転職時に「転職エージェントを使う」人は49%。2022年から増加傾向に。

転職エージェント選びでは、「求人数の量・質」と「サポートの充実さ」を重視。8割近くの人が中小よりも大手の転職エージェントを優先して利用。

株式会社スタジオテイル

転職活動の際に、転職エージェントを利用する人はどれだけいるのでしょうか。

「みんなの転職「体験談」。」(https://studio-tale.co.jp/career-stories/)のアンケート※によると、「転職エージェントを使う」と答えた人は49%。2人に1人の割合で、転職エージェントを使っていることが確認できました。

アンケート結果をもとに、現在の転職者の方々の転職エージェントの利用状況について詳しく見ていきたいと思います。


●アンケート概要



●「転職エージェントを使う」派49%、「使わない」派51%


2017年4月から2023年12月までに転職した20代~50代の159名のうち、「転職エージェントを利用する」と答えた人は78名(49%)、「(転職エージェントは使わずに)自分で求人を探す」と答えた人は81名(51名)でした。

転職活動をする人の2人に1人が転職エージェントを利用していることが確認できます。

年代別の割合は以下のとおりです。


アンケート結果からは、年齢が上がるにつれて転職エージェントを利用する人の割合が高まる傾向が見られました。

続いては、「転職エージェントを使う」と答えた人、「自分で求人を探す(転職エージェントは使わない)」と答えた人のそれぞれの意見・理由を見ていきます。



  • 「転職エージェントを使う」と答えた人の理由内訳と実際のコメント(※一部抜粋)

応募の連絡や面接日程の調整など、転職でのやらなくてはならない作業の多さ。エージェントに頼めば、それらをやってくれる手軽さは大きいと思う。(20代 男性)

第二新卒向けの転職エージェントを利用しました。大変親身になって対応いただき、無事転職できました。たまたま私の担当さんが良い担当さんに巡り合えたのかもしれませんが、一人で進めるよりも断然効果的だと思います。(20代 女性)

とても丁寧に対応していただきました。dodaのキャリアアドバイザーの方です。(20代 女性)

転職活動にかけられる時間が少ない。エージェントに頼めば、応募など代行してくれるから。(20代 男性)

初めての転職のときは、転職エージェントに頼んだ方が色々サポートしてくれるし確実だと思う。(20代 女性)

転職エージェントに任せるのが、自分でやるより楽だから。(40代 男性)

断然転職エージェント。スピーディに活動できる。(30代 男性)

出回っていない求人とかを勧めてもらえることもあるので。(40代 男性)

いろいろアドバイスももらえるから。(20代 男性)



  • 「転職エージェントは使わない」と答えた人の理由内訳と実際のコメント(※一部抜粋)

希望してない職種の求人も紹介されて煩わしいため。(20代 女性)

信頼できるエージェントさんが見つかればいいですが、そうでなかったらまず自分で探しますね。あとは、知人に相談してみたり。ですが、どうしても無理だとなったらエージェントさんに頼むと思います。(40代 男性)

どのエージェントも、求人おすすめがとても強引。自分のペースで活動した方が気持ちは大分楽。かつ、そのほうがいい加減な気持ちになりにくい。(20代 男性)

転職活動を経て、転職エージェントは仲介をしてくれて、楽な面もありますが、自分の納得のいく求人を探すことができるのは結局自分なのかなと思いました。(特にキャリア的にも若めだと…)(20代 女性)

自分目線の意見ばかり押し付けてきてウザかった。(40代 女性)

転職エージェントは、若手向きだと思います。(50代 男性)

前回転職エージェントにお願いしたけれど、あまり良い求人を紹介してもらえなかった。(30代 男性)

転職サイトから自分で探したほうが、良い企業が見つかる。(40代 男性)



  • 「転職先は自分で探す」と答えた人の、主な求人企業の探し方 ※複数回答


2022年以降、「転職エージェントを使う」派が増加傾向にある

続いては、年別「転職エージェントを使う・使わない」それぞれの割合の推移を見ていきます。


2022年から、「転職エージェントを使う」と答える人の割合がやや増加していることが確認できます。

実際、ここ数年においてリクルートエージェントやdodaをはじめとする大手転職エージェントの求人数は増加傾向にあります。



転職エージェントを利用する転職者が増えてきている背景に何があるのか、続いては「転職エージェントの利用状況」について見ていきます。



●転職エージェントを使う人の多くは「求人の量・質」と「過去の成功体験」を重視


ここからは、2023年11月20日~2023年12月2日の期間に集計したアンケート結果をもとに、転職エージェントの利用状況を紹介します。


  • テーマ 「転職エージェントの利用状況」

  • 集計期間:2023年11月20日~2023年12月2日

  • 回答者:過去3年以内に転職活動をした20代~50代男女
    (全55名 20代:14名 30代:22名 40代:18名 50代以上:1名)

