神山まるごと高専のカリキュラムディレクターにPARTY 創業者 / 京都芸術大学教授の 伊藤直樹が就任
〜ものづくりの力で、社会に変化を起こせる人材を育成〜
神山まるごと高専設立準備財団は、神山まるごと高専のカリキュラムディレクターに、クリエイティブ集団PARTY代表 / 京都芸術大学教授の伊藤直樹(いとう なおき)が就任することを発表します。
今回伊藤は、準備財団の掲げる「テクノロジー×デザインで、人間の未来を変える学校」を実現するべく、デザインやテクノロジー教育を掛け合わせた「モノをつくる力」と、起業家教育を中心とした「社会と関わる力」の育成を軸にカリキュラム構想「神山サークル」を作りました。
15歳から20歳までの学生が、集中してこのカリキュラムに取り組むことにより、これらかの社会で活躍する「モノをつくる力で、コトを起こす人」を育成することを目指します。
今回伊藤は、準備財団の掲げる「テクノロジー×デザインで、人間の未来を変える学校」を実現するべく、デザインやテクノロジー教育を掛け合わせた「モノをつくる力」と、起業家教育を中心とした「社会と関わる力」の育成を軸にカリキュラム構想「神山サークル」を作りました。
15歳から20歳までの学生が、集中してこのカリキュラムに取り組むことにより、これらかの社会で活躍する「モノをつくる力で、コトを起こす人」を育成することを目指します。
神山まるごと高専(仮称・設置構想中)は、「テクノロジー × デザインで、人間の未来を変える学校」をミッションとして掲げる2023年4月開校予定の私立高等専門学校(高専)です。従来の技術系教育が中心の高専とは異なり、プログラミングを中心としたテクノロジー教育や、UI/UX、建築、現代アートなどに関連したデザイン教育。また、起業家精神を育成する教育といった独自のカリキュラムを提供します。
日本財団の「18歳意識調査 『第20回 –社会や国に対する意識調査-』」によると、国際的に見ても、日本の若者は自己効力感や社会変革意識が低く、特に「自分で国や社会を変えられると思う」と考えている若者は、アメリカの65.7%や、中国の65.6%と比べ、日本は18.3%と著しく低いことがわかります(※)。
本校では、そのような日本国内において、学生の社会変革意識を育むとともに、テクノロジーやデザインでその実現の後押しを行い、社会に変化の一歩を生み出せる人材「モノをつくる力で、コトを起こせる人」を輩出することを目指しています。
現在、2021年10月の文部科学省への設置認可申請に向けて、準備を進めています。
■伊藤直樹のカリキュラムディレクター就任について
伊藤は国内外において著名なクリエイターです。これまで、文化庁メディア芸術祭優秀賞やグッドデザイン賞金賞など250を超える賞を受賞し、国内のクリエイティブを牽引してきました。2012年より京都芸術大学情報デザイン学科の教授に着任し、後進の育成に務めています。
京都芸術大学での教鞭をとるうちに、より早期でのデザインとテクノロジー教育が、社会を動かす人材の育成に必要だと思い至ります。そんな中、神山まるごと高専の5年制で、テクノロジーとデザインを掛け合わせたものづくり教育と社会への発信を同時に学べる神山まるごと高専の思想に共感をし、参画を決めました。
伊藤は、カリキュラムディレクターとして、神山まるごと高専での学びの中核である「カリキュラム」を監修し、この度は構想としてのカリキュラム構想「神山サークル」を作り出しました。今後伊藤は、開校に向けてこの構想を具体化するとともに、時代や学生に合わせてこの構想をアップデートし続けます。また、自身も神山まるごと高専で教鞭をとる予定です。
■伊藤直樹コメント
「2030年の日本を想像してみると、副業は当たり前。フリーランスも増大。リモートワークもさらに加速し、地方移住なども進んでいると思います。シェアリングエコノミーも成長し、スマートシティもどこかに出来ているかもしれません。
そんな社会を想定して、子供たちには、まず言葉・数字・絵・プログラミングの4つの能力を鍛えることで“モノをつくる力”を身に着けてほしいと考えています。その上で、起業家精神を身に着け、みずから世の中で“コトを起こす人”になってほしいと考えています。
