働く女性の医療課題に取り組むファムメディコ 神奈川県立保健福祉大学との産学医連携プロジェクトを始動。臨床データ提供にはクレアージュ東京 レディースドッククリニックが連携

三菱地所主催の働く女性をサポートする取り組み「まるのうち保健室」においてオリジナル健診プログラムを共催し、調査と測定の結果をレポートで発表予定

株式会社ファムメディコ

現代女性の健康問題解決を目的とし、医療コンサルティングや女性医療に関するプログラムを企業と共に提供する株式会社ファムメディコは、神奈川県立保健福祉大学、及びクレアージュ東京 レディースドッククリニックと連携し、全ての働く女性の健康課題抽出を目的とした疫学調査を共同で開始いたします。

ファムメディコは、働く女性の医療課題解決をミッションに、ライフステージに応じた女性特有の悩みに対し、女性自身のリテラシー向上と企業制度の整備を目指し、医師・NPO・大学・医療施設等を網羅した幅広い提携ネットワークを活かして、健康経営における女性の健康問題をサポートする医療コンサルティングを提供しています。この度の産学医連携で実施する疫学調査においては、女性が抱える女性特有の健康課題と女性を取り巻く就労環境や生活環境との関連性を分析することで、働く女性の健康的な生活と就労を支援する施策の実現を目指していくことを目的にしています。

 
  • 実施背景
この30年で女性の就労率は右肩上がりに増加し、昨今では就労者の4割を女性が占めています。しかし、ファムメディコが独自に実施した調査では、働く女性の6割が今後も働き続けたいと思っている一方で、8割の方は何らかの女性特有の症状や疾患を抱えており、その中でもPMS・月経痛・過多月経などの月経随伴症状を抱える方のそれぞれ6割以上が仕事や生活に支障が出ていると回答しています。さらに経済産業省 ヘルスケア産業課の調査では、女性特有の月経随伴症状などによる労働損失は4,911億円、治療費等を含めるとその社会的経済負担額は約7,000億円に上ると試算されており、日本社会における経済損失が非常に大きいことも浮き彫りになっています。

これらのことからも、女性特有の症状や疾患の改善に向き合うことは、企業の生産性向上や女性活躍推進の視点において重要な事項であることがわかります。しかしながら、企業の健診制度では、婦人科検診がオプションになっていたり、月経痛や過多月経の原因疾患を調べる『経膣超音波検査』が多くの企業で補助の対象外となっていたりと、女性が性差に基づく適切な検査を受けるための制度は未整備であると言わざるを得ません。また、女性特有の疾患や症状に対する対策の必要性を実感していても、「何をして良いのかわからない」というような企業ご担当者様の声が多いのも事実です。

今回の調査をもとに、働く女性の健康実態と就労環境や生活環境との相関性を明らかにすることで、説得力があり、また実効性の高い社会制度開発の一助になるとファムメディコは考えています。
 
  • 疫学調査概要
ファムメディコはこの度、働く女性における女性特有の健康課題と女性を取り巻く就労環境や生活環境との関連性を分析するに当たり、神奈川県立保健福祉大学、及びクレアージュ東京 レディースドッククリニックと共同で疫学調査・研究を進めてまいります。

実施方法
・対象者 :約3,000人
・健診施設:クレアージュ東京 レディースドッククリニック
・解析方法:健診、人間ドック受診者の計測データと約100問のアンケートを総合的に疫学調査として解析 

・参加は任意です
・調査において回答いただいた情報はすべて統計的に処理され、調査結果から個人が特定されることはありません
・データの利用はあくまでも学術的な分析等の目的のみに使用され、それ以外の用途で使用を行うことはありません
・同意いただいた目的以外の用途でのデータの利用は行いません

意義と展望
働く女性を対象とした疫学調査は世界的に見ても前例が少なく、働く女性の健康課題やその原因については未だ明らかになっていないことが多くあります。
今回の調査では、働く女性に多い症状や疾患の実態と、その原因となりうる生活習慣や就労環境について明らかにすることを目的としています。
特に、婦人科疾患や月経痛、PMSといった女性特有の症状、並びに職場における対人関係や労働時間といった就労環境について詳細の設問を設けている点が特徴で、従来の男女共通型の調査や、就労実態を加味しない調査では見えてこなかった課題が抽出されることが期待されます。
さらには、抽出された問題点を、産学医それぞれの視点からソリューションに取りまとめ、企業や個人に還元することによって、女性がいつまでも自分らしく働き続けられる社会の実現を目指してまいります。 


神奈川県立保健福祉大学
学術的な視点での問診設計、及び調査解析を実施。
神奈川県立保健福祉大学 理事長 大谷泰夫氏 コメント

職場における健康や医療の問題は専ら衛生労務管理や生産力向上の視点から取り扱われてきました。これに健保の生活習慣病予防が加わり、近年では健康経営という考え方も急速に普及しています。
 しかしそこでの勤労者像は男女共通の抽象モデルであり、女性の健康問題は個別対応か追加オプションとしての扱いではなかったでしょうか。男性と違い、女性特有の様々な健康リスクやトラブルは20代、30代から始まり、さらに出産や育児が加わる人も多い。これを乗り越えて仕事を続けるには、オプションではない確立した女性用基本モデルが必要です。
 この分野では残念ながら、まだ産学医の連携した研究や調査実績が乏しく、経営層や政策当局へのアピールが不足しています。このプロジェクトが社会変化をもたらす大きなインパクトになることを心から期待します。

