岡本銘木店、『大阪欄間アート』で世界へ―新造船『飛鳥Ⅲ』に採用、TV・CM取材も開始 。2025年7月20日就航/「ASUKAⅢ meets 47都道府県」大阪府代表として参加

~美術作家・西舘朋央氏 × 岡本銘木店の伝統技術と現代アートのコラボ作品~

オカメイ

和やかな、株式会社岡本銘木店 代表取締役 佐藤 朋子インタビュー撮影風景

 

株式会社岡本銘木店(本社:大阪府吹田市、代表:佐藤 朋子)は、美術作家・西舘朋央(にしだて ともお)氏と共同制作したアート作品が、郵船クルーズ株式会社の新造船「飛鳥Ⅲ(2025年7月20日就航)」の客室「ミッドシップスイート」に採用されたことをお知らせいたします。

 本作品は、同船の特別プロジェクト「ASUKAⅢ meets 47都道府県」の一環として選定されたもので、大阪をテーマとした地域の魅力を伝えるアートとして展示されます。

 また、本作品を含む船内装飾に関するTV取材およびCM撮影が、2025年5月12日(月)に制作会社・株式会社ジャパンビジョンにより実施されました。撮影は、アンカー・シップ・パートナーズ株式会社および株式会社池田泉州銀行からの依頼によるものです。

【イメージ写真】豪華客船『飛鳥Ⅲ』
【イメージ写真】ミッドシップスイート室内 © 郵船クルーズ株式会社 / 画像提供:ジャパンビジョン

美術作家・西舘朋央氏 × 岡本銘木店の伝統技術「大阪欄間」と現代アートのコラボ作品

 岡本銘木店は、飛鳥Ⅲという特別な舞台で、アートが「大阪」の奥深い魅力を伝えるきっかけになれば嬉しいです。

 全国各地の文化が融合するこのプロジェクトに参加できたことを誇りに思います。

<客室装飾概要>

・装飾場所:飛鳥Ⅲ 客室「ミッドシップスイート」(都道府県プロジェクト 「大阪府部屋」内)

・作品タイトル:《タイトル未定》 ※現在、制作中の為

・作家:美術作家 西舘朋央(にしだて ともお)氏 ✖ 協力 株式会社岡本銘木店

【美術作家 西舘 朋央氏 (にしだて ともお)コメント】

『ミッドシップスイートの室内のインテリアと調和するように、白色に塗装された欄間が存在感を持ちつつ、落ち着いた深みのある緑色をあわせて加え、仕上げました。』

【イメージ写真】西舘朋央氏×岡本銘木店による作品《タイトル未定》(大阪テーマ、飛鳥Ⅲ「ミッドシップスイート」室内装飾) © 2025 Tomoo Nishidate / Okamoto Meibokuten

西舘朋央 氏 プロフィール:<ホームページ> https://tomoonishidate.com/ 

 美術作家。国内外で多数の個展・グループ展に参加。木材や和紙など自然素材を活かした現代アート作品で知られる。地域文化と素材に根差した制作を通して、多様なコラボレーションも展開。

TV取材およびCM撮影について  (2025年5月12日(月)岡本銘木店 鳥飼支店)

【代表取締役 佐藤 朋子インタビュー】

Q:御社の事業について教えてください。

A:弊社は欄間製作から始まり、当初は祖父の出資により大阪南の横堀(現在の南船場)で6人ほどの職人を抱える店を買収する形で創業しました。現在、銘木欄間事業は全売上の3%程度にまで縮小し、残りの97%はプレカットや住宅設備が占めています。先代(父)は欄間工芸協同組合の理事長を40-50年務め、その功績が讃えられました。現在も伝統工芸としての銘木事業を継続する意志を持って経営しています。

Q:飛鳥Ⅲに大阪欄間が採用されたことについて、どのようなお気持ちですか?

A:「伝統工芸を絶やさない」という信条を大切にしている私たちにとって、飛鳥Ⅲに大阪欄間が採用されたことは非常に嬉しいことです。特に、日本各地や海外からのお客様に日本の伝統工芸をご覧いただける貴重な機会になると期待しています。弊社の欄間職人が魂込めて制作した大阪欄間を見て、「これが大阪の伝統工芸なんや」と思ってもらえることが本当にありがたいと思います!

熱く語りかける、鳥飼支店欄間職人 上西 文雄のインタビュー撮影風景
喜びを伝える欄間職人 野口 志津香のインタビュー撮影風景

【鳥飼支店 欄間職人 上西 文雄インタビュー】

Q:欄間制作の道具や技術には、どのようなこだわりがありますか?