卒業後の進路は、起業が4割。大学編入・海外留学が3割。就職が3割を想定しています。15歳から20歳になるまで5年間かけて全寮制でじっくり学べることは、とても価値があることだと思います。この学校では文系・理系を選択する必要もありません。言うならば、美大と工業大学とMBAがひとつになったような、これまでにない、まったく新しいタイプの学校にしたいと考えます。起業家、デザイナー、エンジニア、そして教育のプロフェッショナルが一丸となって、日本を変えてくれる人材を本気で育てたいと思います。」
■伊藤直樹 略歴
氏名:伊藤 直樹(いとう なおき)
生年月日:1971年9月4日
学歴:早稲田大学
出身地:静岡県
略歴:
クリエイティブディレクター / アーティスト / 起業家
クリエイティブ集団 PARTY代表
京都芸術大学 情報デザイン学科教授
71年静岡県生まれ。早稲田大学卒業。NIKEのブランディングなどを手がけるW+K Tokyoを経て、2011年、クリエイティブとテクノロジーの力で未来の体験を社会にインストールするクリエイティブ集団「PARTY」を設立。現在、代表を務める。京都芸術大学情報デザイン学科教授。デジタルハリウッド大学客員教授。アートを民主化するThe Chain Museum の取締役。スポーツ観戦をDXするStadium ExperimentのCEO。文化庁メディア芸術祭優秀賞、グッドデザイン賞金賞、カンヌライオンズ金賞など、250以上の国内外の広告・デザイン賞を受賞。
Twitter:https://twitter.com/naokit
Instagram:https://www.instagram.com/naoki_ito_party/
■カリキュラム構想「神山サークル」について
神山まるごと高専の育成する人材像として「モノをつくる力で、コトを起こす人」を新たに掲げました。この人材像を実現するために、物を作る力としてのテクノロジーとデザイン、ことを起こして社会と関わるための起業家精神(アントレプレナー)を育む教育が必要です。
今回、伊藤の監修の元、これらの必要要素を概念図に落とし込んだ、カリキュラム構想「神山サークル」を作成しました。
・モノをつくる力
「デザイン」と「テクノロジー」を中心とした、モノをつくる力は大きく4つの要素で構成されています。神山まるごと高専の育成する人材像の核に据えられており、5年間を通して基礎から応用まで幅広く学びます。
言葉に強くなる
自分を理解するのにも、他人や社会を理解するのにも、言葉の力がとても重要です。「文学」や実践的な「英語・英会話」、社会を理解するのに必要な「経済」といった社会科学、自己を認識する「哲学」。他者を理解する「心理学」「倫理」の授業を通して、誰かからの借り物ではない、自分自身としての言葉を持つ学生を育てます。
数字に強くなる
数字を理解し、使いこなすことは、物事の法則を理解することや、ロジカルに物事を分析したり、計画したりすることに有用です。基礎的な数学の他に、「応用数学」、「情報処理数学」。また、最も身近な物体である「身体」を使った体育と組み合わせたサイエンス教育を計画しています。
絵に強くなる
何かを世に訴えたいときに、アートやデザインの力が必要になります。グラフィックデザインの授業のほか、映像・写真のワークショップ、プロダクトデザインの授業などを予定しています。また、学年が高くなると、UI/UXデザインやCADを用いた建築設計のための授業も予定しています。
プログラミングに強くなる
現代のモノづくりにおいて、プログラミングやIT関連知識が必要不可欠です。神山まるごと高専では、プログラミングをはじめとしたソフトウエア工学の基礎から、電子回路やIoT、AI関連技術に関する授業も用意します。
・社会と関わる力
モノをつくることができる人材が、社会に変化を起こすためには、自分以外の誰かを巻き込み、大きく物事を動かしていかなくてはいけません。神山まるごと高専では、学年が高くなると、この社会と関わる力を育成する教育が展開されます。
人と一緒につくる力
