【沖縄・宮古島発】ジュゴン調査ツアーが「Japan Travel Awards 2026」ファイナリストに選出

環境保全と体験学習を両立する独自のツアーとして高評価。来年2月には「海牛祭り」を開催予定

JAMES

一般社団法人マナティー研究所が企画・監修した「ジュゴン調査ツアー」が、このたび Japan Travel Awards 2026 のファイナリストに選出されました。本ツアーは、宮古島の海域で絶滅危惧種ジュゴンの痕跡を調査・観察する体験を通して、参加者が海の生態系や環境保全について学ぶことができる“調査型エコツーリズム”です。

地域企業(株)蟹蔵(代表:吉浜崇浩)との連携や、研究者監修のプログラム設計など、観光と保全の両立を目指した先進的な取り組みが評価されました。


「ジュゴン調査ツアー」Japan Travel Awards 2026ファイナリストに選出

Japan Travel Awardsは、多様性・持続可能性・地域性などの観点から、全国の観光・旅行事業を表彰するアワードです。2026年は全国206件の応募の中から15件がファイナリストとして選出されました。

このたび、ファイナリストの中に「ジュゴン調査ツアー」が選ばれたことを心から嬉しく思います。「ジュゴン調査」をテーマに、観光と保全をつなぐ体験型ツーリズムとして、昨年8月から続けてきた取り組み(参考:昨年のプレスリリース)が、こうして評価されたことは、今後の挑戦への大きな原動力となります。

ジュゴンの痕跡をたどる、宮古島発の体験型ツアー

本ツアーは、今も沖縄・宮古諸島に生息する希少なジュゴンの暮らしを追う体験型プログラムです。参加者は宮古島の伝統的な木造漁船「サバニ」に乗り込み、ジュゴンが食べた海草の痕跡やフンを手がかりに、海洋生態系の仕組みや保全の重要性を学びます。

ツアーの中に、「調査」という冒険的な要素を取り入れることで、観光を楽しみながら自然と向き合う意識を育む「海の授業」を目指してきました。ジュゴンの痕跡調査を観光として楽しめる、日本では珍しい体験ツアーです。


マナティー研究所×蟹蔵「ジュゴン調査ツアー」の魅力

ジュゴンは「海牛類(かいぎゅうるい)」に分類される水生動物で、体長3メートル超・体重300kg以上になる草食性の大型動物です。かつては日本の南西諸島一帯で広く姿が見られましたが、現在では絶滅が危惧され、天然記念物として保護されています。

沖縄県宮古島では、2024年から現在までに13回の目撃情報が報告されており、今もこの海にジュゴンが来遊していると考えられます。

(参考資料:沖縄県自然保護課ジュゴンポータルサイトおきなわ:https://biodiversity.okinawa/dugong/report.html

本ツアーのガイドを務める(株)蟹蔵の代表・吉浜崇浩は、学術的にも貴重な「ジュゴンの食痕」と「ふん」を発見した人物で、当時の体験談を直接聞くことができるのも大きな魅力です。

企画・監修は、ジュゴンと同じ海牛類に精通したマナティー研究所が担当し、専門的な視点をわかりやすく取り入れながら海草藻場や海の生きものの暮らしを学べる、独自の体験型のプログラムを提供しています。

ツアーの詳細・日程については、下記公式ページにてご確認いただけます。

ジュゴン調査ツアー公式ページ

※ジュゴン調査ツアーは、日本財団「海と日本プロジェクト」、および「地球環境基金助成」の一環として行われています。

「ジュゴン調査ツアー」の進化と今後の展開

「ジュゴン調査ツアー」は、企画・監修を行うマナティー研究所の専門性を活かしながら、今後さらに内容を充実させていきます。調査体験を軸にしつつ、楽しみながら学べる“海の授業”として、「科学の視点で行うエコツアー」を進化させ、より深い学びと感動を提供していきます。

1️⃣研究者とともに、海の中で学ぶ

ジュゴン調査ツアーは、調査という視点から自然と向き合う体験を提供してきました。今後は、海牛類の研究者がガイドとして同行し、ジュゴンやウミガメなど海の生きものたちの暮らしを、より深く、より楽しく学べるツアーへと発展させていく予定です。


2️⃣シュノーケリングと「マンタ法」で水中観察

9月末からは、サバニクルージングにシュノーケリングを取り入れた新プログラムの募集を開始予定です。参加者は実際に海に入り、ジュゴンのすむ海の環境や生態系について、より深く学ぶことができます。

あわせて、新たな調査体験として「マンタ法」も導入しました。

これは、サバニのような小型船につかまりながら水中を観察する方法で、広い範囲を調べるのに適しており、サンゴ群集や藻場の調査でも一般的に使われています。ジュゴンが海草を食べたあとの痕跡を探す際にも活用される手法です。

本ツアーでは、安全面にも配慮し、サバニの横に竹竿を設置。短いロープを握って泳げるようにしているため、お子さまでも安心して体験できます。


3️⃣海草植樹体験で環境保全の一歩を

今後のツアーでは、ジュゴンが食べる海草の植樹体験も予定しています。近年、環境変化によって海草藻場が失われていく中で、ツアー参加者に海を大切に想う気持ちを繋げてほしいと考え、海草藻場への植樹を企画しました。

使用するのは、(株)蟹蔵が養殖に成功した海草で、現在は鳥羽水族館で飼育されているジュゴンの食事用としても使われているものです。

沖縄の海に生きるジュゴンたちに、「少しでも良い環境を残したい」そんな想いをツアーを通じて参加者の皆さまと共有していきたいと考えています。



4️⃣「海牛祭り」2026年2月8日(日)開催予定

ジュゴンやマナティーなど“海牛類”をテーマにしたイベント「海牛祭り」を、2026年2月8日(日)午前中に沖縄県で開催予定です。

マナティー飼育員によるトークや研究者による最新情報の発表、海外研究者によるオンライン発表など、ここでしか聞けない学びをお届けします。

会場とオンラインのハイブリッド形式で、日本語字幕付き同時通訳も導入。英語が苦手な方や子どもたちも安心して参加できます。詳細と募集案内は10月にホームページで公開予定です。

■一般社団法人『マナティー研究所』について■ 

(HP: https://www.manateelab.jp/

マナティー研究所は、生きものを大切に思う仲間たちが活動している学術団体です。マナティーやジュゴンの研究者、学校の先生、海外青年協力隊の経験者など、いろんな分野のメンバーが参加しています。わたしたちは、アマゾンやアフリカなど、世界でマナティーの研究や保全をすすめています。そして、活動で得た知識や経験を生かして、知ること、考えること、伝えること、行動することにつながる環境教育プログラムを開発、実践しています。

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会社概要

URL
https://www.manateelab.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都中央区
電話番号
-
代表者名
鳥巣亜里沙
上場
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資本金
-
設立
2018年04月