パーパスに共感しているブランド、4人に1人が「ある」と回答
ブランドのパーパスに関する情報収集先 1位テレビ番組、2位ブランド公式サイト、3位新聞記事、4位ニュース配信サイト、5位雑誌記事
企業のブランディング活動を支援する株式会社パブリックグッド(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:菅原賢一)は、首都圏の一般生活者を対象に行った「ブランド・エンゲージメントとメディア利用」に関する調査結果の一部を公表しました。この調査では、ブランディングの領域で活用されている「パーパス」に関する認知度や共感度について調べたほか、企業やブランドのパーパスに関する情報をどういったメディアで得ているか等について聴取しました。
■調査結果サマリ
① 「パーパス」ということばの認知度は約45%
② 「パーパスに共感するブランド」が「ある」と回答した人が全体の4人に1人、約24%
③ 全体の約70%が「企業やブランドのパーパスに関する情報」を何らかのメディアから収集
① パーパスということばの認知度は約45%
各企業が策定に乗り出し、マーケティング・ブランディング活動として定着した「パーパス」ですが、一般消費者の認知度は約45%となりました。またことばの意味まで理解をしている人は全体の22%にのぼり、2021年頃から注目を集め始めた「パーパス」というキーワードが浸透してきている現状が明らかになりました。
Q:あなたは「パーパス」という言葉を知っていますか?
② パーパスに共感する企業やブランド、「ある」が全体の24%
さらに、パーパスということばの定義を提示したうえで、パーパスに共感する企業やブランドがあるかという問いに対しては、全体の4人に1人にあたる約24%が「ある」と回答しました。ブランディング活動において「パーパス」が、消費者とブランドのエンゲージメント構築に、相応に効果を発揮しつつある状況が浮き彫りとなりました。
Q:パーパスとは、企業やブランドが、「自社は何のために存在するのか」「なぜ事業を展開するのか」、その必要性や存在意義や志を示したものです。あなたには、パーパスに共感しているブランドがありますか?
③ ブランドのパーパスに関する情報は約70%がメディアから得ている
情報収集についての設問では、全体の70%以上(71.6%)が何らかのメディアでパーパスに関わる情報収集をしていることが分かりました。メディア別の内訳は、1位テレビ番組(15.6%)、2位ブランドの公式サイト(14.6%)、3位新聞記事(11.4%)、4位ニュース配信サービス(8.9%)、5位雑誌記事(8.8%)という結果になりました。PESOメディアの中でもEarnedメディアがパーパスに関する情報収集の中心となっていることから、消費者はブランドのパーパスに関する情報を、企業からそのまま受け取るのではなく、メディアが解説や編集を行った、分かりやすい、信ぴょう性のある情報を必要としている傾向が示唆されます。
Q: あなたは普段、以下のような情報が欲しい時、どの情報源から得ていますか? それぞれあてはまるものをすべてお選びください。
今回、調査結果の一部を公表した株式会社パブリックグッド代表取締役の菅原は次のようにコメントしています。
「2019年末の新型コロナウィルスの蔓延が大きなきっかけとなり、社会的に『サステナビリティ』『SDGs』に関する機運が高まり、各社が『パーパス』の策定や発信に尽力してきました。今回の調査では、パーパスに共感するブランドが「ある」と回答した人が全体の24%にのぼりましたが、この結果を、『もう4人に1人も「パーパスに共感するブランドがある」状況』と捉えるか、『まだ4人に3人は「ない」状況』と捉えるかは、それぞれの立場に委ねたいと思います。
『パーパス』自体は2021年頃からブームが起きていますが、当社では、時系列的な動きや消費者感覚も含め、ブランディング活動において『パーパス』はかなりの速度で浸透し、成果を挙げつつあると考えています。
一方で、流行に乗って「とりあえず作っただけ」の企業や、サステナビリティだけが意識されすぎて本来、企業がなすべき生活者ベネフィットへの転換が充分でなく、生活者に届いていない企業も多く、消費者との間にコミュニケーションギャップが生じているケースが散見されます。
当社では、パーパスの策定はもとより、過去に策定したパーパスの刷新や情報発信など、企業のブランディング活動を支援していますが、より良いパーパスは、企業単独ではなく消費者との共創で育まれると考えています。ブランドと消費者の間で有機的な議論が生まれるように仕掛け、より高次で血の通ったパーパスに成長する戦略、戦術の実施を今後も全面的にサポートして参ります」
「ブランド・エンゲージメントとメディア利用」に関する調査概要
○調査主体:株式会社パブリックグッド
○調査プラットフォーム:Freeasy
■調査①(スクリーニング調査)
○調査期間:2024年4月30日 ~ 5月2日
○回答数:1都3県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)に住む20代~60代の
男女 5,000名(男性2,200名・女性2,800名)
- 20代 男性375 女性500 - 30代 男性375 女性500
- 40代 男性400 女性600 - 50代 男性550 女性600
- 60代 男性500 女性600
■調査②(本調査)
○調査期間:2024年5月2日 ~ 5月13日
○回答数:1都3県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)に住む20代~60代
【対象者A】男女495人(男性250名・女性245名)
※40代女性は49名、60代女性は46名、その他は各年代男女50名ずつ
・スクリーニング調査で、 「パーパス」という言葉を「知っている」or
「聞いたことがある」
かつ
パーパスに共感しているブランドが「ある」と回答した人
【対象者B】男女500名(男性250名・女性250名)
※各年代男女50名ずつ
・ スクリーニング調査で、「パーパス」という言葉を「知らない」と
回答した人
*構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため合計は必ずしも100とはならない
当社の公式noteでは、本リリースで公表した調査結果のほか、「共感されるブランドとされないブランドの違い」、「セールス情報とブランディング情報を効果的に伝える戦術」等、今回の調査で明らかとなった消費者の「ブランド・エンゲージメントとメディア利用」について、さらに詳細な分析結果を公開していく予定です。
●株式会社パブリックグッドについて
2013年創業のブランディングPR会社。クライアント企業のマーケティング課題、ブランディング課題を独自のメソッドで特定し、解決する。日本PR協会主催「PRアワード ソーシャルグッド部門」で、2020年にブロンズ(案件名:楽天ポ歳暮)、2021年にシルバー(案件名:CCCマーケティング学校総選挙)を受賞。2023年、事業活動やサプライチェーンの公益性、透明性の高い企業が取得できる国際的な認証制度「B Corporation™️(以下、B Corp〈ビーコープ〉)」を国内のマーケティング業界、PR業界では初めて取得。
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