神奈川県立保健福祉大学 教授 産婦人科医吉田穂波医師 コメント

月経期間中の体調不良、妊娠・出産に伴う変化はどうしても女性がなかなか言い出せず、我慢してしまうため表面化しづらい課題でした。女性が体験するライフサイクルやライフイベントにほんの少しだけ寄り添い、身体からのサインに耳を傾け、性差を考えた対処方法を用意するだけで、女性はもっともっと生きやすくなります。産業界とアカデミアがそれぞれの強みを生かし、女性の健康課題に対して細分化された疫学調査をデザインし、科学的に信頼のおける結果を示して広く利活用されるようなアプローチ。これは、女性の心身両面の健康と人間関係、オリジナルで固有の信念や価値観、全てを大切にしながら活躍できるような新しい未来を作るためのプロジェクトです。

クレアージュ東京 レディースドッククリニック
データ蓄積のための健診実施、及びクリニック利用者のうち同意が得られた方への問診実施。
クレアージュ東京 レディースドッククリニック 総院長 浜中聡子医師 コメント

当院は、有楽町にあることもあり、多くの働く女性が来院されます。「月経や妊娠に関する悩みを抱えながら働いている」「家族ががんを罹患したことがあり、将来に不安を感じている」など、診察時に健康に関する悩みを打ち明けられるケースが多々あります。健康はライフプランの土台となる重要な要素であり、それが崩れてしまっては思い描いていたプランも変更せざるを得なくなってしまいます。今回の調査で女性特有の症状や疾患についての知見が得られることで、女性のみなさまが理想的なライフプランを実現するためのサポートに繋げられていくことが我々の願いです。

ファムメディコ
疫学調査におけるトータルコーディネートを担当。疫学調査結果を企業や経済界に向けてセミナーなどを通して発信。働く女性たちの就労環境改善や、キャリアプラン・ライフプランのサポートを目指す。 
株式会社ファムメディコ 取締役 佐々木彩華 コメント 

女性医療の課題解決を目的とした事業展開をする中で、40代までに3人に1人の女性が子宮筋腫、10人に1人が子宮内膜症を発症することや、20~30代のがんの8割は女性のがんであることを知りました。私自身も、2人の子供を育てながら仕事をする立場ですが、この世代の女性は仕事に家事、育児とどうしても自分の不調を後回しにしがちです。今回の取り組みが、一人でも多くの女性にご自身の身体の状態や不調の原因を知っていただくきっかけになるとともに、企業における女性活躍推進の取り組みの一助となれば幸いです。 
 
  • 「まるのうち保健室」オリジナル健診プログラムイベント実施
三菱地所株式会社が主催する「まるのうち保健室」にて、この度当社が共催となり、以下「まるのうち保健室オリジナル健診プログラム」を実施いたします。このプログラム内で取得したデータを基に、婦人科疾患やPMSなど女性に多い症状や疾患と生活習慣や就労環境の関連性を調査・解析し、レポートとして発表する予定です。
 
【実施概要】
予約受付:2021年9月1日(水)より9月25日(土)まで(予定)
参加人数(予定):300名
健診日程:2021年10月2日(土),6日(水),7日(木),13日(水),14日(木),16日(土)
健診場所:クレアージュ東京 レディースドッククリニック
参加費:11,000円/人(税込)
参加対象:20歳以上の女性
共催:三菱地所株式会社、株式会社ファムメディコ
協力:神奈川県立保健福祉大学、クレアージュ東京 レディースドッククリニック
 
【健診内容】
・体組成測定
・血液検査(血液一般・鉄代謝・糖代謝)
・経腟超音波検査
・婦人科診察(医師による診察)
 
【詳細】https://shokumaru.jp/wcm2021event01/
※新型コロナウイルス感染拡大状況に応じて、イベント内容に変更が生じる場合がございます。
 
【健診前の無料オンラインセミナーについて】 

■高山都さん×浜中聡子先生による無料オンラインセミナー
「コロナ禍で生じがちな、からだの不調・悩みとその解決方法って?」開催
健診プログラムについて一人でも多くの方に理解を深めていただけるよう、 健診に先立って無料オンラインセミナーを開催します。 ※セミナーには男性もご参加いただけます。
日時:2021年8月28日(土)14:00~14:45
講師:高山都氏、浜中聡子先生
申込方法:https://wcm2021-8.peatix.com/ 

会社概要
会社名:株式会社ファムメディコ
所在地:東京都千代田区丸の内2丁目7番2号
設立日:2019年11月14日
事業内容:医療コンサルティング事業

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会社概要

株式会社ファムメディコ

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URL
https://www.f-med.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都千代田区丸の内2丁目7番2号
電話番号
-
代表者名
吉田南音
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年11月