動産仕入れ
スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉 英一、以下「スカパーJSAT」)と株式会社Penetrator(本社:東京都文京区、代表取締役CEO:阿久津 岳生、以下「Penetrator」)は本日、撮影時期が異なる衛星画像からデータの差異を抽出し、土地の変化を検出するシステムを共同で開発したことを発表します。

本システムは、Penetratorが開発した不動産仕入れプロセスをDXするSaaS『WHERE』を通じて、一部顧客向けにベータ版の提供を開始しており、PoC(概念実証)を進めています。
不動産業界では従来、担当者が自分の受け持っている地域を定期的に巡回して、土地の変化や空き地を目視で確認しておりました。土地の変化を『WHERE』上で把握できるようになれば、労働時間の削減や特定の人材への依存軽減といったメリットが期待されます。
スカパーJSATとPenetratorの取り組み
Penetratorは、衛星データとAIを活用して不動産探索AI『WHERE』を提供するJAXA発スタートアップです。不動産取引における課題解決に取り組むことを目的として、2024年2月には両社間で業務提携を締結し、同年4月2日にはPenetratorが実施したシリーズAラウンドにおいて、スカパーJSATが出資したことを発表しました。
今回共同開発したシステムでは、スカパーJSAT独自の技術により衛星画像から抽出したデータ差異の情報を『WHERE』上にマッピングすることで、最新の衛星画像を元にした、より高精度な現況予測が可能になります。

これまでも撮影時期が異なる衛星画像からデータの差異を抽出する技術やそれを活用したソリューションは存在していましたが、この度開発した検出システムでは、衛星データを活用し月次レベルでの高頻度かつ高分解能に近いデータ差異抽出を可能にしつつ、コストを抑えた点が強みです。スカパーJSATと Penetratorは、システムの公式版リリースに向け、今後も共同開発を継続してまいります。
会社概要
株式会社Penetratorは、「宇宙から地球の不動産市場を変える」というビジョンを掲げる、JAXA発のスタートアップ企業です。創業者の阿久津は、これまでに8社の不動産関連企業を起業・経営してきました。さらなる挑戦として、世界を変えるには“世界の一つ上の視座”が必要だと考え、JAXA宇宙科学研究所内の総合研究大学院大学にて宇宙技術の研究に取り組みました。
そして、宇宙技術である衛星データとAIを活用し、不動産取引の高度化と効率化を図るべく、株式会社Penetratorを創業しました。「宇宙×AI」によるアプローチで、不動産取引の上流から革新をもたらすことを目指しています。
会社名:株式会社Penetrator
本店所在地:東京都文京区向丘2-3-10
代表者:阿久津 岳生(あくつたけお)
会社設立:2022年2月
事業内容:不動産探索AI『WHERE』の開発/販売、宇宙探査機の製造
企業サイト:https://pntwhere.com/
スカパーJSATは、宇宙事業とメディア事業を両輪とする国内唯一の「宇宙実業社」です。
宇宙事業では、アジア最多17機の静止軌道衛星を保有・運用し、放送や移動体向け通信、衛星データを活用したスペースインテリジェンス事業や「Universal NTN (Non-Terrestrial Network)」など様々なビジネスを展開しています。メディア事業では、「スカパー!」などの放送・配信事業、光回線を経由した再送信サービスを提供する光アライアンス事業などを展開しています。また、Web3関連、グローバルIP事業にも新たに進出し、ビジネスの多角化を図っております。
会社名:スカパーJSAT株式会社
本社所在地 : 東京都港区赤坂1-8-1
代表 : 代表取締役 執行役員社長 米倉 英一
ホームページ:https://www.skyperfectjsat.space
X(旧Twitter):https://twitter.com/sptvjsat_pr
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