沖縄県における安全・安心な再生医療エコシステムの構築を目指して
株式会社スズケン沖縄薬品と由風BIOメディカル株式会社が包括的事業提携
報道関係各位
2025年9月25日
株式会社スズケン沖縄薬品
由風BIOメディカル株式会社
株式会社スズケン沖縄薬品(本社:沖縄県島尻郡、代表取締役:上原 浩司、以下「スズケン沖縄薬品」)と由風BIOメディカル株式会社(本社:沖縄県うるま市、代表取締役:中濵数理・谷正風、以下「由風BIOメディカル」)は、沖縄県内における再生医療の安全性向上と普及促進を軸に、地域全体の産業価値を高めることを目的とした包括的事業提携を開始します。
【提携の背景と目的】
近年、再生医療分野では微生物やウイルス混入による医療事故が報告されており、安全性の確保が重要課題となっています。本提携は、
・厳格な安全性試験を基盤とした再生医療関連製品等※1の安定供給
・医療機関への導入支援および人材育成
・県内外産業との連携による地域価値の最大化
を三本柱とし、沖縄県が再生医療の先進地域として国内外から信頼される体制を整備することを目指します。
【各社の役割】
■由風BIOメディカル
・がん免疫療法用特定細胞加工物「RIKEN-NKT®※2」およびバイオセラピー製品「PCP‑FD®※3」の製造・提供
・無菌試験、エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験、ウイルス否定試験など厳格な安全性試験の実施と受託

■スズケン沖縄薬品
・再生医療関連診断薬・資材・試薬の安定供給および再生医療関連製品等の専門輸送網の構築
・県内医療機関への再生医療普及に向けたサポート体制の整備
【提携により実施する主な取り組み】
■安全性啓蒙プログラムの実施
・医療機関向けに再生医療の安全管理手法や関連法規を解説するセミナーを開催
・患者さま向けリーフレットやウェビナーを通じた安全性情報の発信
■再生医療導入支援
・施設評価、手技指導、治療プロトコル策定など一貫した導入サポート
・安全性試験パッケージの共同提供
■施設公開・研修プログラム
・最新の細胞培養加工施設を公開し、医療従事者や学生を対象にした研修を提供
・将来的には教育・観光コンテンツとしての展開を目指す
■県内産業との連携強化
・観光・スポーツ産業との提携を視野に入れ、既存産業の付加価値向上と沖縄再生医療ブランドの確立を図る
【今後の展望】
両社は、本提携を核として県内の再生医療関連企業や医療機関とも協調し、沖縄県全体が恩恵を享受できるサプライチェーンと教育・啓蒙ネットワークを構築します。また、安全性確保の標準化を推進し、再生医療の信頼性向上と地域ブランド化を実現してまいります。
【企業紹介】
由風BIOメディカル株式会社について
由風BIOメディカルは、2020年6月、代表取締役社長 博士(工学) 中濵数理と代表取締役副社長 谷正風が共同で設立し、沖縄県うるま市の沖縄健康バイオテクノロジー研究開発センター・沖縄バイオ産業振興センター内に保有するISO9001認証の研究ラボ・化成品合成工場と特定細胞加工物製造許可施設※4を拠点に、医用材料開発(機能性ナノ粒子など)と再生医療事業展開を進めるバイオスタートアップです。
由風BIOのウェブサイト:https://yukaze-biomedical.co.jp/
株式会社スズケン沖縄薬品について
スズケン沖縄薬品は、名古屋に本社を置く株式会社スズケン(代表取締役社長 浅野茂)の連結対象子会社であり、医療用医薬品の卸売事業を中核に、沖縄県下における医薬品の安心・安全かつ安定的な医薬品流通体制を構築しています。また県内企業や行政・自治体と積極的に連携し、情報をつなぐことで、地域の医療・介護の課題解決に貢献しています。
スズケン沖縄薬品のウェブサイト:https://www.suzukenokinawa-yakuhin.jp/
【お問い合わせ先】
株式会社スズケン沖縄薬品 広報担当:上原
TEL:098-882-6789 E-mail:dxsupport@suzukenokinawa.co.jp
由風BIOメディカル株式会社 広報担当:中濵
TEL:098-923-0037 E-mail:soumu@yukaze-biomedical.co.jp
【専門用語説明】
※1)再生医療関連製品等:再生医療等製品、特定細胞加工物、関連バイオセラピー製品を含む総称。
※2)RIKEN-NKT®:株式会社理研免疫再生医学の商標であり、国立研究開発法人理化学研究所が研究開発した、NKT細胞を
標的としたがん免疫治療技術を基盤とする、自家免疫細胞によるがん治療法。
※3)PCP-FD®:由風BIOメディカル株式会社の商標であり、次世代PRPの加工役務。PRPとはPlatelet-Rich Plasma(多血小
板血漿)の略称で、成長因子(機能性タンパク質)の力を利用して、組織修復を促進する治療法。培養上清液やエクソソ
ーム代替としても期待される。
※4)特定細胞加工物製造許可施設:再生医療等安全性確保法に基づき、臨床に用いる細胞加工物を製造するために必要な許認
可(厚生労働省所轄)を受けた施設のことを指します。
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