「スマートフォンでの情報収集に関する定点調査2021」
スマートフォンの利用時間は昨年に続き1割増、SNSが利用時間の拡大をけん引、メディアジャンルはコロナ禍2年目で巣籠もり需要に変化
■総括
今回の調査では情報収集だけでなく利用者自身が情報の発信者としてスマートフォンを利用する時間が増加している実態が明らかになりました。スマートフォンにおける情報収集動向では、昨年から引き続き1日の平均利用時間が2020年「126.6分」から「136.3分」と7.6%増加しています。要因としては、SNSの1日の平均利用時間が2020年「67.1分」から2021年「77.8分」と15.9%増加しており、その中でも特にInstagramが利用時間の増加をけん引しています。
またInstagramは、ユーザーが発信を行う割合が43.7%と他SNSと比べて高いことが特徴で、発信者の利用時間が長いことからInstagram全体の利用時間を押し上げています。
■主な調査トピックス
1,情報収集におけるスマートフォン利用時間、サービス分類別利用時間と利用率
●情報収集におけるスマートフォンの利用時間は昨年から引き続き増加、SNSの利用時間は1割増
スマートフォンの1日の平均利用時間は「126.6分」(2020年)から「136.3分」(2021年)と7.6%増加。
サービスをSNS、サーチエンジン、メディアで分類し、利用実態を調査したところ利用率ではメディアが79.6%と最も高く、ニュース系メディアなどの専門メディアの利用率が上昇。性別で見ると女性のSNS利用率が全年代で上昇。利用時間は昨年から引き続きSNSが増加傾向で「67.1分」(2020年)から「77.8分」(2021年)と2020年から15.9%増加し、3分類の中でも最も長かった。
●SNSの中でも特にInstagramが利用時間をけん引
Instagramの1日の平均利用時間は「21.6分」(2020年)から「33.5分」(2021年)と64.6%増加し、SNS全体の利用時間の増加をけん引している。
2, Facebook、Instagram、LINE、TikTok、Twitter、YouTube無料年代別利用実態
●SNSの総利用時間は全年代で増加し、特に20代の伸びが顕著
昨年は10代女性の利用時間の伸びが大きかったが、今年度は20代女性に世代が変わり、一人当たりの利用時間が10代を超えた。
SNSの利用率に関しても20代の男女ともに2019年の調査以来最も増加、90.3%と全年代の中で最も高かった。
●各SNSの利用時間ではYouTubeは2020年から引き続き増加傾向を維持、TikTokは女性若年層の利用時間が減少
TikTokではけん引していた女性10~30代の利用時間が減少し、若年層離れの傾向がみられる。
●YouTube、Instagramの利用率が上昇
YouTubeは2020年から引き続き利用率が上昇傾向、特に10-30代の利用率が上昇。また、Instagramは全年代で利用率が上昇した。
3,Facebook、Instagram、LINE(タイムライン)、TikTok、Twitterでの情報発信の状況
●SNSでの発信者の割合はInstagramが最も高く、発信のハードルが最も低い
SNS利用者の中の発信者の割合はInstagramで43.7%、次いでTwitterが36.5%とInstagramが最も高かった。
TikTokの発信者の割合は12.3%と低く、発信のハードルが他SNSと比較すると高いと考えらえる。
●発信者が利用時間の増加をけん引
発信ありのユーザーと発信なしのユーザーでは、発信ありのユーザーの方が利用時間が長く、Instagramでは1日当たりの平均利用時間が40分を超える。発信者の割合が高いInstagramでは発信者がInstagramの全体の利用時間を押し上げている。
4,新型コロナウイルスによる生活の変化の影響
●映画、音楽、ドラマ、エンターテインメント系メディアは全ての年代で利用率が低下
メディアの利用動向としては、コロナ禍で2020年は全ての年代で利用率が上昇した映画、音楽、ドラマ、エンターテインメント系メディアは全ての世代で低下した。
●緊急事態宣言2年目における巣ごもり需要の変化
10-30代女性で美容、ファッション、健康系メディアの利用率が2019年を上回り、20代で旅行、お出かけ、レジャー系メディアの利用率が上昇し、緊急事態宣言1年目の昨年と比較するとコロナ禍でも自分磨きや旅行などの外出に対してユーザーの意識が向きつつあると考えられる。
5,企業がSNSで発信する情報への反応
●若年層ほど広告を含めた企業が発信する情報への反応度合いが高い若年層ほど企業が発信する情報に対する反応度合いが高い一方で、自分がフォローしているアカウントと企業広告との間で大きな開きがあり、女性の方がその傾向は顕著である。
■調査結果詳細
1,スマートフォン利用時間、サービス分類別利用時間と利用率
情報収集におけるスマートフォンの1日の平均利用時間は「126.6分」(2020年)から「136.3分」(2021年)と7.6%増。利用サービスをSNS、サーチエンジン、メディアで分類し、利用実態を調査したところ利用率ではメディアが79.6%と最も高く、約8割のユーザーがメディアを利用している実態が明らかとなった。利用時間においては昨年から引き続きSNSが増加傾向で「67.1分」(2020年)から「77.8分」(2021年)と2020年から15.9%増加し、3分類の中でも最も長かった。
▼情報収集におけるスマートフォンの1時間の平均利用時間の
▼サービス分類別の利用時間と利用率(2021年)
▼SNS利用時間と利用率の推移
