アフターコロナ時代の中国富裕層ビジネスのインサイト【行楽現場レポートNo.1】

中国富裕層マーケティング・プロモーション支援を展開する株式会社行楽ジャパン(本社:東京都中央区、代表取締役 袁静、https://kouraku-japan.jp/ 以下行楽)は、2021年7月に中国の富裕層訪日インバウンドキーパーソン4名とオンラインインタビューを実施致しました。
中国と日本の交流が思うようにできない現在、どのようにして旅行業界をリードしていくのか。コロナ禍の今だからこそ、中国富裕層コミュニティに特化した、行楽ならではの特別な情報を発信する必要性があると使命感に駆られ、今回の中国人視点で語り合うBtoBセッションを実施致しました。

 

【参加者】

王氏 : 上海智多行国際旅行社社長

马氏 : 藤田観光上海事務所所長

向氏 : 自由之丘クリニック上海支社長

胡氏 : 高級旅行メディアPUTIKE&FEEKR海外事業責任者

袁   : 行楽代表
 

 


欧米豪の富裕層と違い、中国の富裕層の実体はベールに包まれたままです。

コロナ禍で人の往来が遮断され、中国の現場の要望と日本の推測の間に、益々溝が深まっているのが現状かと思います。

中国の現場を熟知する行楽ならではのインサイト、そしてビジネスストラテジーのヒントになる有益な中国マーケティング情報を定期的にレポートします。

 



王氏
(上海智多行国際旅行社社長。クライアント顧客平均単価250万円/3人家族)


 うちのお客さんは欧米よりアジアへの興味が高く、訪日を心待ちしている人が多いです。

ポストコロナ、富裕層の中国人たちはデスティネーションの選択に関してはより慎重になる傾向。そして、ファミリー単位のバケーションが多いので、いろいろなところを回って周遊観光するより、慎重に決めた目的地でゆっくりして、普段の疲れを癒し、家族とのコミュニケーションを取ることをより重視しています。

海外のコロナ状況などを総合的にみると、2025年までに19年の水準に戻ることは難しいと個人的に考え、そして、インバウンドの回復は一気にではなく、段階を踏んで回復していくと思います。

日本インバウンド業界への勝手なアドバイスですが、例えば、日本のあるエリアを部分的に先に中国人観光客にオープンしてみるのは可能性あるでしょうか。できれば、そのエリアには、大きなバケーション施設があって、野外BBQなどの体験もでき、そして、定期的に中国の「週末集市」のようなマーケットも開催し、中国人の買い物への情熱も発散できるところがいいですね。

もしこれは実現できそうなら、中心となる会社は、大きなホテル施設が望ましい。なぜかというと、この2年近くのコロナ対策で、欧米人と違い、中国人が逆に厳しいコロナ施策に慣れてきて、そのほうが安心できると考える人が非常に多い、ホテルなどの施設が日本政府の代わりに厳しい検査の役割を果たし、例えば、出入りするすべての人の感染状況チェック、医療保険などの手続きなどを行う。これについては、キャセイパシフィック航空の成功事例があるので、ぜひ日本のインバウンド業界も学んでいただければと思っています。

 

马氏
(藤田観光上海事務所所長)


日本には豊富な観光資源があります。まさに本物志向の富裕層が求める文化的なリソース、そして神秘的な自然資源、まだまだ知られざる国立公園とか、またコロナ禍で中国国内でも高まってきている和食ブームの本拠地での美食体験などなど。
一方、このようなリソースを活かして富裕層向けに設計していく力は、明らかに不足しています。海外観光客の一人当たりの消費単価を15万円からいかに25万円へ引き上げていくには、知恵を絞る必要があります。ホテル単体では限界があり、地域の異業種と一緒に手を組んでいくことも重要です。

