幼児・小学生向け英検対策オンラインプログラムにAIを導入。来年度からの英検の問題改定に対応

株式会社児童英語研究所

2023年12月7日 08時56分

幼児・小学生向け英語教材の開発・販売を行う株式会社児童英語研究所は、2024年度からの実用英語技能検定（以降「英検」）のライティング問題の仕様変更に先駆けて、AI (OpenAI)の言語モデルを活用した英検のライティング指導の提供を開始する。プログラムの提供開始は2024年1月17からを予定している。

来年度より3級以上でライティング問題が2倍に増える

株式会社児童英語研究所は現在、幼児・小学生でも取り組める英検対策教材『英検オンラインレッスン』（対象級は英検5級から準1級まで）を提供しているが、英検3級から準1級までの各級を対象に、AI を導入したライティングの指導が追加される。

英検ライティング問題では、与えられテーマに関して持論を展開する、いわゆる「アーギュメンタティブ」タイプの作文課題が出題されている。2024年度からはそれに加え、3級と準2級にはEメールに対する返信の作文課題、2級と準1級には提示文章の要約課題が新たに加えられる。

AIがライティング問題の解答を即座に評価。構成・内容・文法評価と改善点をアドバイス

『英検オンラインレッスン』では、従来より単語や句を音声に合わせて学習した上で、「二択クイズ」、さらにプリントベースでのライティング課題と、その模範解答が提供されてきたが、ライティング課題に対する採点や評価のインターフェイスは用意されていなかった。今回のバージョンアップでは、従来の作文課題と、新たに加わる問題形式について、AIがリアルタイムで回答を評価し、同時に改善点のアドバイスを与えるプログラムが追加される。評価内容やアドバイスの内容は、文章の構成、質問との関連性、文法並びに使用語彙などで、具体的な改善点が即座にフィードバックされるのが特徴。

英検を受験する上で、ライティング課題が苦手という受験者は少なくない。特に、幼児や小学生は作文に慣れていない上、文字数にも制約があるので、問題形式に慣れさせるためにトレーニングが必要となる。『英検オンラインレッスン』の今回のバージョンアップでは、英作文30問に加えて、新設のEメール文作成や要約文作成課題もそれぞれ30問が追加される。これは過去問10年分に相当する。これらに取り組むことで、作文の内容の整理の仕方、また、要求された語数の満たし方なども直感的に学習できる狙いがある。

株式会社児童英語研究所は、今後の英検のライティング問題のデータ蓄積を待って、さらに内容をチューニングしていくことを予定している。また音声への対応も準備中で、今後は二次試験の面接課題にも対応することも予定されている。

教材の詳しい仕様に関しては児童英語研究所のウェブサイトにて公開中

▼『英検オンラインレッスン』

https://www.palkids.co.jp/eiken-online-lesson/

2024年1月17日よりバージョンアップに伴う価格改定

株式会社児童英語研究所は、バージョンアップに伴い『英検オンラインレッスン』の下記級において1月17日より価格改定を予定している。なお1月16日までは現価格での販売を予定しており、この日までの購入者は追加費用なく、バージョンアップ後のAIライティング対策のプログラムを使用可能としている。

【3級】

現定価：30,800円

新定価：71,500円

【準2級】

現定価：35,200円

新定価：80,960円