大学教育に“事業創出”の視点を──奈良大学×ヴァンパイア、AI活用の産学連携教育プログラム展開

AIを活用したPBL型授業を通じ、AI時代に求められる実践力・課題解決力の醸成を目指す

ヴァンパイア株式会社

2025年5月30日 11時00分

ヴァンパイア株式会社（本社：大阪市、代表取締役：加藤洋平、以下ヴァンパイア）は、奈良大学総合社会学科における2025年度「社会体験実習」プログラムにおいて、5月7日より本年度の連携プログラムをスタートさせました。

本取り組みは2020年に始まり、今年で6年目となる取り組みです。今年度は、「学内で“会社”を立ち上げる」をテーマに、学生自身が経営メンバーとして企画・運営・改善を重ねながら、事業を創出・推進していく実践的なプロジェクトを展開します。

今年のテーマは「事業を創る」、学生が実践的に企画運営を体験

本年度は10名の学生が参加し、学生自身が主体となって学内で事業を創出する“カンパニーサークル”の立ち上げを目指しています。プロジェクトではAIを活用し、企画の立案から実行までのプロセスをチームで推進。学生の「起業マインド」や「実践的なスキル育成」を目的とした取り組みを進めていきます。

本取り組みでは、代表の加藤が奈良大学出身であることから、「母校への実践的な支援を通じて、未来を担う人材育成に貢献したい」という思いのもと、毎年実践的なプログラムを構築しています。また、学生の進路形成にも直結する学びの場としても位置づけられています。

「社会に出る前に、社会で学ぶ。」

奈良大学総合社会学科の「社会体験実習」は、2年生の必修科目として行われるPBL（Project Based Learning）型授業。「社会に出る前に、社会で学ぶ。」をキャッチフレーズに、関西地域の企業や団体、自治体と連携し、現場での経験を大学の学びへと還元するアクティブラーニング型の実習です。

「サブカルへの興味が、将来の目標に」――学生の実感が変化した瞬間

これまでの実習ではゲーム企画プロジェクトに取り組み、ジャンル設定やストーリー設計、演出案までを学生自身が設計。ヴァンパイア代表の加藤もチームディスカッションに加わり、アイデアを実現する方法を共に模索しました。

参加学生からは以下のような声が寄せられています。

「ゼロからゲームを企画する中で、発想力が磨かれました。何よりチームで何かを形にする楽しさを知ることができました。これを機に、将来はサブカルチャーに関わる仕事を目指したいと思うようになりました。」

「遊んでたら褒められた」ヴァンパイアの自由な企業文化が学びを後押し

これまでの取り組みの中では、学生たちがヴァンパイア株式会社の本社を訪問する機会もあり、一般的な企業とは一線を画すオフィス空間や、社員との交流を通じて、同社のユニークなカルチャーに触れました。

「遊んでたら褒められた」をスローガンに掲げるヴァンパイアは、遊び心と挑戦を重視し、フルリモート勤務や遅刻OKといった柔軟な働き方を取り入れています。その自由で創造性を尊重する社風は、学生たちにとって強い印象を残し、大きな刺激となりました。

産学連携のきっかけ

ヴァンパイアとの産学連携の実施にあたり、奈良大学社会学部・尾上正人教授は以下のように話します。

｢私のゼミ卒業生の社員さんから加藤社長をご紹介いただき、起業家らしくエネルギッシュながら同時に優しいお人柄と、IT業界の最新動向に関する知識の広さ・深さに感服しまして、きっと学生たちの成長と将来のためになると確信し、ぜひご指導いただきたいとお願いしました。5年間ご一緒させていただいて、その確信は間違っておらず、多くの学生が生き生きと実習に参加し、それぞれに貴重な体験をして社会に巣立って行ってくれています｣

今後の展望「学びと働き方の新しい接点をつくる」

ヴァンパイアは今後も、学生との共創を通じて「働くこと」「事業を創ること」の新しいあり方を模索していきます。産学連携によるリアルな事業体験を通じて、若い世代が主体的に未来を描ける環境づくりに貢献していきます。本取り組みに実施にあたり、代表の加藤は次のように話します。

「実は、私は大学を卒業していません。当時の私は、周囲の大人たちがやりたくないことを我慢しながら続けているように見え、それが正解だとは思えませんでした。そして「誰かに敷かれたレールの上を歩くだけの人生なんて最悪だ」と強く反発して、大学を辞めてしまいました。しかし今振り返れば、あの頃の私はただ視野が狭かったのでしょう。実際の社会は、選択肢が無限にあるRPGのようなもので、自分で考えて行動した結果が自分の報酬になる。こんなに面白いゲームはそう多くはありませんよ！だからこそ今、学生たち自身が“自分で選ぶ力”を身につけられるよう、学生から学生へと受け継がれていく起業サークルを立ち上げたいと考えています。そしてこの取り組みが私の手を離れ、やがて多くの選択肢を生み出す土壌となってくれることを願っています」

【会社概要】