少額短期保険業者のjustInCase、P2P保険のサンドボックス認定を取得
少額短期保険業者の株式会社justInCase(本社:東京都千代田区、代表取締役:畑 加寿也、以下「justInCase」)は、誰でも安心して暮らせる「あんしんの民主化」を目指し、「わりかん保険」(仮称)(商標登録中)のサンドボックス認定を取得したことをお知らせいたします。同商品は、通称P2P(ピーツーピー)(※1)保険と呼ばれるもので、欧米・中国では前例が多くありますが、日本では正式には前例がなく、今回justInCaseが初めてのサンドボックス認定を取得しました。
【わりかん保険】
「わりかん保険」とは、保険契約者同士がリスクをシェアし、もしものことが起きた際に助け合う仕組みを実現するものです。保険の原点とも言える日本古来の頼母子講(たのもしこう)や無尽(むじん)を最新のテクノロジーで実現した仕組みです。
今回justInCaseが提供する「わりかん保険」は、以下の特徴があります。
1. がん診断時に一時金
2. IT技術を利用した助け合いの実現により、既存のがん保険より低価格を実現
3. 保険料はあと払い (※2)
保険料は、毎月、契約者全体の保険金の合計金額を算出し、その時点での契約者数で割った金額に、一定の管理費を上乗せした金額が、あと払い保険料となり、justInCaseが事後的に請求します。
例えば、2019年11月の保険金の合計金額が100万円で、契約者数が1万人の場合には、
100万円÷1万人x1.3 = 130円
が、同年12月の保険料として事後請求されます。(管理費が30%の場合)
今後商品詳細が変更される可能性があります。
なお、今回の「わりかん保険」の販売に関して、いわゆるサンドボックス制度の認定(※3)を受けております。
※1 Peer-to-Peerの略。サーバーを介さずノード間での通信を表す通信用語に由来、契約者(Peer)同士がお互いのリスクを支え合うことを表現
※2 保険料には上限があります。
※3 2019/7/5に認定
【サンドボックス制度とは】
サンドボックス制度とは、生産性向上特別措置法に基づく実証実験制度です。同制度は、新しい技術・ビジネスモデルを促進するために内閣官房主導で運営されており、2018年度から始まったものです。これまで8件の認定案件があり、保険分野では当社が初めての認定となります。
ご参考:サンドボックス認定案件一覧
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/regulatorysandbox.html
【類似事例】
海外では、多くのP2P保険の前例(※)が存在しますが、代表的な事例は、以下の通りです。
(※)各国の規制によっては、保険業法で定める保険ではないこともあります。
1. Ant Financial Services Group (https://www.antfin.com/)、年齢ごとに設定されたリスクプールに加入し、保険料は事後払いする相互宝を自社の決済アプリ「アリペイ」で提供。justInCaseの「わりかん保険」に最も近い先行例。2018年10月に発売開始され、1ヶ月で1000万人、現在までに約8000万人の契約者を獲得。
ご参考:
https://justincase.jp/blog/p2p-insurance-in-china/
2. Lemonade Insurance Company (https://www.lemonade.com/)、家財保険を販売している米国の保険会社。保険金請求が少なかった際には、契約時に選択したNPO等にLemonade社から寄付がされる。2019年4月に、ソフトバンクビジョンファンドをリードとした$300mのSeriesDファイナンスを実行。
3. Friendsurance (https://www.friendsurance.de/)、P2P仕組みで家財保険、自動車保険といった保険を提供しているドイツの保険ブローカー。提供するP2P保険は、約10名程度の少人数規模グループを形成。保険金請求が少なかった際には、グループ全員にキャッシュバックがある。
特に、中国においては、この他にも、水滴互助(https://www.shuidihuzhu.com/)や悟空互助社(https://www.wkbins.com/)などの前例がございます。
【会社概要】
会社名 : 株式会社justInCase(https://justincase.jp/)
代表者 : 代表取締役 畑 加寿也
設立 : 2016年
所在地 : 東京都千代田大手町1-6-1
事業内容 : 少額短期保険業
採用情報:https://www.wantedly.com/companies/justincase
本件に関する問い合わせ先:
pr@justincase.jp(担当:Elaine Tung/ イレイン タン)
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