中国国内の旅行者数はすでにコロナ前の98%に戻っているのですが、旅行消費額はまだ60%にとどまっていることから言えることは、多くの人が旅行に行ってはいますが、近距離の旅行が多いかもしれないですね。ですから、エリア・地域内の異業種企業とパートナーを組み、一緒にディープな旅行体験商品を開発していくことが、喫緊の課題だと思います。

 

向氏
(自由が丘クリニック上海支社長)


弊社は業界では率先して2016年からインバウンドを取組み始めました。コロナ前までは客単価が200万円前後です。そして、多くのコースは一回の旅行で終えることなく、例えば幹細胞治療を受けるお客さんは平均的に年に三回くらい日本にいかなくてはなりません。

日本は自国の医療技術にもっと自信をもってほしいです。中国人にとっての日本の魅力は、グルメとバケーション以外に、訪日医療体験の分野ではまだまだ伸びしろがあると期待しています。日本の医療エステ体験のキーワードは二つあると思っています。それは技術とサービスです。

そして、さきほど王氏のコロナ後の部分的なインバウンドエリア設置についてもとても賛成です。たとえば、どこかの美しい島に、ハイエンドなお客さんにゆっくりバケーションを楽しんで頂きながら、トライアルプチ美容整形体験をしてもらうのもいいですね。

このコロナ禍でも、訪日医療エステ体験のヒヤリングをしてくれるお客さんが多くいらっしゃる一方で、多くのお客さんが日本のコロナ対策に心配を感じているのも事実です。

ポストコロナの我々の業界の底上げには、より旅行体験をコラボすることだと思います。たとえば高級ホテルのリムジン送迎パッケージなどについてのニーズはとても旺盛です。


 
胡氏
(ハイエンド旅行媒体&OTA PUTIKE&FEEKR 海外業務責任者。
クライアント顧客の平均宿泊予算5万円〜15万円)

わが社は中国国内および海外の高級ホテルと良好な関係を築いてきました。コロナで海外にいけなくなったお客さんは国内リゾートホテルでバケーションするニーズが増えてきて、会社の業績はかえってよくなっています。

中国のハイエンドなお客さんは主に三種類の宿泊施設を好んでいます。

高級な五つ星なホテル、個性のあるブティックホテル、そしてグランピングなどのテント系ホテル。コロナで特に後者の二つが人気上昇してきて、特にグランピング系は、いわゆる相場から乖離し、西部の内陸でも一晩3-5000元(一部屋5-9万円)まで上がってきていて、アフリカの高級テントホテルに近い料金になってしまっているところもあります。そして、体験系では、ファミリー向けの体験商品が増えてきています。

 長引くコロナ禍ですが、ユーザーの訪日意欲は圧力鍋みたいに、どんどん高まってきています。もちろん、一方で日本のコロナ対策の緩さには非常に心配し、欧米人とは違い、厳しいルールに慣れてきた中国人はかえって細かい規制が多いことが望ましい。それに伴ういろいろな不便さにもかなりの理解度があり、積極的に協力し守りたい傾向がとても強い。

そして、宿泊施設なども柔軟且つ迅速な対応で中国国内各エリアのコロナ対策に積極的に応じています。たとえば、あるエリアの空港は三日以内のPCR検査がないと入れてくれないことが分かったら、あるお客さんが7日連泊のホテルに相談したところ、近くの施設と連携をとりホテルまで検査キットを持ってきてもらえました。

 

最後に】

行楽は、ポストコロナ時代における「旅行の在り方」「訪日インバウンドの今後」を、中国人の富裕層、富二代などにマーケットを絞り、今後も意見交換を深め事業展開に取り組んでまいります。
コロナ禍において、より一層見えない中国の今を日本へお伝えし、より良い交流へ導くことができればと考えております。
今回は、中国人富裕層キーパーソンである企業の代表責任者の方々から貴重な生の声を頂きました。次回は、C側である中国人富裕層、富二代の方々とのトークセッションを企画して参ります。

中国人富裕層、富二代の最新情報は、行楽にお問い合わせいただければと存じます。
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