【COP30】アマゾンから日本へ 現地在住の日本人スタッフが届ける“森を守るリアル”と、共感の輪
アマゾンの森が消えるまで、あと5%。 危機の最前線からの声を伝え、行動を呼びかける。

国際環境NGO である一般社団法人コンサベーション・インターナショナル・ジャパン(以下、CIジャパン・所在地:東京都千代田区、カントリー・ディレクター:アメリア・ジュール)は、 アマゾンにおける事業歴10年の日本人駐在スタッフ・武田エリアス真由子を中心に、 11月にブラジル・ベレンで開催されるCOP30(気候変動枠組条約第30回締約国会議)を前に、 日本とアマゾンをつなぐプロジェクトを開始しました。
現地のリアルを届ける発信と、アマゾンの危機に共感し行動を広げる市民参加の輪。この二つを軸に、COP30の舞台・アマゾンから日本への連携を目指します。
① 日本人スタッフによるCOP30現地からの発信や情報提供
アマゾンの草の根の現場を10年にわたり見つめてきた、CIジャパンのブラジル在住日本人スタッフ・武田エリアス真由子が、11月にブラジル・ベレンで開催されるCOP30に現地参加します。(現地滞在予定:2025年11月14日〜22日)
コンサベーション・インターナショナル(CI)には、 森林再生、先住民族の権利や文化、革新的な気候ファイナンス(カーボンクレジット含む)、 バイオエコノミー(生物多様性に基づく持続的経済)等、 豊富な現場経験と科学的知見の両方を持ち合わせる専門家が多数在籍しています。
武田は、自らの経験・知見に加え、CIグローバル及びブラジルの専門家チームと連携し、 COP30の会場および活動現場からの「森を守る現場のリアルな声」を日本へ発信します。
取材希望の報道・メディア関係者には、CI専門家によるコメントや活動情報の提供も可能です。
② 日本人が参加できる共感・支援の仕組み(クラウドファンディング)
ブラジル・アマゾンでは、すでに17%が失われ、31%が劣化しています。科学者は「さらに5%を失えば、二度と元に戻せない境界線(ティッピングポイント)を越える」と警告しています(出典下記)
この危機に対し、CIジャパンは”森の番人”カヤポ先住民族と共に、森林再生や森林火災の防止などを通じてアマゾンの崩壊に立ち向かうクラウドファンディングを開始しました。
本クラウドファンディングでは、アマゾンの現場での取り組みを支援するとともに、現地からの発信を通じて、日本とアマゾンをつなぐ「共感の輪」を広げていきます。また、カヤポ民族の女性たちが一つ一つ丁寧に編み上げ、描いた世界に一つだけの工芸品など、森を守る人々の文化と誇りを感じられるリターンも数量限定でご用意しています。
本取り組みには、さまざまな分野から応援の声が寄せられています。カヤポ族をはじめ、世界の先住民族を撮影してきた写真家ヨシダナギ氏(準備中)をはじめ、 経済界からは元三井物産副社長で一般社団法人日本ブラジル中央協会会長大前孝夫氏、外交関係者からは元マナウス総領事の関口ひとみ氏、 学術界からは慶應義塾大学の舛方周一郎准教授、 さらにブラジル・トメアスにおけるアグロフォレストリー第一人者小長野道則氏など、日本とブラジルの絆を支えてきた各分野の実践者たちの共感の輪が広がっています。この流れを受け、文化・芸術分野からも新たな応援が集まり始めています(詳細は別途発表予定)
出典: Conservation International Brazil, Andes Amazon Fund, IPAM Amazônia, The Nature Conservancy Brasil, Amazon Concertation, Rainforest Trust, FIELD Museum, and Painel Científico para a Amazônia. Scaling Big Finance for Nature-Based Solutions to Safeguard the Amazon: A Roadmap for Action — Recommendations to the Brazilian Presidency of the UNFCCC Conference of the Parties (COP30), Belém, Brazil.(2025) (邦題仮訳:『アマゾン保全のためのネイチャー・ポジティブ金融拡大に向けた行動計画 ― COP30ブラジル議長国への提言』)
クラウドファンディング詳細はこちら
https://for-good.net/project/1002554
▶︎団体概要
団体名:一般社団法人コンサベーション・インターナショナル・ジャパン(CIジャパン)
所在地: 東京都千代田区内幸町2丁目1−6 日比谷パークフロント 19階
設立: 1990年(日本事務所設立・2011年法人格取得)
代表者: カントリー・ディレクター アメリア・ジュール
活動地域:世界100以上の国と地域
URL: https://www.conservation.org/japan
活動内容:
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科学・ファイナンス・先住民族・企業・政府の5つの柱を基盤とした多層的な活動
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「自然の力を活用した気候変動対策(NbS)」「海洋保全のスケールアップ」、
「ネイチャーポジティブな経済の促進」」「科学とファイナンス分野でのイノベーション」を
重点分野とする。
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世界最多の科学者が在籍する環境NGOとして、1,100本以上の査読付き論文を発表
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草の根の現場から国際政策レベルまで、幅広いスケールで活動を展開
ブラジルでの取り組み(一例):
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州政府やブラジル農業研究公社(EMBRAPA)、民間企業・生産者と協働し、低炭素農業とランドスケープ・アプローチによる持続可能なサプライチェーン構築を推進(大豆・牛肉)
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ART–TREESに基づくJ-REDD+(管轄域REDD+)事業を実施
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ブラジル最大の独立系投資銀行BTGパクチュアル銀行と連携し、「Latin American Reforestation Fund」のインパクト・アドバイザーとして民間資本による自然再生投資を促進(同プロジェクトでは、Microsoftとの間で最大8百万トンのカーボンリムーバルクレジット契約を締結。世界最大規模取引の一つとなっている。
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BNDS(ブラジル国家開発銀行)、マスターカードなどと連携した大規模森林再生事業
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日本企業との連携:トメアスにおけるアグロフォレストリー普及、先住民族地域における森林再生及び水資源保全、衛星データを活用した森林モニタリングモデルを共同開発(IDB-Lab及びJICAの支援)
▶︎担当者プロフィール
武田エリアス真由子

国際基督教大学卒業後、アジア・アフリカ地域の開発プロジェクトに携わる中で、社会・経済・環境の統合的課題に関心を深める。2015年にアマゾンでのアグロフォレストリー普及を目的とするNPO法人クルミン・ジャポンを設立。2017年以降は研究留学と現地事業を通じてアマゾンでの活動を本格化させ、起業。野生種カカオの高付加価値化や地域経済支援に取り組む。
約10年の現場経験を経て、より大きなスケールでアマゾン保全に貢献するため、国際環境NGOコンサベーション・インターナショナルに参画。東京大学大学院新領域創成科学研究科サステイナビリティ学グローバルリーダー養成プログラム修士課程修了(2016–2020)
※取材・発信テーマの一例(参考)
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日本とアマゾンのつながり:日系移民地域での協働、JICA・日本企業との連携
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気候危機の今、なぜ「先住民族」なのか:COP30議長国ブラジルの方針と国際潮流
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自然と経済の新しい関係性:ネイチャーポジティブなバイオエコノミーの動き
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「気候正義」のリアル:現場から見える社会的・環境的課題の交差点
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日本人の視点から見るアマゾン:10年の現場経験を持つスタッフの経験から
※取材・情報提供をご希望の方は下記問い合わせ先までご連絡ください。
【本件に関するお問い合わせ先】
一般社団法人コンサベーション・インターナショナル・ジャパン(CIジャパン)
担当:武田・高松
メールアドレス:japan@conservation.org
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