デザインを通して提案・発信する展示会『NEW NORMAL, NEW STANDARD 3』が東京と大阪で開催。第3弾のテーマは【心地よい備えのデザイン】として5組のデザイナーがプロダクトを発表。
過去2回の「美しい感染症対策のデザイン」と今回から生まれたプロダクトを2023年ミラノサローネで展示発表
「NEW NORMAL, NEW STANDARD」コロナ禍をきっかけに既存の価値観やモノの見方は大きく変化し、2020年に「新しい日常」が始まりました。この不安定な日常の中で求められること、日常を少しでも豊かに過ごすための方法をデザインを通して提案・発信するプロジェクト。
- 自分や大切な人の身を守りながら、日常を豊かに
2020年、2021年と取り組んできた感染症対策は継続して引き続き講じる必要性がありますが、現在、世界は更に混乱の真っ只中にあります。コロナ禍による社会的な不安定さに加え、戦争によるエネルギーや食糧の価格高騰の問題、日本においては局地的な大雨などの異常気象への対策の必要性も年々高まっているように感じます。 こういった不安定な世の中だからこそしっかりと身の回りのリスクを意識して備える、日常を大切な友人や家族と穏やかに安心して過ごすためにも、余計なストレスを感じず心地よく備えることが必要だと感じています。 これまでの「美しい感染症対策のデザイン」から2022年は「心地よい備えのデザイン」へ、備えを日常に心地よく取り入れる方法を5組のデザイナーが提案します。
- これまでの取り組みを世界へ
過去2回の「美しい感染症対策のデザイン」と今回の「心地よい備えのデザイン」から生まれたプロダクトを2023年のミラノサローネで展示発表します。 感染症対策や防災への備えは国や地域によって状況は違えど世界共通の問題です。そのため日本のクリエイターや企業が中心となって生み出す解決策は、世界の別の地域でも有用であったり、解決の一助と成り得ると考えています。 リスクに対する「対策・備え」という切り口で日本の技術や文化を海外の人々に伝え、お互いの情報交換や文化の相互理解にも寄与することを目指します。
- プロダクト紹介
どんな所でも優しい光を。
“TOKYO CORK PROJECT”が生み出した東京で消費されたワインボトルの栓を原料にした再生コルクを本体に使用。柔らかいコルクの表面に灯される光は、その場に暖かい光を放ちます。災害時でも持ち運べるコンパクトなサイズ。最大16時間点灯が可能。
デザイナー:浦田孝典 https://www.urata-design.com/
千葉県生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。2010年 株式会社 浦田孝典デザイン事務所設立。2014年 アウトドアブランドsunsetclimax設立。主な受賞歴として、GOOD DESIGN AWARD、 iF DESIGN AWARD、DFA Design for Asia Awards、German Design Awards 受賞など。
2、paraWARAJI
パラシュートコードで編まれた“わらじ”。
非常に強度が高く耐久性も優れているパラシュートコードで編んだ“わらじ“は緊急時に足を保護することができ、いざという時にはわらじを解いてロープとしてや、怪我の固定や止血、更に着火剤やデンタルフロスとしても使えるため災害時に生活の助けになるものとして多様に活躍します。わらじは古くから縁起物や魔除けとして考えられることもあり、心のお守りとしても側に置いて貰えたらと思います。
デザイナー:伊澤真紀
岡山県生まれ。大阪芸術大学芸術学部デザイン学科スペースデザインコース卒業。設計施工会社デザイン室勤務後、maki izawa design studio設立。人の暮らしをデザインすること、空間やモノが人にどう作用するかを考え主にインテリア、プロダクト、パッケージのデザインを手がける。
3、Paper whistle
紙で出来た折り畳み式の防災笛。
笛は防災アイテムの代表的なものの一つですが、日常的に使用するシーンがほとんどないため、常に持ち歩いたり身に着けることがどうしても負担となってしまいます。そのためパスケースなどに入れて常に持ち歩けて、折り畳めばすぐに使用できる蛇腹状の防災笛としました。どんな人でも簡単に使用でき、環境負荷も少なく親しみやすいものにするため紙製としています。
