NPO法人アンリーシュに売上の一部を寄付している【医療的ケア児と考えるブランドto:alla(トアラ)】キッズデザイン賞を受賞。 11月29日、30日開催の関西キッズ機器展にて販売。
繊維専門商社の丸眞株式会社(本社:名古屋市)が展開するto:alla(トアラ)が第19回キッズデザイン賞を受賞!医療的ケア児と共に作り上げた誰もが使いやすい「ぺたっとつけるスタイ」。


キッズデザイン賞は、子どもや子どもの産み育てに配慮したすべての製品・サービス・空間・活動・研究を対象とする顕彰制度です。
『to:alla(トアラ)』は医療的ケア児の生活の中での発見を軸に、医療的ケア児以外にもケアが必要な子どもや大人、健常児など、みんなが使いやすい製品を作り、その売上の一部をNPO法人アンリーシュに寄付しています。
ブランド第二弾商品「ぺたっとつけるスタイ」は、成長途中の子どもにも使いやすく、ケアの途中でも取り外しやすい構造が家族の負担を減らし、積極的な外出を促すきっかけになると評価され、「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」で受賞しました。(受賞ページはこちらから)
医療的ケア児と考えるブランド『to:alla(トアラ)』の始まり
『to:alla(トアラ)』を展開している丸眞株式会社は1966年名古屋市に創業して以来、タオルを中心とした繊維製品の商品開発をしてきた会社です。コンシューマーに寄り添うものづくりをより強化すべく2021年に社内プロジェクトを発足。医療福祉ビジュアルディレクターの河東梨香をアートディレクターに迎え、「本当に必要なものが必要なところに届けられているのだろうか?」という自分たちへの問いかけから、社会課題をリサーチするところから始め、その中で「医療的ケア児」に着目しリサーチを深めていきました。


ユーザーと共に作る
ブランドの立ち上げ前から、ブランドの在り方や医療的ケア児のニーズを探るにあたり、NPO法人チア・アートやオレンジキッズケアラボの協力を得て、インクルーシブデザインの観点から医療的ケア児についての勉強会、WEBアンケート、リードユーザーたちとの座談会や、幾度ものヒアリングを行っています。皆様の声を商品企画の段階からしっかりと組み込み、ユーザーテストを行いながら製品の完成度を高めています。
「特別なものが欲しいんじゃない、みんなで一緒に使えるものが1番いい。」
ある医療的ケア児の家庭に1日密着しながらニーズ調査を行なっていたとき、ご家族が言ってくれた言葉です。
to:alla(トアラ)はこの言葉を胸に、医療的ケア児や家族が感じる日常の「使いづらい」から学びながら、医療的ケアが必要な子はもちろん、おじいちゃんやおばあちゃん、家族、友達など誰もが使いやすい製品作りに挑んでいます。

to:alla(トアラ)の名前に込められた想い
丸眞のものづくりの原点であるタオル。その言葉の語源と言われている「Toalla(トァーリャ)」と「みんな・全て」を意味するスウェーデン語の「alla(アッラ)」を掛け合わせた名前です。ロゴマークにあるallaの「l(エル)」の部分はタオルのループを表現しており、aとaを繋ぐ・誰かと誰かを繋ぐような存在でありたいというブランドの想いが込められています。

医療的ケア児と考えた「ぺたっとつけるスタイ」
「ぺたっとつけるスタイ」は、病気や障害のある子どもたちだけでなく、誰にとっても使いやすいスタイを目指して開発しました。
ニーズ調査から見えた既存スタイや暮らしの中での課題
- 
小さい時は赤ちゃん用のを使っても違和感ないけど、成長してからはどうしようという不安がある 
- 
顎下だけではなく、肩などにも汚れがつく、何かあった時にすぐに外せるのが良い 
- 
留め具で肌が傷ついたり、服やケア用品に引っかかってしまう 
- 
医療的ケア児は圧倒的に「機会」が少ない。当たり前にこういう子がいることを知って欲しい 
そこで医療的ケア児やその家族、医療的ケア児と関わっている現場の皆さんとの対話を重ね、下記の3点を実現できるデザインを検討していきました。
①成長や個性に寄り添ったデザインと機能性
成長に応じて無段階に調整でき、違和感なく長く使えるスタイ。障害の有無に関わらず、誰もが使いやすい設計。
②使いやすさとケアのしやすさ
子どものケア中でも片手で簡単に取り外せ、汚れやすい肩周りまでカバーする横幅など、日常の負担を減らす工夫。
③共創と社会への発信
開発初期から医療的ケア児やその家族と共に取り組み、信頼関係を築きながら、一般販売を通して社会への理解を広げる。
医療的ケア児の日々の「使いづらい」を減らしたい。そんな想いから生まれたのが、ぺたっと取り付け、片手で外せて、首周りを自由に調整できる「ぺたっとつけるスタイ」です。