A:欄間制作には100本以上の道具を使い分けています。それぞれに用途があり、どの道具をどの場面で使うかは、長年の経験がものを言います。道具の選び方ひとつで仕上がりが大きく変わるのです。立体感を出す際は、鶴の裏表を彫ったり、松葉の一方に動きをつけて反対側を沈ませたりと、細かな表現に工夫が必要です。その繊細な作業が、欄間の魅力につながっています。

Q:作品が完成するまで、どのようなプロセスを経るのですか?

A:作品の規模やデザインによって違いますが、完成までに早くて半月、長ければ半年ほどかかります。 デザインは、近江八景や松に鶴、富士山、松竹梅といった伝統的なモチーフが中心ですが、注文に応じてオリジナルの図案にも対応します。伝統を踏まえつつ、柔軟に作ることが大切だと感じています。

Q:職人としてこの仕事に向き合う思いや、日々の感覚を教えてください。

A:それは難しい質問ですね...最初は先輩がやっていたのを見て、なんとなく始めただけなんです(笑)

でもやっていくうちに、難しさや奥深さに魅了されて、今では自分にとって大切な仕事になっています。毎日木に触れているので、木のぬくもりみたいな感覚は特にありませんが、木は手をかけたぶんだけ応えてくれる存在です。それが職人としてのやりがいにつながっています。

【鳥飼支店 欄間職人 野口 志津香インタビュー】

Q:御社で 5 年ほど働かれてみて、ご自身はどう感じられますか?

A:そうですね。本当に難しいです。「やりたい!」という一心で来たので、もう偉いところにやって来たなぁっていう(笑) 。難しいですけど、ありがたい気持ちもありながら難しさと格闘しています。私自身、欄間にすごく魅力を感じており、子供たちや外国人への教育活動を通じてこの伝統を紹介できることは嬉しいです。実際に自分の手で物を作る充実感を感じており、もっと早くこの仕事を始めればよかったと感じています。

Q:デザイナーの西舘朋央氏と共同制作の作品がありましたが、大阪欄間の伝統的な価値と現代的なデザインの融合について、どのようにお考えですか?

A:伝統としての価値は非常に高いと感じています。ただ、ご年配のご存じの方や、若い世代にとっては、どうしても「古くさい」と捉えられる可能性があります。ですから、現代的なデザインアプローチによって、欄間って知らないけれどナンかカッコイイと思ってもらえるようにその文化的な壁を取るキッカケができればと思いました。

Q:今後、このようなプロジェクトをどのように発展させていきたいと考えていますか?

A:関西の文化的な魅力をさらに広く伝えていくために、伝統工芸品を活用した作品展示を継続していきたいと思います。若い世代や外国人にも響くような、新しい表現のかたちを模索し続けていきたいです!

指導にも熱がこもる、欄間職人 撮影風景
目利きも大切、欄間職人 撮影風景

地域の魅力と出会う「ASUKAⅢ meets 47都道府県」

 飛鳥Ⅲでは、2025年7月20日(日)の就航にあたり、各地の文化・芸術・産物を客室に取り入れる特別企画「ASUKAⅢ meets 47都道府県」が展開されます。

 スイート客室の中でも最多の部屋数を誇る「ミッドシップスイート」(全54室)のうち47室に、各都道府県をテーマにした装飾やアートが設置され、日本全国の魅力を船旅の中で体験できる設計となっています。

 岡本銘木店と西舘氏によるアート作品は、「大阪」を象徴する素材・技術・美意識を活かした一点物として制作され、大阪代表として採用されました。

<ホームページ>

飛鳥Ⅲ ASUKAⅢ meets 47都道府県|飛鳥クルーズ  https://a47.asukacruise.co.jp/

飛鳥Ⅲについて

「飛鳥Ⅲ」は、日本が世界に誇るラグジュアリー客船「飛鳥クルーズ」シリーズとして、実に34年ぶりとなる新造船です。郵船クルーズ株式会社が所有し、2025年7月20日(日)に就航を予定しています。

 日本の伝統と最先端のホスピタリティが融合した空間演出の一環として、アートや地域文化を積極的に取り入れた設計が注目されています。

<ホームページ>

飛鳥Ⅲ https://www.asukacruise.co.jp/asuka3/

大阪欄間とは? 日本の伝統美を受け継ぐ匠の技

大阪欄間(らんま)は、日本の伝統建築における重要な建築様式のひとつであり、精緻な彫刻など装飾性に富んだ独自のデザインが特徴です。その歴史は17世紀にさかのぼり、商人文化が栄えた大阪で発展しました。