  • 質問内容:
    ・転職エージェント選びで、重視する点は何ですか?
    ・転職エージェントは、「大手・中小」どちらを優先して利用しますか?※

    ※ アンケートにおける転職エージェントの「大手・中小」は、以下の定義としました。
    大手転職エージェント:サービス対応地域を、全国(全都道府県)としている
    中小転職エージェント:サービス対応地域を、国内の一部地域としている


  • 転職エージェントを利用する人がサービスで重視するポイントは「求人数の多さ」

「転職エージェント選びの際に重視するポイントは何ですか?」という質問において、アンケートの回答結果は以下のとおりとなりました(※複数回答)。


最も多かったのが「求人の質」の78%、次いで「求人の量(多さ)」が71%、「サポートの充実さ」56%となっています。



  • アンケートに回答いただいた方々のコメント(一部抜粋)

一番は求人の量だと思います。やはり求人が多い方が魅力的な会社が発見できます。

あとは担当者の積極性で、求人者と相談しながら希望に合った求人を紹介していただく事が大事だと思います。(40代 男性)

やはり転職という観点を重視していますのでしっかりとした求人があって量があるということが大切かなと思うからです。転職のしやすさに直結するという感じもあるので大切にしますかね。サポートも大切かなとは思いますが。(20代 男性)

幅広い豊富な選択肢から自分のスキルや資格を生かせるような職場を見つけたいので、求人の量や質は重要だと感じた。また、そのためにはサポートを担当してくれる方の知識や経験も必要だと感じた。(30代 男性)

業界や職種、勤務地や勤務時間などで絞るとかなり限定されてしまうため、大手ならではの求人数の多さはかなり魅力的に感じた。在職中の転職活動で、退職予定日も未定の状態だったため、連絡はまずメールで受け取った上で折り返したいという希望を聞いてもらえたのもよかった。(30代 女性)

ミドル、シニアの転職にはどうしても求人の多さは欠かせません。その中から、40代以降でも積極的に雇用体制をとっている企業を選ばなければなりません。質ももちろんですが、サポートが充実していなければ、到底限界を感じてしまいます。担当者が積極的に支援をしてくれることで、ミドルでもシニアでも転職に成功すると思います。(50代 女性)

求人が豊富にあったほうが自分の選択肢も広がるから。職務経歴書や履歴書の作成の指導や面接時の疑問点などの相談にのってくれるので、サポートしてくれるのはありがたかった。一人で転職活動をしているよりよりスピード感をもって転職活動ができる。(30代 女性)

求人の質と量は重視したいです。いろいろな求人を見て、その中から良いものを選びたいですし、質がよくないと無駄足を踏むことになりかねないので、自分の条件に合った求人をたくさん紹介してもらえそうなことは重要です。また、面接対策やキャリアサポートをうけたかったので、サポート体制が良いところを選びました。(20代 女性)


コメントからは、転職エージェントの「求人の量・質」の高さを評価する意見と、「実際に過去に転職エージェントを利用して、転職成功できた」という成功事例を重視する意見が多く見られました。

実際、2022年以降は大手転職エージェントを中心に、求人数の増加傾向が強く見られています。

転職エージェントの求人数の増加、またそれに伴う利用者の増加に伴い、「転職エージェントを使う」派の人の割合も高まっていることが推測できます。



  • 転職エージェントは、「大手・中小」どちらを優先して利用しますか?

