100年100億プロジェクトから第二弾の発表！

社会問題となっている未利用の土地・変形地の活用を促す新提案

ハタス株式会社

2025年6月5日 12時10分

創業95周年の節目に新商品の戸建賃貸住宅『Cube Noir』を販売開始

建設・不動産業のハタス株式会社（愛知県刈谷市、代表取締役社長：塚本龍生）は、2025年6月に創業95周年を迎えるにあたり、未利用地や相続負担といった社会課題に対応する新たな戸建て賃貸住宅『Cube Noir（キューブノワール）』を開発しました。『Cube Noir』は、変形地や狭小地、活用が難しく課題のある未利用地に対して、今まで以上に柔軟な対応が可能となった賃貸住宅で、所有者や地域が抱える課題へのソリューションとなることを目指しました。未利用地・低利用地の有効活用とオーナーの負担軽減の両立を図り、地域社会への貢献を推進してまいります。

代表取締役社長塚本龍生コメント

『cube noir』は、当社がこれまで培ってきた土地活用の知見と新たな発想を結集して生まれた製品です。この小さな住宅が変形地や未利用地に光を当て、地域社会と土地オーナー様の双方に価値をもたらすことを期待しております。ハタスは創業以来95年間、地域とともに歩んでまいりました。これからも革新的なチャレンジを続け、100周年に向けさらなる社会貢献を果たしていきたいと考えております。

チームINNOVISTA コメント

100年100億プロジェクトとして生まれた社内の新商品開発チームINNOVISTAが送る第一弾の新商品Cube Noir。さまざまな部署が関わり現場の声を拾い、不動産業界の一企業として社会問題を解決できるような商品開発を進めております。今回は「なぜ土地所有者は土地を放置する傾向があるのか」「何が原因なのか」を追求し、街の景観にも関わる未利用地・低利用地の有効活用を叶える商品を開発しました。

背景・企画意図：なぜ「空き地・未利用地」が増加傾向にあるのか

総務省統計局の「令和5年住宅・土地統計調査」によると、保有する土地のうち住居の敷地以外の土地（※農地・山林を除く宅地等）については、取得経緯が「相続・贈与」であるものが全体の65.8%にも上り、取得経路の中で最も大きな割合を占めているアンケート調査の結果が出ています。これは、他の取得方法（例えば「個人から購入」19.0%や「法人から購入」10.6%など）と比べても突出して高い値です。つまり、居住用敷地以外の土地に関しては、相続による世代継承が主要になっていることが読み取れます。

こうした背景から弊社では「なんとなく親族から相続した土地だが特に利用予定がない」という人が多いのではないか？という事例に注力しました。

空き地・未利用地が増加傾向にある理由

国土交通省が令和5年に発表した土地問題に関する国民の意識調査で「現在利用していない土地は、なぜ利用していないのか」というアンケート調査に対して下記の回答を集めています。

※出典：令和5年5月　国土交通省不動産・建設経済局　土地政策課による「土地問題に関する国民の意識調査の概要について」

未利用地を所有する人の約5割（49.6%）が「遺産として相続した土地だが、今のところ利用予定がない」と回答しており、最も多い理由となっています。さらに売却・賃貸を検討したが条件が折り合わない（14%）、変形や不整形の土地で利用方法が見当たらない（8.3%）、資金投入で事業利用しても採算見込みが立たない（5.1%）など、土地の活用目的が明確ではない人と、活用したいが諦めている人が全体の8割弱いるのが現状です。

併せて空き地所有者の約52％が土地の管理や固定資産税の支払い、親族が引き継ぐ意思がないなどを理由に負担を感じ、そのうち4人に1人にあたる25.4%が手放せるなら手放したいと回答していることから「その土地を子供どもに相続させたくない」と考えています。

利用予定がない、使えないと諦めている土地、円滑な相続をしたいなど、これらを最大限に有効活用できるように考えたのが、今回発表する『Cube Noir』です。

商品概要

名　称　：Cube Noir（キューブ・ノワール）

内　容　：変形地や未利用地、残った土地を最大限活用できる戸建賃貸住宅。大きな変形地、狭小地にも有効な規格住宅。

目　的　：変形敷地等でマンション等が入らない場合の土地活用や、相続時に円滑な分筆を行うため。特　徴　：間口が4095mmでどんな敷地形状でも合わせやすい。アパート/マンション＋αの余った敷地にも入る場合がある。デザイン性が高く、数棟並ぶことで都市景観にも配慮。

その他　：販売地域｜愛知県エリア

Cube Noirの特徴①　変形地・未利用地が変わる

現代のニーズに合わせ駐車場を2台確保しつつ、変形地の活用を最大限に活かしたアイデアによって無駄のない土地の活用が期待できます。また弊社の他商品ラインナップと複数組み合わせることで、さまざまな土地形状にも幅広く対応が可能です。

Cube Noirの特徴②　円滑な分筆による相続対応

相続人が複数いる場合など、アパートやマンションだと相続する時に問題が起こりやすい。戸建て賃貸住宅の場合はこのような変形した土地でもきれいに分筆することが可能で円滑な売却や相続が実現します。

社会課題に向き合い一歩ずつの解決の糸口を生み出していきます。

『cube noir』の導入により、未利用地・変形地活用に新たな道が開けます。狭小・変形の土地でも有効利用が可能になることで、これまで放置されていた未利用地が生まれ変わり、地域の景観改善や防犯面の向上に寄与します。それにより、点在する遊休地が減少し街全体の美観と安全性が高まることが期待されます。加えて土地オーナーにとっても大きなメリットをもたらします。未利用地や低利用地に建物を建てて賃貸住宅として運用することで、固定資産税などの負担を相殺し得る賃料収入が見込め、土地を「負動産」から「収益資産」へと転換できます。これにより、相続した土地を持て余していた所有者も有効活用に踏み切りやすくなり、「相続させたくない」という悩みを減らすことができます。また、弊社グループの賃貸管理ノウハウを活かし、所有者の方々をサポートすることで、遠方在住などで従来土地の管理が困難だったケースでも安心して土地活用に取り組むことができます。『cube noir』は社会課題の解決と土地オーナーの利益創出を両立するソリューションとして期待しています。