フィリピン共和国/クラーク国際空港における空港交通モーダルシフト促進 GX・DX 可能性調査事業が、経済産業省の令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)に採択
〜 クラーク国際空港の公共交通へのモーダルシフトを後押し 〜
Zenmov株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:田中清生)は、2025年8月1日付にて、フィリピン共和国/クラーク国際空港における空港交通モーダルシフト促進 GX・DX 可能性調査事業が、経済産業省の令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)に採択されたことをお知らせします。
この度、採択された事業は、フィリピン共和国におけるクラーク国際空港の旅客需要増加と鉄道開業に
備え、空港利用者調査と公共交通実態調査の結果を用いたシミュレーションを実施し、公共交通へのモーダルシフトを後押しするスマートモビリティプラットフォームの導入可能性を調査することを目的としています。
*令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金
(小規模実証・FS事業)特設HP
https://gs-hojo-web-fspoc.jp/index.html
背景: マニラ首都圏主要空港ニノイ・アキノ国際空港の限界
フィリピン共和国マニラ首都圏の主要空港であるニノイ・アキノ国際空港は好調な経済状況を背景に空港需要の増加傾向が続いており、年間旅客処理能力は約3,500万人に対して、5,035万人(2024年)を記録しており、限界に至ると共に周辺地域への深刻な渋滞を生み出しています。これに対し、フィリピン政府は需要分散としてニュークラークシティのクラーク国際空港の強化・拡張を推進しており、2022年には年間収容能力を800万人に拡大し、2024年には旅客数240万人まで増加しています。さらに2027年開業予定の北南通勤鉄道により、更なる利用増が見込まれています。
課題:需要分散先のクラーク国際空港の渋滞深刻化の恐れ
一方、クラーク国際空港への交通アクセスの実態としては、公共バスの利用が少なく、タクシー・送迎車・自家用車が中心となっています。そのため、航空便到着時には空港出入り口に車両待ちの人で混雑が発生しています。また、ラッシュアワー時間と重なると、周辺地域での渋滞も発生しています。今後、発着便が増加し、利用者数が増加することで、空港出入り口の混雑と周辺地域の渋滞が深刻化する恐れがあります。


調査概要:スマートモビリティプラットフォーム導入による空港交通モーダルシフトの促進
空港利用者への聞き取り調査に加えて、検知カメラ(映像AI)を活用して各交通手段の利用内訳の実態を把握することで、空港交通のニーズを明らかにします。また、公共バスの実態を調査することで、公共バスが利用されない原因の特定を図ります。そして、これら調査結果を元に自社スマートモビリティプラットフォームSMOC(Smart Mobility Operation Cloud)を用いて、現在の理想的な公共バス利用状況と将来の旅客需要および鉄道開業に応じた最適化シミュレーションを行うことで、公共交通へのモーダルシフトを後押します。
調査期間:2025年10月下旬〜2026年8月下旬まで
調査内容:
① 空港利用者調査
② 公共バス実態調査
③ 空港交通最適化シミュレーション

SMOC(Smart Mobility Operation Cloud)は、交通事業者・自治体・民間事業者向けに、交通量の可視化、運行計画の最適化、リアルタイムモニタリング、需要予測などの機能をクラウド上で統合的に提供するプラットフォームです。本プロジェクトでは、映像AI(エッジAI)も活用することで、移動の可視化の精度を高め、効率的な交通管理と安全・快適な都市交通運営を支援します。
SMOC: https://zenmov.com/smoc
SMOC動画:https://youtu.be/-48zKfAh5Fw?si=kY3z25Zx2idtmB3G
エッジAI: https://zenmov.com/edge-ai
会社概要
Zenmov株式会社
所在地:東京都目黒区下目黒1-8-1 アルコタワー7階
代表者:代表取締役社長兼CEO 田中 清生
Zenmov株式会社は、スマートモビリティを実現するITソリューションを開発・提供する日本の企業であり、都市における「状況の可視化・分析」「需要の予測・シミュレーション」「供給面の最適化」を実現するソフトウェアとコンサルティングサービスを日本、東南アジア、中東、アフリカ、北米でプロジェクトを展開しています。
お問い合わせ先:
Zenmov株式会社
広報:笹川
Email: pr@zenmov.com
Web: https://zenmov.com
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