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【中国イノベーション情報】注目中国スタートアップ企業|2024年7月号

ジャンシン・ジャパン株式会社

中国国内では毎週100~200社ほどの数多くのスタートアップが資金調達をしており、新たな技術や応用、ビジネスモデル、ブランドなどが誕生しております。弊社は毎週中国スタートアップの投資情報を整理し、そこから見出す中国で今旬なスタートアップや業界の最新動向をお届けしております。

弊社のメルマガにて、毎週更新しております。以下は2024年7月の内容をまとめてご紹介いたします。

路凯智行(Rock AI)

【会社概要】

路凯智行は、2020年5月に設立された中国のスタートアップ企業で、スマート鉱業の分野に特化した、特殊車両の無人輸送総合ソリューションを提供している。同社は2024年6月28日に、中国の銅業界を中心とした多角化投資企業「江銅投資」と北京金融街資本(BFSCOC)傘下の「熙誠致遠(VISTA INVESTMENT)」による戦略投資(金額は非公開)を受けたことを発表した。今回の資金調達を受け、同社は、露天鉱業事業における無人運転技術と鉱業の具体的なビジネスシーンを組み合わせたスマートソリューションの提供及びビジネスの拡大に活用し、AI、無人運転、鉱業スマート化を代表とする新しい品質生産性の統合を促進していく。

 

【プロダクト】

路凯智行はスマート鉱業事業において、生産対象に対する深い洞察を元に、鉱業業界全体に向けたスマート鉱業SaaSプラットフォームを構築。鉱業の無人化運営に向け、実用最小限の製品(MVP、最小限の機能を持つ初期バージョンのプロダクトのこと)を研究開発している。現在、同社は新疆ウイグル自治区と内モンゴル自治区の複数の地域で24時間連続常態化作業、無人作業、そして多編成での安全作業を実現し、600日以上の安全作業記録を保持している。同社は、計画によれば、2024年内に100台以上の無人運転作業車両を運用するのみならず、模範モデルとなっている鉱山現場での利益計上を実現するという2つの目標の達成を目指す。

路凯智行が手掛けた無人運転車両が鉱山現場で稼働している様子(画像は路凯智行のニュースリリースから)

明迅生物(MingCeler)

【会社概要】

明迅生物は、2022年1月に設立された中国のスタートアップ企業で、動物モデル(特定の病気を人間と同じように経験する人間の代替物)技術開発に特化している。同社は2024年7月1日に、Pre-Aシリーズでハイテック技術の成果転化と産業化プロジェクトをメインに投資する「広州金控」から1000万元(約2億2000万円)の資金調達に成功したことを発表した。 今回の資金調達を受け、同社は、主にSPF(Specific Pathogen Free)レベルの動物施設の建設、高価値の完成品鼠の在庫開発、およびビジネスチームの構築を進めていく。

 

【プロダクト】

明迅生物は独自の高効率TurboMice™技術と胚性幹細胞(embryonic stem cell、ESC)技術を活用し、業界を革新する新しいマウスモデリング技術を開発。この技術は、実験用マウスモデルの開発における技術障壁を克服し、新型コロナウイルスなどの公衆衛生危機における薬物やワクチン開発ニーズに迅速に対応できる能力を備えている。さらに、TurboMice™技術と胚性幹細胞編集を最適化し、工学システムを構築。これにより、マウスの出生率を大幅に向上し、世界で初めて実験室から産業応用へと技術を移転したチームとして、生命科学分野において革新的な影響を及ぼすことが期待されている。

明迅生物が自社研究開発技術を通じて育成した実験用マウスモデル(画像は明迅生物のHPから)

小紅書(RED)

【会社概要】

小紅書は、2013年8月に設立された中国の企業で、若年層向けのライフスタイルに特化しているプラットフォームである。同社は2024年7月11日に、シリーズE+でインターネット領域に特化したロシアの投資企業「DST Global」や中国VC(ベンチャーキャピタル)大手「紅杉中国(HONGSHAN)」などからの資金調達に成功したことを発表した。今回の資金調達を受け、新しい株主を迎えた同社の企業価値額は、2023年末の140億ドル(約2兆1890億円)から、30億ドル増加し、170億ドル(約2兆6890億円)となっている。中国国内では、同社の今後のIPO上場に関連する動向に注目が集まっている。

 

【プロダクト】

小紅書は、設立当初は香港におけるショッピングツールとしてユーザーへサービスを提供していた 。現在は、中国大陸のみならず、日本を含む海外でもサービスを展開し、コンテンツコミュニティとEコマースの両方の要素を備える。 主な利用者層は20~29歳の若い女性で、主に北京、上海、広州などの経済発展地域に集中。 ユーザーは短いビデオや文章を通じて、生活を記録し、共有することができる。また、ユーザー自身が消費した商品に関する感想や体験を共有し、ユーザー同士での交流と同時に、ショッピングも可能。 同社のプラットフォームでは、有名人やKOL(Key Opinion Leader)の参入と外部企業とのスポンサーシップを通じて、プラットフォームの影響力と魅力を強化している。これにより、コミュニティの雰囲気作りやブランドとのコラボ及び話題を生み出すことで、爆発的なヒット商品の創出を目指している。

左は小紅書プラットフォームのオンラインショップ画面、右はコミュニケーション画面の様子(画像は小紅書のアプリ画面から)

耀速科技(Xellar Biosystems)

【会社概要】

耀速科技は、2021年11月に設立された中国のスタートアップ企業で、AIを活用し、新しい薬剤開発分野における深い応用を促進することを目的として、AIを融合させたオルガノイド(試験管の中で幹細胞から作るミニチュアの臓器)チップ技術プラットフォームの研究開発に特化している。同社は2024年7月17日に、エンジェルシリーズで医療分野の研究開発企業「鼎泰集団(TriApex)」、ハイテック領域でイノベーション企業に投資するVC(ベンチャーキャピタル)「正軒投資(ZHENGXUAN CAPITAL)」、そして消費品領域をメインに投資するVC「天図投資(Tiantu Capital)」などから1億元レベル(約20億円以上)の資金調達に成功したことを発表した。今回の資金調達を受け、同社は、臨床試験前モデルの構築とAI薬剤選別プラットフォーム開発に注力し、人材育成やチップ生産能力拡大を進めていく。

 

【プロダクト】

耀速科技の「3D-Wet-AI」は、新薬開発の分野における画期的な技術となっている。この技術は、細胞の3次元構造を捉える器官チップとAIを融合させ、遺伝子や化合物の相互作用を精確に解析。その結果、疾病の理解が深まり、効果的な新薬の発見の促進につながる。「3D-Wet-AI」は、すでに米IT大手グーグルや米GPU(画像処理装置)大手NVIDIAなどの支援のもと、自動化された細胞画像生成とAIの組み合わせにより、開発効率を高めている。同時に、潜在的な新薬の早期選別も可能にしている。この手法は、時間とコストの削減につながるだけでなく、患者の治療選択を広げ、医療の質の向上をもたらすことにもなる。このアプローチは、新薬開発の未来を形作り、より多くの患者が適切な治療を受けられるようにすることが期待されている。

耀速科技が自社研究開発したチップのイメージ(画像は中国医療サービスプラットフォーム「動脈網(VBDATA.CN)」のニュースリリースから) 

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種類
調査レポート
ビジネスカテゴリ
経営・コンサルティング
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会社概要

URL
-
業種
サービス業
本社所在地
東京都中央区日本橋本町3-3-6
電話番号
-
代表者名
田中年一
上場
未上場
資本金
-
設立
2015年07月