DNPの「メタバース役所」で、地域資源を可視化させる「魅力発信サービス」を提供開始
大日本印刷株式会社(DNP)は、生活者が自治体の各種サービスをインターネット上の仮想空間・メタバースで利用できる「メタバース役所」*1の新たなサービスとして、「魅力発信サービス」を提供します。
本サービスは、地域の魅力を多くのユーザーに伝えることを目的に、地域資源を可視化させた魅力発信空間を制作します。これにより、導入コストや運用負荷を軽減しつつ、地域の魅力を効果的に発信できる交流会やイベントを実施することが可能になります。さらに、住民のエンゲージメント向上や域外の人々との交流の場を拡充し、観光促進や地域活性化に寄与することを目指します。

■サービス特長
1.地域の魅力を効果的に演出でき、参加者が積極的に参加できるプログラムを提供
地域の魅力発信の訴求を効果的に演出できるアセットやパーツを活用することで、現地にいる感覚が味わえ、訴求したいコンテンツをテーマに応じて提示することで、地域の魅力をより、わかりやすく発信、伝えることが可能です。
さらに、参加者が積極的に参加できるための工夫をはじめとして、交流イベントのテーマや内容の企画立案、各種事前準備、当日の運営、成果報告までトータルにサポートします。加えて、特定地域が持つ魅力を効果的に発信し、メタバースの特長であるインタラクティブなコミュニケーションを活かした、参加者の満足度向上を図るプログラムの提供にも対応します。
複数の自治体が利用する「メタバース役所」のプラットフォームを共有することで、相互の連携強化による様々な交流会やイベント参加者に対する質の向上、また各種イベントの相互連携による告知の実施も可能となります。

2.大規模なイベントやライブ配信にも対応し、多様な言語で日本の魅力を海外に発信する交流の場を提供
地域ならではの魅力的なコンテンツを活かした音楽イベントや地域イベント(花火大会、祭りなど)を大規模にライブ配信することも可能で、より多くの集客(最大同時接続数:1,000人)に対応することで、様々な交流の場として活用できます。
加えて、今後多言語対応も予定しており、日本の魅力を発信するために、インバウンド施策など海外の方々との交流の場として効果的に活用できます。

3.小規模から大規模なイベントまで準備期間を短縮でき、経済的負担と運用負荷を軽減
自治体側では新たにメタバースを制作しなくても、交流会を実現するさまざまな機能を備えた魅力発信空間を利用することで、短期間で交流・相談会を開催できます。
イベント内容に応じてフレキシブルな参加人数(少人数から最大同時接続数:1,000人)に対応し、メタバースの各種機能を活用することで、イベントを主催する自治体の職員が生活者の関心や訴求したいテーマに合ったコンテンツに差し替えることができます。

■「魅力発信サービス」概要
【DNPの「メタバース役所」共同利用モデルご利用の場合】
・「魅力発信サービス」提供形態 : 参加自治体に共通の空間・サービスを提供
・価格 : 初期費50万円~ / 月額62.5万円
・最大同時接続数 : 50人
【DNPの「メタバース役所」個別利用モデルご利用の場合】
・「魅力発信サービス」提供形態 : 共同利用モデルの基本機能に加え、自治体ごとにカスタマイズした空間・サービスを提供
・価格 : 都度お見積もり
・最大同時接続数 : 1,000人
※その他、交流会の「運営支援サービス」も提供しています。詳細はお問合せください。
■今回の開発背景
自治体におけるメタバースを活用した各種交流会の取り組みが増加傾向にあります。一方で、交流会に適したメタバース空間や、メタバース空間内での交流会・イベント運営ノウハウなどの不足、運営負担などにより実施に踏み切れないといったお声を多く聞きました。
DNPは、リアルとバーチャルの空間を融合する「XR(Extended Reality)」の技術を活かし、新しい体験と経済圏を創出するXRコミュニケーション®事業*2を2021年から展開し、多くの自治体の観光促進や地域活性化、「メタバース役所」などの行政サービス向上および窓口業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援してきました。
今回、導入コストや運用負荷を軽減して地域の魅力を発信できるようするため、従来の個別にカスタマイズされた空間の提供だけではなく、DNPの「メタバース役所」における共同利用モデルを活用した、低価格なプランも設けました。
メタバース役所に、魅力発信空間サービスを加えることで、自治体にとって、住民のエンゲージメントが向上するだけでなく、域外の人々も参加できる交流の場としての拡充が期待できます。
■まとめ
今回のサービス提供を通じて、自治体の皆様が交流会やイベントの企画から実施、成果報告までを効率的に運営できるようトータルに支援します。
また、今後もDNPは、XRコミュニケーション事業を通じて、生活者と自治体をつなげ、自治体職員の負荷の軽減と関係人口の増加に取り組みます。そして、交流会を通じて、自治体に興味をもった生活者に対して、個別相談や様々な申請手続きのフォローも一気通貫で行えるようにするなど、DNPの「メタバース役所」の機能拡充を行ってまいります。
*1 メタバース役所について → https://www.dnp.co.jp/biz/products/detail/20175184_4986.html
ご参考:
■京都市との取組について
大日本印刷株式会社(DNP)では、メタバース「京都館PLUSX」において京都の魅力発信を行う「バーチャル京都館モデル実証事業」の運営業務を京都市から受託しています。京都館PLUSXは、これまで、渋谷区立宮下公園のバーチャル空間「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLELSITE」内に開設されていましたが、プラットフォーム環境の向上を図るべく、メタバース役所の運営環境での運用を開始しています。これにより、京都らしい和をイメージした空間演出や大規模なイベントの開催、英語での操作説明や展示パネルの対応を可能としています。
京都館PLUS Xはこちら:https://www.parallel-city.jp/project/kyotokan/
■DNPのXRコミュニケーション事業について *2
あらゆる年齢・性別・言語等の人々が互いに分け隔てられることなく、リアルとバーチャルの双方を行き来できる新しい体験と経済圏を創出する「XRコミュニケーション事業」を2021年より展開し、メタバースを活用した教育支援や、自治体の地域活性化、「メタバース役所」等の行政サービス向上と窓口業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援しています。
DNP独自の「P&I」(印刷と情報:Printing & Information)の強みである表現技術や、安全・安心に大量の情報を処理する能力、リアルとバーチャルを融合するXR技術を活かし、多くのパートナーの強みなどを掛け合わせて、多様な価値を創出します。
DNPのXRに関する取り組みはこちら:https://www.dnp.co.jp/biz/products/maintag/xr.html
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