自分以外の誰かと連携してものごとを作るための、コラボレーション概論や、学生同士、地域住民とともに一つのアート作品を作ったり、建築物を作ったりする演習・ワークショップを用意します。
隣人と生きる力
現代社会のリアルな姿や、地球で起きているものごとを理解するためのカリキュラムです。地域経済の仕組みやコミュニティデザイン、シェアリングエコノミーといった項目を学ぶほか、SNSやバーチャル空間といったネット空間上で起きているものごとを把握するための授業を用意します。
コトを起こす力
起業や社会を動かすための、リーダーシップを育成する授業です。また、起業・建築・アート・デザイン・エンジニアといった各業界のトップランナーを外部講師に招いた特別演習なども予定しています。
これらの授業の他に、課外活動、企業へのインターンシップや卒業研究・制作を予定しています。
なお、カリキュラムは、現段階では構想段階であり、今後の設置認可申請及び神山まるごと高専内での議論において、変更する可能性がございます。
■教員の採用について
2020年より開始した教員募集においては、150名を超える応募をいただき大きな反響をいただきました。
現在、「国語」「英語」「数学」「物理」「アントレプレナー」の教員枠に限り、最終の募集を行っています。
国語:専任教員
募集人員 1名
[仕事内容(採用後の業務・職務内容、担当科目等)]
常勤の専任教員/一般科目/国語担当
[研究・専攻・業績分野]
1.人文学/言語学、哲学およびその関連分野
2.国語/高等学校
上記のどちらかに当てはまる上、学生自身の自己表現力を高める授業を設計できる方。
英語:専任教員
募集人員 1名
[仕事内容(採用後の業務・職務内容、担当科目等)]
常勤の専任教員/一般科目/英語担当
[業績分野]
・卒業時の学生が、CEFR B2レベルに到達できる教育カリキュラムを設計できる方
・他科目と連携しながら英語のカリキュラムを設計できる方
数学:専任教員
募集人員 1〜2名
[仕事内容(採用後の業務・職務内容、担当科目等)]
常勤の専任教員/一般科目/数学担当
[研究・専攻・業績分野]
1.数物系科学/数学、解析学
2.情報学/数理情報学、統計科学
3.高校数学/数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数A・B・C
アントレプレナー:専任教員
募集人員 1~2名
[仕事内容(採用後の業務・職務内容、担当科目等)]
常勤の専任教員/専門科目/アントレプレナーシップ、ビジネスに関する科目
[研究・専攻・業績分野]
・社会科学/経営学、商学、ビジネス
※起業経験者が望ましい
※研究分野とは別に、コーチング能力を求める
神山まるごと高専の教育に興味のある方は、次のページをご参照ください。
https://kamiyama-marugoto.com/joinus/
なお、今回プレスリリースに記載したカリキュラム構想は、今後の設置認可申請及び神山まるごと高専内での議論において、変更する可能性がございます。
(以上)
■「神山まるごと高専」とは
神山まるごと高専は、2023年4月開校予定の私立高等専門学校です。「奇跡の田舎」と称される徳島県神山町に設置され、神山町をまるごと、学びのフィールドに活用した、実践型教育を展開します。
学校のミッションは、「テクノロジー x デザインで、人間の未来を変える学校」。
従来の技術教育中心の高専とは異なり、ソフトウエアを中心としたテクノロジーや、UI・UX・アートなどに関連したデザイン教育。また、起業家マインドを育成する教育を実施し、どんな社会でも、世の中を変えていける人材を育成します。
ウェブサイト: https://kamiyama-marugoto.com
公式note:http://note.com/kamiyama_kosen
公式twitter:https://twitter.com/kamiyama_kosen
※上記はあくまで予定あり、「学校法人設立並びに学校設置の認可」取得時期によって、開校を 2023 年 4 月以降に変更する場合もあります
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