SNSの中でも、特に今年度はInstagramが利用時間増をけん引し、1日の平均利用時間は「21.6分」(2020年)から「33.5分」(2021年)と54.7% 増加した。また利用率は43.8%(2020年)から50.2%(2021年)に6.4ポイント増加し、半数以上のユーザーがInstagramを利用している実態が明らかとなった。
▼Instagram利用時間と利用率の推移
2,Facebook、Instagram、LINE、TikTok、Twitter、YouTube無料年代別利用実態
SNSの総利用時間は全年代で増加し、その中でも昨年は10代女性の利用時間の伸びが大きかったが、今年度は20代に世代が変わり、一人当たりの利用時間が10代を超えた。
SNSの利用率に関しても20代の男女ともに2019年の調査以来最も上昇、90.3%と全年代の中で最も高かった。
▼SNS利用時間の推移(性別・年代別)
▼SNS利用率の推移(性別・年代別)
各SNSの利用時間ではYouTubeは2020年から引き続き増加傾向を維持、TikTokではけん引していた10~30代の利用時間が減少し、若年層離れの傾向がみられる。YouTubeは2020年から引き続き利用率が上昇傾向、特に10-30代の利用率が上昇している。また、Instagramは全年代で利用率が上昇した。
▼年代別Facebookの利用時間と利用率の推移
▼年代別Instagramの利用時間と利用率の推移
▼年代別LINEの利用時間と利用率の推移
▼年代別TikTokの利用時間と利用率の推移
▼年代別Twitterの利用時間と利用率の推移
▼年代別YouTube無料の利用時間と利用率の推移
■調査概要
調査対象 | 日本全国に在住のスマートフォンを所有する10代~70代の男女 |
回答者数 | 2021年調査:1,442名、2020年調査:1,442名、2019年調査:2,060名 |
調査方法 | インターネットによるアンケート調査 |
調査時期 | 2021年調査:2021年5月26日(水)~5月28日(金) 2020年調査:2020年6月11日(木)~6月13日(土) 2019年調査:2019年5月31日(金)~6月3日(月) |
標本構成 | 男性:721名、女性:721名(10代から70代まで各103人) |
※1 SNS、サーチエンジン、メディアの分類について
SNS:Facebook、Facebook Messenger、Instagram、LINE、TikTok、Twitter、YouTube(無料版)、その他のSNS
サーチエンジン: Safari、Chrome、その他ブラウザー
メディア:Gunosy、SmartNews、LINE NEWS、Yahoo!ニュース、その他のニュース系情報サービス、美容・ファッション・健康(MERY、ARINEなど)、食・料理(Cookpad、macaroni、mogunaなど)、住まい・暮らし(LIMIAなど)、旅行・おでかけ・レジャー(aumo、TABI LABOなど)、音楽・映画・ドラマ・エンターテインメント、各種趣味(スポーツ、乗り物、カメラなど)、その他のジャンル・分野の情報・話題のまとめメディア
データ活用に向けた「Glossomデータインサイトラボ」について
当社は企業のデジタルマーケティングの領域において、特許技術※1を活用し、マーケティングデータベースの構築からデータ蓄積・分析・施策立案、実行までを一気通貫して支援しています。昨今スマートフォンの普及により生活のデジタル化が進んだことで、商品購入やサービス利用の前後や経緯、きっかけなど人々の行動をデータ化し蓄積することで、企業はデータから顧客ニーズを読み取り、顧客ファーストかつ効率的なデータマーケティングを行うことが可能となりました。「Glossomデータインサイトラボ」では、チーフデータアナリストの陳野を中心に、様々なデータ分析を行い調査結果を発表することで、企業のデータに基づいたマーケティングを推進します。
[チーフデータアナリストプロフィール]
陳野 友美(じんの ともみ)
楽天グループの顧客データベースである「楽天スーパーデータベース」の生みの親。
2003年、楽天株式会社に顧客マーケティング部署の立ち上げメンバーとして入社後、 楽天市場事業のデータ分析部部長に就任。
楽天PointClub等のCRMプログラムやグループ統合DB(楽天スーパーDB)の構築など、データを活用した顧客マーケティングの基盤づくりとマーケティング活動を推進。当社にてQUANT DMPによる記事読了解析技術の開発と複数の特許を取得。
※1ウェブコンテンツの読了率などからコンテンツをスコアリング(特許:第6347532号、名称:評価装置、評価方法及び評価プログラム)、コンテンツの読まれ方を解析し、自社ユーザーのファン度を顕在化(特許:第6042018号、名称:情報生成装置、方法およびプログラム)、ライターの能力を可視化(特許:第5988345号、名称:評価装置、評価方法、評価プログラム、レコメンド装置、レコメンド方法及び、レコメンドプログラム)
■会社概要
会社名:Glossom株式会社
URL:https://www.glossom.co.jp/
代表者:代表取締役社長 足立 和久
設立:2007年3月15日
本社:東京都新宿区西新宿六丁目18番1号 住友不動産新宿セントラルパークタワー13F
資本金:1.41億円
事業内容:広告代理事業、マーケティングプロダクト事業、メディアレップ事業
■本件に関するお問い合わせ先
Glossom広報担当:小野寺(おのでら)
TEL:03-5770-9547
E-mai:pr@glossom.co.jp
その他の結果、詳細は以下リリース文もしくは、添付のPDFファイルでご紹介しております。
https://www.glossom.co.jp/news/60f12be1.html
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