横須賀市浄楽寺に宿坊「TEMPLESTAY KAN~観~」が完成。「武家文化800年」をコンセプトに地域の食事業者と体験観光コンテンツを開発。神奈川県「地域まるごとホテル@三浦半島」事業として提供。
浄楽寺での武士体験と共に、「クックバル葉山」、イタリア料理「Loriga三浦半島食蔵」、釣り船「佐島港鶴丸」と連携し、「武家文化800年」や地域の食文化を今に伝える「浜浅葉日記」にちなんだ食を開発


浄楽寺武士体験(写経修行)

佐島港鶴丸の三浦水軍釣り船体験

浜浅葉イタリアン(Loriga三浦半島食蔵)

魚さばき・握り寿司作り(クックバル葉山)
一般社団法人BUSHIDO文化協会(代表理事:土川憲弥、神奈川県横須賀市)では、地域文化を活用する文化観光事業を推進するために、国指定重要文化財の運慶作仏像5尊を有する神奈川県横須賀市の浄楽寺に宿坊「TEMPLESTAY KAN~観~」を完成させ、神奈川県の取組である「地域まるごとホテル@三浦半島」事業※に参画することで、下記の通り武士体験やそれと連動する地域の食文化を包括した体験型観光コンテンツ(以下、本コンテンツ。)を開発しましたのでお知らせいたします。
武家文化を色濃く残す寺院が宿泊施設として地域の拠点となり、他地域からの観光客の集客を促進し、地域の活性を地域全体で図るプロジェクトです。
今後、本コンテンツを活用した観光プランを造成し、販売する予定ですのでご期待ください。
※「地域まるごとホテル@三浦半島」事業について
「地域まるごとホテル@三浦半島」は三浦半島の各地域がもつ「このまちならでは」の魅力をまるごと体験できる新しい旅のスタイル。県では、この取り組みに賛同し、宿泊、食事、買い物、体験等の様々な事業者が、地域一体となって、歴史、文化、産業等といった地域固有の魅力を活かしたストーリー性のあるパッケージプランを提供するエリアを、三浦半島内に増やす取り組みを推進しています。
(エリアのイメージ)

■体験型観光コンテンツ詳細
①武士体験(浄楽寺提供)
・写経修行:武士の精神統一と祈りの修行として阿弥陀経を写経し、浄楽寺に安置されている運慶作仏像を3Dバーチャル化したバーチャル運慶に奉納。60分。
・バーチャル運慶発願体験:源頼朝の幕府成立に貢献した三浦一族の武士で、浄楽寺の運慶作仏像を発願した和田義盛の精神性に迫るVR体験。30分。
・暗闇参り拝観:鎌倉時代同様に蝋燭の灯りのみの暗闇の中で僧侶の読経と共に運慶作仏像に向き合う武士の精神体験。30分。
・朝のお勤め:日々命を懸けて戦った武士は死後に極楽に行けるように、また、自らが殺めてしまった相手も成仏できるように日々祈ったことを元に読経体験。30分。
②三浦水軍釣り船体験(佐島港鶴丸提供)3時間
平氏追討の旗挙げをした源頼朝が初戦の石橋山の戦いで敗戦し、安房へ逃げた時に、同じく衣笠合戦で敗退し安房に落ち延びた三浦一族。三浦市の光念寺には、その際に和田義盛が海上を流れてきた筌(せん)を拾って魚を獲り飢えをしのいだとの逸話が伝わる。その筌が竜となる夢を見た義盛は筌竜弁財天(せんりゅうべんざいてん)を信仰したという。その言伝えにならい釣りを体験。
➂魚さばき・握り寿司作り体験(クックバル葉山提供)3時間
外国人に人気で、今やユネスコ無形文化遺産となった和食の代表のひとつである日本の握り寿司。三浦半島の旬の魚を使い、和田義盛の言伝えにちなみ、魚のさばき方を指導しながら、宿泊者自らが握って作った寿司を食する体験を提供する。加えて、醤油が発明されるまでは当地でもひしを(醤)で刺身を食していたと考えられるので、鎌倉時代の尼僧が書いたレシピを元に再現した「ゑかいひしを」の紹介もする。自分で魚をさばくことで命をいただいて命があることを学び、三浦半島の豊かな食を五感で感じる体験。
④浜浅葉イタリアン食体験(Loriga三浦半島食蔵提供)2時間
江戸から明治にかけて太田和地区の豪農浜浅葉家歴代当主が書いた「浜浅葉日記」には、時候に合わせて食された地元の食材や料理などの地域の食文化が詳細に記されていた。その「浜浅葉日記」の食を反映した時代食イタリア料理を提供する。日記の中に「肴」とあり、魚の名前とは区別されていることから、「肴」とは三浦半島地域でも当時ひそかに食されていた猪や鹿の肉と考えられることから、丹沢から「丹沢ジビエ」※肉を仕入れてジビエ料理として食体験する。
※丹沢ジビエ
神奈川県秦野市は、表丹沢の玄関口で近年野生鳥獣による農業被害が深刻なことから、2020年より「ジビエの食べられる街 鶴巻温泉」グルメキャンペーンを展開し、地元の飲食店がジビエ料理を提供している。その丹沢近郊で捕獲・処理された自然の恵み「丹沢ジビエ」肉を供給している川上商会ではレトルトカレーなどの加工商品も開発している。
■浜浅葉日記について
「浜浅葉日記」とは、相模国三浦郡大田和村(現:横須賀市太田和地区)の豪農浜浅葉家当主が、三代にわたって天保五年(1834年)から明治三十五年(1902年)まで書き続けた日記。浜浅葉家は、代々大田和村の名主をつとめた浅葉家から分家した家で、特に浅葉仁三郎が天保十四年から慶応四年に書いたものは、時候に合わせて食された地元の食材や料理などの地域の食文化が詳細に記されていた。その食文化は、妻が御三卿のひとつ一橋家の奥奉公で江戸に上がっていたということから、地元と同時に江戸の武家文化の影響も受けていたと考えられる。
■一般社団法人BUSHIDO文化協会について
一般社団法人BUSHIDO文化協会は、三浦半島(横須賀市、鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町)地域の鎌倉時代を起点として幕末に至り、明治の日本海軍につながる「武家文化800年」の活用により、観光資源開発及び観光客の誘客等の三浦半島地域の観光に関する事業等を行い、三浦半島地域の武家文化及び観光産業の振興と健全なる経済発展に寄与することを目的として、鎌倉武士文化財活用協議会から発展して設立された法人。三浦半島の武家文化等の文化観光を推進するために、三浦半島に残る貴重な文化財や歴史的な史実を元に文化観光資源の開発と発信を行っている。
WEB情報
https://www.jorakuji-jodoshu.com/post/chiikimarugotohoteru
<スケジュール>
プラン販売開始時期は7月下旬を予定
※宿泊施設のみの販売は6月開始予定
<本リリースに対するお問い合わせ>
(一社)BUSHIDO文化協会
代表理事 土川憲弥(つちかわかずや)(浄楽寺副住職)
神奈川県横須賀市芦名2-30-5(浄楽寺内)
bushidobunka@gmail.com
046-856-8622
以上
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