【身長ごとの着用イメージ】
ショートスタイ



エプロンスタイ




スタイを多数使用し、頻繁に買い替えの必要があるご家庭にも手に取りやすい価格帯です。また、to:alla(トアラ)の売り上げの一部はNPO法人アンリーシュへ寄付され、医療的ケアが必要な子どもの生活情報の充実、医療的ケア児家族が輝ける場の創出に役立てられます。

【発売後に届いたユーザーの声】
「抱っこしながらでも片手で外せるのが助かる」
「留め具が痛くないし、ゴミもつかない」
「外出時に赤ちゃんっぽく見えないのが嬉しい」
「重ねただけでピタッと留まって装着が簡単」
「肩の部分が幅広で体に馴染む安定感がある」

to:alla アートディレクター
tona LLC.代表 /医療福祉ビジュアルディレクター 河東梨香。北欧など多数の国や文化の中で暮らした経験を活かし、医療福祉分野をはじめ、幅広い領域で色と素材感を大切にしたものづくり・空間づくりを実践しています。当事者やご家族、現場の想いにデザインでアプローチする「大切な誰かを思うデザイン」をテーマに活動を行っています。

to:alla インクルーシブデザインアドバイザー
NPO法人チア・アート。医療・福祉に関わる人々とともに、人が持つ力を引き出すアート&デザインの実践と研究に取り組んでいる多様な立場の人たちとともに、実践を通して問いかけ、プロセスを楽しみながら進めること大切にしています。

オレンジキッズケアラボ
福井県福井市で重い障害や日常的に医療的ケアが必要な子どもたちの通所施設を運営。制度にはない支援も含め様々な活動を実施中。
今プロジェクトでは医療的ケア児についての勉強会やニーズ調査でご協力いただきました。

NPO法人アンリーシュ
「誰もが生きやすい社会を共に創る」をビジョンに、医療的ケア児家族の在宅生活に役立つ情報を配信するメディアを運営中。

現在、日本での患者数は約2万人と言われている「医療的ケア児」ですが、まだ世間一般で存在自体も広く知られているという状況ではありません。
タオルをはじめとする、誰もの日常生活に欠かすことができない繊維製品を開発する丸眞だからこそアプローチすべき課題として、商品を通して「医療的ケア児」を知ってもらうこと、今も存在する健常児・障害児・医療的ケア児の境目をグラデーションにしていくことを目的としてこのプロジェクトに取り組んでいます。
関西キッズ機器展への出展
11月29日(土)、30日(日)に開催される「第6回関西キッズ機器展」へto:alla(トアラ)が出展します。ブランドに込めた想いや、立ち上がりの経緯について、商品を通してご紹介いたします。また、ブースではこちらのスタイも数量限定で販売予定だそうです。ぜひ、お手に取っていただきto:allaの世界観を感じていただけますと幸いです。
関西キッズ機器展: kidsfesta.jp

to:alla感謝会の開催
2025年7月16日にto:allaの初めての商品である「みんなで使えるタオル」発売1周年を記念して、NPO法人アンリーシュと合同企画でハイブリッド感謝会を開催いたしました。いつも使ってくださっているユーザー様や開発にご協力いただいている皆様への感謝の気持ちを込め、to:alla誕生までのストーリーやタオルとスタイの開発秘話をユーザーの皆様と一緒に振り返りました。
販売元:
to:alla ECサイトリンク:https://sunheart-shop.com/f/toalla
to:alla Instagramリンク:https://www.instagram.com/toalla_marushin
丸眞株式会社オンラインショップ:https://sunheart-shop.com
配信元:
特定非営利活動法人アンリーシュ
公式HP:https://aboutus.unleash.or.jp/
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCc-QI_254BagBkm3KoaqUnw
公式インスタ:https://www.instagram.com/unleash1220/
すべての画像