<大阪欄間の伝統と認定>

大阪欄間は、1975年に経済産業大臣指定の「伝統的工芸品」として、また1986年には大阪府知事指定の「伝統工芸品」として認定されました。これにより、その卓越した技術と文化的価値が公式に評価されています。

<大阪欄間の特徴>

大阪欄間の最大の特徴は、透かし彫りや浮き彫りの技法を駆使した精巧な彫刻です。光と影のコントラストを活かし繊細なデザインが空間に風格と趣をもたらします。使用される木材は、杉や桧、桐、欅などの国産材であり職人が一刀一刀丹念に仕上げます。

<ホームページ>

株式会社岡本銘木店 鳥飼支店(大阪欄間の紹介:日本語)  https://okamei.co.jp/ranma/

株式会社岡本銘木店 鳥飼支店(大阪欄間の紹介:英語)  https://okamei.co.jp/ranma_en/

TV取材やCM放送予定に関する情報  「CMにご注目ください!」

 本プロジェクトに関連するTV取材およびCM撮影は、2025年5月12日(月)に実施されました。

 制作は株式会社ジャパンビジョン、依頼元はアンカー・シップ・パートナーズ株式会社となっており、放送時期は以下の通り予定されています(※放送予定は変更になる可能性があります)。

【放送予定日(仮)】 2025年6月中旬~7月下旬

【媒体】  BS朝日、各種Web広告、インフォマーシャル、CM等(下記参照)

・BS朝日が毎週土曜日に放送する「世界の船旅 | BS朝日(9:30 – 9:55)」と「飛鳥物語 | BS朝日 (9:55 – 10:00)」の間に放送されます。90秒のCM枠での放送や飛鳥Ⅲ 船内での発信、アンカー・シップ・パートナーズ関係会社のyoutubeアカウントからの配信など。

【内容】  飛鳥Ⅲ船内および地域アートの魅力紹介、関係企業インタビュー、制作風景など

代表取締役 佐藤 朋子氏(株式会社岡本銘木店) コメント

 このたび、日本を代表する客船「飛鳥Ⅲ」にて、当社の木材と西舘朋央氏のアートが融合した作品を展示いただける運びとなり、大変光栄に思っております。

 地域に根差した素材と技術が、世界に発信される場に選ばれたことは、創業以来大切にしてきた価値の延長線上にあります。

 今後も、地域文化の魅力を広く伝えられるよう、ものづくりを通じた貢献を続けてまいります。

今後の展望

 岡本銘木店は、今後も地域資源とアートを掛け合わせた取り組みに力を入れ、伝統技術の継承とともに、新たな価値の創出を目指してまいります。

株式会社 岡本銘木店 について

【会社概要】

社名:株式会社岡本銘木店

本社所在地:〒564-0001 大阪府吹田市岸部北5丁目32番1号

代表者:代表取締役社長 佐藤 朋子

設立: 昭和34年6月20日 (創業 昭和26年3月1日)

事業内容: 一般木材、銘木、集成材、住宅設備等の販売 / 美術欄間、彫刻品の加工 /

プレカット加工(在来工法・金物工法・SE構法の構造材、羽柄材、合板)/

モールディング(造作部材)/ 気密測定 / 各種工事(システムキッチン、ユニットバス、外壁等)/

瑕疵担保保険取次(株式会社住宅あんしん保証)

※ 住宅および非住宅木造建築(倉庫・工場、各種施設など)についてもご相談を承ります。


公式HP:https://okamei.co.jp/

オカメイお知らせHP:https://okamei.co.jp/news/

株式会社岡本銘木店 丹波篠山工場(木造にて建設中2022年撮影)
株式会社岡本銘木店 丹波篠山工場(すべて木造にて工場・倉庫建設。事務所棟を現在建設中(手前)2024年11月全景撮影)

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※掲載時にはクレジット表記のご協力をお願いいたします。

※本リリースの内容は、発表日時点の情報です。予告なしに変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

<報道関係の方からのお問い合わせ先>

株式会社 岡本銘木店 国際企画部

担当:西野、奥、馬場 TEL:会社06-6245-1333

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会社概要

株式会社岡本銘木店

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URL
https://okamei.co.jp/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
大阪府吹田市岸部北5丁目32番1号
電話番号
06-6388-3411
代表者名
佐藤 朋子
上場
未上場
資本金
7500万円
設立
1959年06月