デザイナー:土井智喜 https://soell-inc.com/
香川県生まれ。桑沢デザイン研究所を卒業後、インテリアデザイン事務所を経て2010年、自身のデザイン事務所を設立。2022年、soell株式会社に改組。2014年より桑沢デザイン研究所非常勤講師、2020年より昭和女子大学非常勤講師。物と空間との関係性、ミクロとマクロのスケールを行き来するように視点を変えることで自由な発想・表現を探求し、インテリア・プロダクトデザインを主に手掛ける。
4、Honey drop
はちみつの優しい光の照明。
はちみつは常温で長期保存ができ、栄養素が高くでライフラインが止まった際に火を通すなどの加工が必要ないため非常食としてとても適しています。また殺菌効果も高く、傷口に塗る事で炎症を抑えて新しい組織が形成するのを助けてくれるとも言われています。非常時、災害時にも活躍するはちみつを常に生活空間を彩るプロダクトにデザインしました。
デザイナー:中込明 http://akiranakagomi.com
東京都生まれ。法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修士課程修了後、2015年AKIRA NAKAGOMI DESIGN設立。素材の特徴や製作方法などから新しいコンセプトを考慮し、家具、日用品などのプロダクトデザインを中心に手掛けている。“一生モノ”と思えるような美しいプロダクトデザインを目指している。
5、DRIP CONE
高い展開性を持ったコーヒードリッパー。
基本構造として、オーリングを使用し、細く折りたたむこともできるコーヒードリッパーで、使用しないときはカトラリーケースにも入るようなコンパクトな設計。移動時の荷物の軽減にも役立ちます。また、このドリッパーはいざというときに砂利などを入れて水をろ過するための構造も想定しています。
デザイナー:江口海里 http://kairi-eguchi.com
大阪生まれ。大阪市立工芸高等学校プロダクトデザイン科卒業、大阪市立デザイン教育研究所デザイン学科プロダクトデザインコース卒業。メーカー、デザイン事務所の下積みを経て2008年に自身のスタジオを設立。「未知を発見する。」をテーマに日々プロジェクトに取り組む。国内外にクライアントを持ち、グッドデザイン賞など受賞多数。
- NEW NORMAL, NEW STANDARD 3-心地よい備えのデザイン展- 概要
■東京展
日時 2022年11月16日(水)~11月23日(水)
平日 15:00-19:00 /土日祝 12:00-19:00 ※最終日は17:00まで
※プレス プレビュー11月16日(水)13:00-15:00
会場 TIERS GALLERY(荒川技研工業本社ビル3F)
住所 150-0001 東京都渋谷区神宮前5-7-12
電話 03-5774-8190
■大阪展
日時 2022年12月3日(土)~12月11(日)
平日 15:00-19:00 /土日祝 12:00-19:00
場所 Page Gallery(KAIRI EGUCHI STUDIO 1F)
住所 542-0066 大阪府大阪市中央区瓦屋町2丁目14−8
電話 06-4392-7970
参加デザイナー:浦田孝典、中込明、江口海里、伊澤真紀、土井智喜
主催: NEW NORMAL, NEW STANDARD実行委員会
特別協力: 荒川技研工業株式会社
協賛: 株式会社イフェクト / TOKYO CORK PROJECT / TAKEDA DESIGN PROJECT / 藤田鉄工所
/有限会社 篠原紙工 / 株式会社コモテキスタイル /アイティーエル株式会社 / みなべクラフト梅
酒 / OJIGI N STYLE
WEB: https://newnormalnew.com
https://www.arakawagrip.co.jp/tiersgallery/archive/nnns3/
- 特別協力企業:荒川技研工業株式会社
- 東京展会場_TIERS GALLERY by arakawagrip
https://www.arakawagrip.co.jp/tiersgallery/
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