ロボット義足を開発・販売するBionicM株式会社、3.7億円の資金調達を実施

ロボット義足「Bio Leg」の販売や、研究開発、組織体制強化により事業成長を加速

BionicM株式会社

すべての人々のモビリティに力を与えること「Powering Mobility for All」をミッションとし、下肢切断者のモビリティを向上させるロボット義足を開発・販売するBionicM株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:孫小軍、読み:バイオニックエム、以下「BionicM」)は、事業拡大を目的に、3.7億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。
また、今回調達した資金をもとに2023年1月より組織体制強化に向けた採用を行います。


■事業背景およびロボット義足の特徴について
現在、世界で流通している義足は動力アシスト機能を持たないものが主流です。義足が動作をアシストできないため、義足ユーザーは身体的負担の大きさや、日常動作に制限が生じることに常に悩まされています。下肢切断者数は世界的に増加傾向にあり、下肢切断者のモビリティ・QOLの観点から高機能な義足の普及が求められています。

BionicMは、東京大学が世界をリードするヒューマノイドロボティクス技術を活用し、膝の屈曲伸展を能動的に行える動力アシスト機能をもったロボット義足を開発しています。2021年には、欧米メーカーによる寡占市場である義足業界において、日本メーカーとして初となるロボット義足「Bio Leg」を日本・中国において販売開始しました。

Bio Legの製品発表会の様子(2021年10月 中国・北京にて)Bio Legの製品発表会の様子(2021年10月 中国・北京にて)


<動作アシストによる装着者への価値提供>
Bio Legは、足の切断により失われた筋力を義足の動力で代替することで、装着者の身体的負担を軽減するとともに、より自然な動作、アクティブな活動をサポートし、日常生活動作の幅を広げることが期待されます。

動画:Bio Leg - 装着者の声 https://youtu.be/VJYKr6Hv3ws

<歩行動作データの活用>
従来の歩行動作解析において、膝関節角度、股関節角度、床反力などのデータを取得するためには、計測設備の整った屋内でモーションキャプチャやフォースプレートを使用することが求められ、屋外の日常動作などの動作データを取得するには難しさがありました。
それに対しBio Legは、搭載された複数のセンサーにより装着者の動作データを場所や時間を問わず取得することが可能となります。日常生活の動作データを活用して、義肢装具士・理学療法士・義足ユーザーに付加価値を提供することを検討しており、このようなデータとセンシング技術を活かして、今後リハビリ分野や、歩行動作解析の研究等の領域で活用を検討していきます。

ロボット義足Bio Legに搭載されるセンサーでの歩行データの取得ロボット義足Bio Legに搭載されるセンサーでの歩行データの取得


<独自開発のモータドライバ技術>
Bio Legに搭載されたモータドライバ技術はBionicMが独自開発しています。小型でありながら大きなアシスト力を瞬時かつ安全に発揮するというロボット義足の要件を満たすために、可変出力ショートブレーキ機能、バックドライブ時の逆起電圧保護機能や、バックドライブ時のエネルギー回生機能(EDLCへ蓄電)などの特徴をもっています。このロボット義足開発により培われたコア技術は、他のロボット分野にも活用することが期待できます。

ロボット義足に搭載されているモータドライバ技術ロボット義足に搭載されているモータドライバ技術


■資金調達の概要および使途について
この度BionicMは、NVenture Capital株式会社(NECキャピタルソリューション株式会社の100%子会社)、新生企業投資株式会社、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、きらぼしキャピタル株式会社、ちばぎんキャピタル株式会社、井戸義経氏(元ANKER JAPAN 代表取締役CEO)、AIS CAPITAL株式会社、厳浩氏(EPSホールディングス株式会社  会長代表執行役員)を引受先とする第三者割当増資により、総額3.7億円の資金調達を実施いたしました。
調達した資金は、主に1)ロボット義足「Bio Leg」の販売拡大、2)ロボット義足の次期モデルや、要素技術としての動作センシング技術や動作アシスト技術等の研究開発、3)組織体制強化に充て、事業成長を加速させていきます。

■メンバー募集
BionicMでは、革新的な技術を世の中に届けていくメンバーとして2023年1月よりマーケティング・セールスポジションの採用をしています!
詳しくは、下記採用サイトをご覧ください。
https://bionicm.com/recruit/

■代表取締役社長 孫 小軍のコメント
2015年より東京大学にて研究を開始し、2018年からBionicM株式会社として製品化を進めてきたロボット義足は、2021年にBio Legとして製品化を経て、普及に向けた第一歩を踏み出しました。今回参加していただいた投資家の皆様の知見・ネットワーク、調達した資金を活用し、さらに事業を推進していきます。
「すべての人々のモビリティにパワーを」というミッション達成に向けて、外部パートナーとの連携や、技術の応用を加速し、義足ユーザーはもちろんのこと、自身の足で自由に動くことに課題を抱えるすべての人に対して貢献していきたいと思います。

■BionicM株式会社(バイオニックエム)会社概要
BionicMは、東京大学博士課程において孫小軍がヒューマノイド・ロボット技術を応用して発明したロボット義足をコアテクノロジーとし、2018年12月に設立されたスタートアップ企業です。すべての人々のモビリティに力を与えること「Powering Mobility for All」をミッションとして、下肢切断者のモビリティ・QOLを向上させるロボット義足の開発・販売を行っています。

設立:2018年12月21日
代表者:代表取締役社長 孫小軍
事業内容:ロボティクスと身体を融合したモビリティディバイスの研究開発・製造・販売
本社:東京都文京区本郷7-3-1 東京大学アントレプレナープラザ203室
URL:https://www.bionicm.com/

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会社概要

BionicM株式会社

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URL
https://www.bionicm.com
業種
製造業
本社所在地
東京都文京区本郷7-3-1 東京大学アントレプレナープラザ203室
電話番号
03-3868-2679
代表者名
孫小軍
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2018年12月