「転職エージェントは、『大手・中小』どちらを優先して利用しますか?」のアンケートでは、8割近くの人が「大手転職エージェントを利用する」と回答する結果となりました。

ただし、大手転職エージェントを利用すると答えた人のコメントでは、「他のサービスを知らないから」「以前から知っているサービスの方が安心だから」といった理由が多く確認できます。
「転職エージェント」というと大手転職エージェントの名前のみ思い浮かべる人が多く、大手・中小を比較したうえで優先順位を立てる人は、まだ少数派のようです。



  • 「大手転職エージェントを優先して利用する」と答えた人の理由


  • 「大手転職エージェントを優先して利用する」と答えた人のコメント(一部抜粋)

転職が2回目であり、1回目の際も利用していたエージェントであったため。エージェントとの相談の流れや履歴書等の提出書類についての段取りのイメージがついており、気軽に利用に踏み切れたこと。大手のエージェントの方が取り扱っている求人数が多く、様々な企業に応募できると考えたため。(30代 男性)

仕事数の多さがある事と、転職先が通えるところでなくても良いと考えていたので、全国という広い範囲で考えていたから、大手転職エージェントの方を優先していました。(20代 男性)

一番メジャーなものとして認識していました。転職関係のサービスならまずこれが思い浮かびました。そのくらい身近なものなので、信用しても安全かと想いました。知人に利用した者もいて、そちらから勧めも受けたから。全国広くをカバーしているので使用価値があると思ったから。(30代 男性)

大手の方が求人やエージェントの方の対応が良さそうだったので利用しました。dodaを主に利用しました。利用してみると、エージェントの方は親切に転職や面接などのアドバイスしていただきました。また、履歴書の添削や面接でのポイントなど教えていただいたので、転職活動で困ることはありませんでした。(30代 女性)

もともと知名度が高く全国的に求人数や職種、業種が豊富なので自分の様な北海道の地域でも求人数が沢山ある様に見えたのでメインで利用しました。(40代 女性)



  • 「中小転職エージェントを優先して利用する」と答えた人の意見・理由

一方の「中小転職エージェントを優先して利用する」と答えた人の理由からは、「専門性の高さ」「(大手よりも)丁寧な対応をしてくれることが多い」といった意見が見られました。


電話での面接にて、より自身の都合や希望に寄り添った対応と、条件優先順位に沿った案件の提示が明瞭であった方を選択しました。中小企業の方が前職の経験から転職しやすいと考えました。従業員が多すぎない方が風通しが良く働きやすいと考えたからです。(40代 女性)

中小転職エージェントは、個別のニーズや希望に合わせたサポートを提供してくれることが多いです。中小企業の特徴や文化に適した応募書類の書き方や面接対策など、具体的なアドバイスを受けられる可能性が高いため、より成功率の高い転職活動を行うことができます。(20代 男性)

中小転職エージェントは、転職後のフォローアップやキャリアに関する相談にも積極的に応じてくれることがあります。中小企業での転職後の定着支援やキャリアのパートナーとしての提案をしてくれるため、長期的なキャリアプランニングに役立つと思われます。(30代 男性)



●アンケート結果の考察まとめ

  • 転職活動時において、転職エージェントを利用する人は約49%。また、2022年以降は増加傾向にある

  • 転職エージェントの求人数の増加、またそれに伴う利用者の増加に伴い、「転職エージェントを使う」派の人の割合も高まっていることが推測できる

  • 転職エージェントを利用する人は、「求人数の量・質」と「サポートの充実さ」を重視する傾向にある。また8割近くの人が中小よりも大手の転職エージェントを優先して利用している


現在、国内では非常に多くの転職サービスがあります。

転職活動では、様々なサービスと膨大な求人にアプローチできます。その一方で、「どのサービスを利用すべきか」、「どの求人が自分に合っているか」といった点で悩む人も多いです。

今回のレポートで示した「転職エージェントを利用する人の割合が増えている」結果は、サービス選びのひとつの参考になるかもしれません。
ですが、求人の収集先を特定の転職エージェント一点に絞るのは「情報の偏り」や「担当エージェントの相性の問題」などのリスクがあります。

また、転職における成功体験のあり様は、人にとって様々です。
他の人たちの体験を参考にしつつ、本人もトライ&エラーによる体験を重ねていくことも、転職成功に向けての重要なポイントといえるでしょう。



アンケート結果の詳細および回答者のそのほかのコメントについては、以下サイトにて紹介しています。合わせてご参照ください。

https://studio-tale.co.jp/career-stories/guide/failed-experience-with-a-recruitment-agent/


情報元:みんなの転職「体験談」。

https://studio-tale.co.jp/career-stories/

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社スタジオテイル

2フォロワー

RSS
URL
https://studio-tale.co.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区西新宿8‐14‐27‐603
電話番号
090-9832-8780
代表者名
木暮 敦志
上場
未上場
資本金
300万円
設立
2019年11月