5月はメルボルンのオペラシーズンがスタート!11月にはワーグナー4部作、12月は無料の野外オペラも上演
2016年シーズンのハイライトはローザンヌ歌劇団との共同制作したヴェルディ『ルイザ・ミラー』で、この作品ではオーストラリア期待のソプラノ、ニコル・カーが出演することで話題となっています。また、メルボルンでは11〜12月にワーグナーの『ニーベルングの指環』4部作を上演します。12月には、王立植物園隣のシドニーマイヤー・ミュージックボウルで無料の野外オペラも開催されます。
19世紀から20世紀のはじめにヨーロッパ各地やニューヨークで活躍した世界的な歌姫ネリー・メルバはメルボルン出身で、メルバの芸名はメルボルンを短縮した名前でした。メルボルンは、クラシック音楽の教育機関にも恵まれ、メルボルン大学芸術学部の音楽科はオーストラリア随一のソプラノといわれるシェリル・ベイカーはじめ、テノールのジュリアン・ギャビン、ソプラノのアントワネット・ハロラン、ニコル・カーなどのオペラ歌手を輩出しています。同学部はプロのオペラ歌手を養成する2年間の修士過程も設置しています。
オペラ・オーストラリアの演目は料金が比較的手頃に設定されており、厳しいドレスコードもないため、観光客でも気軽に楽しめるのも魅力のひとつ。チケットはオペラ・オーストラリアのウェブサイトから直接予約購入できます。主な会場は、独特の白い鉄塔が目印のアーツセンター・メルボルン内にあるステイト・シアターで、2077席でオペラ劇場としては国内最大の大きさ。アーツセンター・メルボルンはバックステージツアー(有料)も実施しており、豪華な内装の劇場のほか、ステージ裏の見学もできます。
【2016シーズンの演目】
La Bohèmeラ・ボエーム(プッチーニ)
5月3日〜28日 アーツセンター・メルボルンのステイト・シアター
演出のゲイル・エドワーズは舞台を1930年代のベルリンに設定しています。今回、メルボルン公演のみ、ロンドンはじめ各国で活躍するアルメニア出身のソプラノ、リアンナ・ハロウトゥニアンがミミを演じます(5月21日まで)。
©Branco Gaica 2016年のシドニー公演より
The Pearlfishers真珠採り(ビゼー)
5月7日〜28日 アーツセンター・メルボルンのステイト・シアター
オペラ・オーストラリアによる新作で、演出はマイケル・ゴウ。この作品で重要な役割となる指揮者はフランスのギヨーム・トゥルニエール。ロバート・ケンプによる舞台と衣装デザインも豪華。
©Keith Saunders 2016年のシドニー公演より
Luisa Millerルイザ・ミラー(ヴェルディ)
5月16日〜27日 アーツセンター・メルボルンのステイト・シアター
ローザンヌ歌劇団との共作となるオペラ・オーストラリアの新作で、演出はジャンカルロ・デル・モナコ。指揮者はベルディスペシャリストのアンドレア・リカタが担当、オーストラリアのニコル・カーがルイザ役に挑戦します。
©Prudence Upton 注目のニコル・カー
THE RING CYCLEニーベルングの指環(ワーグナー)
11月21日〜12月16日アーツセンター・メルボルン
2013年に上演して大成功を収めたワーグナーの『ニーベルングの指環』4部作を今年も上演します。指揮は9月に日本フィルハーモニー交響楽団の主席指揮者に就任するピエタリ・インキネン。演出はシドニーのベルボアストリート・シアター出身のニール・アームフィールド。グリア・グリムスレイがヴォータン役で、リセ・リンドストロームがブリュンヒルデ役として出演、ジークフリード役はバイロイト音楽祭で同役を演じたシュテファン・フィンケ。ジークムント役のオーストラリア歌手、ブラッドリー・ダレイにも注目です。
○Das Rheingoldラインの黄金
11月21日〜12月9日
『ニーベルングの指環』4部作の「序夜」
(C)Jeff Busby 2013年のプロダクションより
Die Walküreワルキューレ
11月23日〜12月12日
『ニーベルングの指環』4部作の2作目
(C)Jeff Busby 2013年のプロダクションから
Siegfriedジークフリート
11月25日〜12月14日
『ニーベルングの指環』4部作の3作目
(C)Jeff Busby 2013年のプロダクションから
Götterdämmerung神々の黄昏
11月28日〜12月16日
『ニーベルングの指環』4部作の4作目
(C)Jeff Busby 2013年のプロダクションから
マツダ・オペラ・イン・ザ・ボウル
12月3日 シドニーマイヤー・ミュージックボウル
真夏の土曜の夜に、王立植物園に隣接したシドニーマイヤー・ミュージックボウルで無料の野外オペライベントが開催されます。
【メルボルン基本情報】
メルボルンは最先端のアート、芸術および文化面においても、常にダイナミックな変化をみせています。サウスバンクと呼ばれる市内中心部南側に、ビクトリア・アートセンターなど、多くの芸術文化に関する施設があり、一大芸術スポットとなっています。斬新な外観が特徴のアートセンターは、サウスバンクに位置するビクトリア州の芸術指定地区の中心的なシンボルで、年間を通じて様々なコンサートや演劇などが上演されます。
【オペラ・オーストラリア基本情報】
オーストラリアの国立オペラ歌劇団で、アーツセンター・メルボルンとシドニー・オペラハウスを拠点に公演を行っています。2006年からリンドン・テラチーニが芸術監督を務めています。
公式ウェブサイト https://opera.org.au
※写真はオペラ・オーストラリアより
ビクトリア州政府観光局公式日本語ウェブサイト http://jp.visitmelbourne.com
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