沈没船写真家が神戸大学大学院海事科学研究科附属国際海事研究センター、リサーチフェローに就任
同時に海洋文化遺産をめぐる海洋総合知創出プロジェクト(通称:神戸大学海洋文化遺産プロジェクト)メンバーに名を連ね、瀬戸内海に隣接する自治体より水中遺跡を調査するメンバーの公募を開始!全国展開に向け準備
水中写真家・戸村裕行(OCEAN PLANET 所在地:埼玉県草加市)は、文部科学省「海洋資源利用促進技術開発プログラム・市⺠参加による海洋総合知創出手法構築プロジェクト」エリア研究実施チームとして採択された、「海洋文化遺産をめぐる海洋総合知創出プロジェクト」(通称:神戸大学海洋文化遺産プロジェクト)のプロジェクトメンバーの一員となることから、神戸大学大学院海事科学研究科附属国際海事研究センター、リサーチフェローとして活動いたします。
海洋文化遺産をめぐる海洋総合知創出プロジェクトとは・・・ |
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海や湖、河川などの水域に残る過去の歴史を今に伝える「海洋文化遺産」を「水中考古学」という分野を基本として、瀬戸内海沿岸11の府県(兵庫県/大阪府/和歌山県/広島県/山口県/岡山県/香川県/愛媛県/福岡県/大分県)及び神戸市より公募に応じて選出された市民が5名で1チームとなり、戸村を含むプロジェクトに携わる専門家の意見を交えながら自身の居住するエリアに残る遺跡や伝承などを調査し、その成果を発表するプロジェクト。
また、その成果をまとめていく過程を、関与した全ての人々による成果(=総合知)として記録し、成果がどう創出されたかを明らかにしていきます。
※プロジェクトは5年で計画されており、前半が瀬戸内海、後半で全国へと展開し、国際共同研究に繋げていきます。今回の募集はその前半部分となり、戸村が携わります。
◉他のプロジェクトメンバー ※敬称略 |
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・中田 達也(神戸大学大学院 海事科学研究科附属 国際海事研究センター 准教授)
・石原 渉(NPO法人 アジア水中考古学研究所 副理事長)
・來生 新(神奈川大学 海とみなと研究所 上席研究員)
・木村 淳(東海大学 人文学部 人文学科 准教授)
・佐々木 蘭貞(帝京大学 文化財研究所 准教授)
・戸村 裕行(水中写真家)
・中原 裕幸(神奈川大学 海とみなと研究所 上席研究員)
・信時 正人(株式会社エックス都市研究所 理事)
・西川 千尋(ユネスコ本部 職員)
・吉崎 伸(特定非営利活動法人 水中考古学研究所)
・吉原 司(姫路獨協大学 人間社会学群 現代法律学類 教授)
戸村裕行が選ばれた経緯 |
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水中写真家である戸村裕行は、10年以上、第二次世界大戦(太平洋戦争)に関連する沈没艦船に対する取材、撮影を続けており、日本国内に留まらず、ミクロネシア連邦、グアム、サイパン、フィリピン、ソロモン諸島、パプアニューギニアといった地域を巡り、実際に潜り撮影した沈没艦船、航空機や潜水艦の数は150以上にものぼります。代表的なものとしてビキニ環礁、水深55mに眠る戦艦「長門」や瀬戸内海の水深40mに眠る戦艦「陸奥」など。その取材内容はミリタリー総合誌・月刊「丸」で連載を続けられており、2018年には水中写真展「群青の追憶」を靖國神社遊就館で開催したのを皮切りに呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)など全国各地の平和記念館や博物館などを巡回、様々なメディアで取り上げられ、多くの来場者を集めました。2020年、海底の戦争遺産としての写真集「蒼海の碑銘」を上梓。また、近年は「歴史を学ぶダイビング」としてレック(沈船)ダイビングの認知に努めており、小笠原諸島に居住する研究者と共に小笠原沈船マップを作成、さらにはアメリカ、イーストカロライナ大学が研究主体となって動いているNOAA(アメリカ海洋大気庁)のサイパン水中文化遺産トレイルといった活動にも参加。水中戦跡から見る平和教育や、保存、保護を含めた後世に伝えていく為の活動が注目を集めており、写真を通して、水中に眠る多くの歴史的遺物を周知していくことを期待されています。
戸村裕行の詳細はこちらをご覧ください。
◉戸村裕行オフィシャルウェブサイト
https://www.hiroyuki-tomura.com/
海洋文化遺産プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。
◉神戸大学海洋文化遺産プロジェクト
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