【新商品】モジュール洗浄機「JCC-Module」シリーズを開発
― 幅600mmのコンパクトなモジュールを組み合わせるだけで、手軽に全自動洗浄機を導入! ―
産業機械メーカーの株式会社スギノマシン(富山県魚津市、代表取締役社長:杉野良暁)は、水を高圧で噴射し、自動車などの金属部品の洗浄を行う高圧水部品洗浄機「JCCシリーズ」の新商品として、「JCC-Module(ジェイシーシー モジュール)」を開発しました。当社初のモジュール型の装置で、幅600mmの機能別モジュールを組み合わせるだけで、顧客のニーズに応えるスマートな洗浄システムを構築できます。
本商品は、11月16日~27日に開催された(アーカイブ期間:12月11日17時まで)「JIMTOF2020 Online」※2に出品しています。
本商品は、11月16日~27日に開催された(アーカイブ期間:12月11日17時まで)「JIMTOF2020 Online」※2に出品しています。
1.装置概要
水を高圧で噴射しあらゆる部品を洗浄する、高圧水部品洗浄機のベストセラー「JCC」の新シリーズです。各モジュールはすべて幅600mmで、高圧洗浄、低圧洗浄、乾燥といった機能別のモジュールを自由に組み合わせることができます。また、専用の搬送ローダモジュールを用いることで、全自動洗浄装置が完成します。
モジュール方式を採用したことにより、標準仕様のモジュールを組み合わせるだけで洗浄ラインを構築できるため、専用設計が不要となり、お客様に適正価格で信頼性の高い洗浄システムを提供できます。
また、各モジュールはそれぞれ独立したCNC制御装置を搭載しており、モジュールの追加やプログラムの変更で、生産計画の変更に柔軟に対応できます。
2.開発背景
自動車等の部品内部に残留する切粉は、製品の早期摩耗や動作不良を引き起こし、電子部品であれば短絡(ショート)を誘発させ、重大な事故につながる恐れがあります。近年、自動車の高機能化やEV化の流れに伴い、部品清浄度の要求は年々高まっており、部品洗浄機にはより高い洗浄能力と信頼性が求められています。
また、自動車などの量産部品では、部品1個の洗浄にかけられる時間がわずか30秒以内というケースが珍しくなく、そのような工程は自動化無しでは成立しません。従来は、専用設計の装置や多関節ロボットの導入により自動化に対応していましたが、それらは大掛かりな装置となってしまうため、設置スペースが大きい、イニシャルコスト/ランニングコストが高い、製作納期が長いという課題がありました。
これらの背景から、高度な洗浄能力を持ちながらも、サイクルタイム短縮と自動化の要望に応えることができ、かつ省スペースで低価格な装置を目指して、本商品の開発に至りました。
3.特長
(1)手軽に自動化
様々な機能を持ったモジュールを、お客様の仕様に合わせた最適な組み合わせでご提供します。モジュール構成のため、組み合わせるだけで洗浄ラインが完成。自動化対応のための専用設計や、搬送ロボットを用いた高価なシステム導入が不要となり、低コスト・短納期で自動化ラインを導入できます。
(2)適正な設置スペース
各モジュールは幅わずか600mmに統一。また、モジュールは隣接して設置できるため、洗浄から乾燥までの工程を小規模にまとめることができます。
(3)部品洗浄のニュースタンダード
ワークの回転軸とノズルの上下・左右の、三つのサーボ軸が同期する新しい洗浄方法により、短時間で確実な洗浄・バリ取りが可能です(特許出願済み)。コンパクトな外観から想像される以上に高い洗浄能力を持ち合わせた、高品質な洗浄機です。
(4)フレキシビリティ
お客様の生産計画が変更となり、仕様の追加や変更があった場合も、必要なモジュールを抜き差しすることで柔軟に対応できます。各モジュールは全てCNC制御を採用しているため、プログラムを変更して洗浄条件を調整可能。お客様の設備投資を抑えながらも、お客様に最適な洗浄ラインを提供し続けます。
(5)エルゴノミクス
人間工学に基づき、洗浄室や制御盤の高さなどを、作業者目線で扱いやすい位置にデザインしました。また、モジュールを組み合わせると、洗浄室の背面に同じ通路幅のメンテナンス用通路が完成し、日常点検をまとめて行うことができます。お客様の使いやすさや作業効率をとことん追求したデザインです。
(6)生産を止めない
洗浄室から電装部品を遠ざけ、非接液部に集約しています。壊れにくく、お客様の生産を止めない装置です。
4.モジュール構成
モジュール | 目的・狙い | 販売開始予定 |
粗洗浄モジュール | 前工程で付着した切削油を落とし油分の持ち込みを防ぐ | 2021年 4月 |
高圧洗浄モジュール | 油路やタップ穴の切粉除去/交差穴などのバリ取り | 2021年 7月 |
リンス洗浄モジュ―ル | 全体の仕上げ洗浄/タップ穴の切粉除去 | 2021年 4月 |
エアブローモジュール | 全体乾燥/ワークの過熱 | 2021年 4月 |
真空乾燥モジュール | 完全乾燥/止まり穴の乾燥/検査工程のための品質確保 | 2021年 7月 |
搬送ローダモジュール | 自動化 | 2021年 7月 |
5.仕様等(リンス洗浄モジュール)
商品名 | モジュール洗浄機「JCC-Module」シリーズ |
用途 | 小型部品の切粉除去、洗浄、乾燥 例:EV/HV車用部品、トランスミッションギヤ、シャフト、カーエアコンなど |
低圧洗浄仕様 | 1.0MPa×100L/min |
対応ワークサイズ | 幅300mm × 奥行200mm × 高さ400mm |
制御装置 | CNC(三菱メルダス) |
加温ヒーター | 15kW(オプション) |
機械寸法 | 幅600mm × 奥行3,000mm × 高さ1,840mm |
機械質量 | 1,200 kg |
販売開始時期 | 2021年 4月~ 順次販売開始 地域:国内外を対象 |
6.用語・補足
*1 JIMTOF2020 Online
最先端の工作機械や、その関連機器・技術が世界中から集結する展示会です。新型コロナウイルスの
感染拡大をうけ、当初予定していた東京ビッグサイトでの開催からオンライン開催に変更されました。
■会期:2020年11月16日(月)~11月27日(金)※アーカイブ期間:12月11日(金)17時まで
■会場:オンライン
■主催:一般社団法人日本工作機械工業会、株式会社東京ビッグサイト
■URL :http://www.jimtof.org/online/jp/index.html
<会社概要>
■会社名:株式会社スギノマシン ■代表者:代表取締役社長 杉野 良暁
■本社所在地:〒937-8511富山県魚津市本江2410番地
■TEL:(0765)24-5111(代) ■創業:1936年3月1日
■事業:高圧ジェット洗浄装置、超高圧水切断装置、原子力発電保守用機器並びに廃炉機器、湿式・乾式微粒化装置、ドリリングユニット、タッピングユニット、マシニングセンタ、拡管工具・装置、抜管装置、鏡面仕上工具、バイオマスナノファイバー、産業用ロボット等の開発、設計、製造、販売
■URL:http://www.sugino.com/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像