都市テクノ ✖ 日本総研 ✖ 武蔵野美術大学がシンクロして創る 都市と地方の共創から生まれる、新たな社会モデルとは? 熊本県天草・御所浦で共同研究プロジェクトスタート、シンポジウム開催決定
「地域特化型クリエイティブカンパニー」という生き方 - みずみずしい土着の創造 - 2025/08/05 @武蔵野美術大学

都市と地方が交流し、支え合い、持続可能な新しい社会の仕組みの研究をしていく
解体業という立場から社会の変化を見つめてきた株式会社都市テクノは、「壊す」ことの先にある「未来をつくる」可能性に着目しました。空き家は、終わりではなく『新しい価値が芽生える仕組み作り』であると考えています。こうした思想のもと、武蔵野美術大学や日本総合研究所とともに熊本県天草市御所浦島(離島)の旧酒屋店舗「芦北屋商店」をローカルコレクティブ拠点として再生する共同研究プロジェクトがスタートしました。この地域は、第一次産業の漁業で栄えた街で豊かな自然と歴史を有していますが、クリエイティブ産業は行き届いているとは言えない状況で、地域資源を活かした発信や価値創出が難しい状況にありました。そこで私たちは、あえて“ゼロイチ”の環境で、建築・デザイン・アートクリエイティブを注ぎ込む土台をつくり、既存の文化の新しい視点や生活を創り出すという挑戦を行っています。単なる空き家のリノベーションではなく、そこを拠点に移住者や若手クリエイターが滞在・活動できる仕組みや、地域住民との関係性を丁寧に育む「実証的プロジェクト」として展開しています。今後も、御所浦という離島の特性を活かしながら、都市と地方、産業と文化、内と外をつなぐ、新たな社会モデルの構築を目指していきます。

The cycle we create
まちの歴史や文化を「ひもとく」
まちと同じ目線で「ねづく」
永く愛される未来へ「つなぐ」
私たちは、この一連の循環を創っていくことが
本来の「都市再生」の姿と考える。
まちを永く愛する「想い」の循環をつくる。
単なる建物再生ではなく、以下の要素を総合的に実装する
① 地域の活性化には、新産業の創造、クリエイティブ産業が決め手になる。
② 地域の就業の多様化と融合が大切で、クリエイティブ人材の誘致が重要になる。
③ 新産業(クリエイティブ産業)を支える支援の仕組みと成長のための都市・企業との関係づくり。
④ 移住者、定住者の住宅環境の整備と空き家を移住者や若者が使えるようにするための支援事業。
⑤ 移住者と地元民との交流の場づくりと仕組みづくり。
◆武蔵野美術大学との関係
株式会社都市テクノは、従来の「壊す」だけの解体にとどまらず、地域資源や文化、素材を未来へとつなぐ「再生の解体」を目指し、武蔵野美術大学との産学連携を通じた新たな取り組みを推進しています。本連携では、空間再編における創造的アプローチや、地域との関係性の再構築をテーマに、アート・地域再生・再生コンクリートといった分野での実証的なプロジェクトを展開。解体工事という産業の枠を越え、社会的・文化的価値を生み出す新たな事業モデルの構築に取り組んでいます。
◆日本総合研究所(日本総研)との関係
本共同研究は、日本総合研究所(以下、日本総研)と進める自律協生社会の実現に向けた共同研究の中から生まれてきたものです。日本総研とは、天草市における自律協生社会の実現に向けて引き続き協働してゆくし、本学の研究パートナーとして本共同研究にも参加します。
「解体は終わりでは無く、はじまり」を企業テーマに、私達の経験からひもといた想いを未来に繋いでいく

この熊本県天草市御所浦のプロジェクトは、都市テクノが目指す「社会課題に向き合う解体業界でのリーディングカンパニー」としての姿勢を具現化する試みです。解体業を“終わり”の産業から、“はじまり、再生を担う”産業へと変えていくにあたり、この離島での試みは強い意味を持っています。都市と地方の人口格差などの課題が交錯する中で、両者の新たな関係の再設計に挑戦し、地方創生の“真の担い手”として、企業の存在価値そのものを再定義していくものです。地方創生に必要なのは建物の再生だけではなくそこに関わる人や関係性の創生だと考えています。解体する前の建物を会場に地域参加型の イベント「解体祭」やWEB配信イベント「解体大学」を主催し、今後も地域と都市、人と資源をつなぐ共創と循環の仕組みを構築していきます。
解体から未来をつくる、都市テクノの挑戦は続く

都市テクノが目指すのは、社会が向き合うべき課題の中心に立ち、“終わりの仕事”を“はじまりの産業”へと変えていくこと。そのために、私たちは地方と都市をつなぎ、未来をデザインしていきます。 この共同研究プロジェクトを起点に、都市テクノはこれからも未来と人との繋がりの構築に向けた実践を広げてまいります。
2025年8月5日(火)武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパスにて、地域特化型クリエイティブカンパニーの未来を語るシンポジウムを開催が決定!!
この共同研究のリリースを記念して、これまでに福井県で「地域特化型クリエイティブ」を実践してきた先駆者である、株式会社TSUGI代表 新山直弘氏、株式会社DEKITA代表 時岡壮太氏、一般社団法人SOE/RENEW事務局長 江澤藍莉氏をお招きし、地域のクリエイティブ産業のこれからを考えるシンポジウムを武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパスにて開催いたします。


◆開催概要
・2025年8月5日(火)15時〜17時(終了後懇親会)
・場所:武蔵野美術大学(MAU)市ヶ谷キャンパス5F講義室
・参加費:無料(懇親会は一般2千円、学生千円)
<当日スケジュール>
◆15:00-15:10 天草市御所浦におけるプロジェクトの発表(MAU河野×都市テクノ島村社長)
◆15:10-15:20 地域特化型クリエイティブとみずみずしい土着 井上岳一(日本総研)
◆15:20-16:10 地域特化型クリエイティブの実践例
①15:20-15:40 「創造的な地域をつくる」 新山氏
②15:40-16:00 「文化を起点に経済と環境を再生させる」 時岡氏
③16:00-16:10 「人が育つ地域をつくる」 平田氏
◆16:10-16:55 登壇者によるクロストーク
①地域特化型クリエイティブカンパニーを成立させるには
②大学や行政がすべきこと p地域で活動したい若者たちに向けて
③御所浦プロジェクトへのアドバイス(御所浦島芦北屋商店(拠点)とオンライン中継)
モデレーター 若杉浩一×井上岳一(日本総研)
◆16:55-17:00 トークを振り返って 若杉浩一(MAU)
☆17:00-19:00 懇親会☆
【シンポジウム参加申し込みはこちらから】
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