家庭を自分の居場所だと感じられない少年少女は約25%。「家庭環境データ2023」公開および支援を広げるイベントを開催
「“支援”のハードルを下げるには」をテーマに各NPO法人の取り組みを深掘りするトークイベントと、当事者の本音や実態について話す裏座談会を実施
調査結果から約25%の少年少女が「自分の家庭が居場所になっていない」こと、そのうち家庭環境の悩みを周りに知られたくないため嘘をついたり隠したりした経験がある人が約50%いることが分かりました。トークイベントでは「“支援”のハードルを下げるには」をテーマに各NPO法人の取り組みを深掘りするほか、当事者の本音や実態について話す裏座談会を開催します。
家庭環境データ公式サイト:https://daisan-kazoku.com/
「家庭環境データ2023」概要
全国15歳〜25歳にスクリーニングを行い、「家庭を自分の居場所だと思う人」200人、「家庭を自分の居場所だと思えていない人」200人でそれぞれ調査を行い、結果を比較します。
調査手法 : インターネットリサーチ
調査地域 : 全国
調査対象 : 15〜25歳の男女
調査期間 : 2023/10/7~ 2023/10/13
有効回答数 : 400サンプル
「家庭環境データ2023」イベントについて
展示イベントについて
家庭環境データの調査結果やグラフィックを展示します。
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時間:2023年11月19日(日)12:00〜19:00
場所 : 100BANCH 3F(東京都渋谷区渋谷3-27-1)
金額 : 無料
定員 : なし
トークイベント申し込みページ:http://ptix.at/wGpx0x
トークイベントについて
展示と並行して、支援を広げるイベントを開催
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<トークイベント①>
テーマ:「支援」のハードルを下げるには
時間:15:00〜16:30
一見、関連性を感じないメンバーですが、どの団体も「支援」のハードルを下げるためにユニークな工夫をしている団体です。データの結果をもとに、それぞれの取り組み方や考え方を深掘りします。
登壇者(敬称略・順不同):
伊藤次郎(NPO法人OVA 代表理事。生活課題を抱えた人の検索行動に、広告を使って情報を提供し、相談支援まで行う「インターネット・ゲートキーパー事業」など。)
荒井佑介(NPO法人サンカクシャ 代表理事。親や身近な大人を頼れない若者が孤立せず、自立にむかえるよう、「居場所」「住まい」「仕事」の3つのサポートを行なっている。)
佐藤まみ(株式会社グラファー。質問に答えるだけで、悩みに役立つ支援がわかるウェブサービス「お悩みハンドブック」の企画・開発に取り組む。)
奥村春香(NPO法人第3の家族 代表理事。家庭環境問題の支援のはざまの少年少女が「自分の居場所は他にもある」と思え、生き抜ける状態を構築する。)
<トークイベント②>
テーマ」当事者裏座談会
時間:17:00〜18:00
当事者&第3の家族メンバーの佐藤と奥村で、家庭環境のお悩みをテーマに裏座談会を行います。データには載せきれない当事者の本音やリアルな実態について話します。
登壇者(敬称略・順不同):
佐藤まみ(同上)
奥村春香(同上)
家庭環境データ2023のポイント
「家庭を自分の居場所だと感じられていない」少年少女は4人に1人
内閣府の若者白書と同様の内容(※1)を、本調査ではスクリーニングに用いた。結果は若者白書の24%と近い結果で、23%の少年少女が「自分の家庭が居場所になっていない」ことがわかった。
家庭が居場所にならない少年少女も、周りから見たら「普通の子」
家庭環境の悩みを周りの人に知られたくないために、周囲の人に嘘をついたり隠した経験がある人は49%。
音楽・推し・SNSが救いになる
「家で嫌なことがあったときの「救い」を教えてください」という質問に対して、「音楽」が36%、「好きな推し」が31%、「SNS」「睡眠」が24%となった。
「自分は親ガチャに失敗した」と答える子どもは14%以上
家庭が居場所になっている群(※2)は14%、家庭が居場所になっていない群(※3)は30%が「自分は親ガチャに失敗した」に「そう思う」または「どちらかといえばそう思う」と回答した。
「自分の親は毒親だと思う」と答える子どもは14%以上
家庭が居場所になっている群は14%、家庭が居場所になっていない群は24%が「自分は親ガチャに失敗したと思いますか。」という質問に「そう思う」または「どちらかといえばそう思う」と回答した。
家庭が居場所にならない少年少女は「結婚」に億劫になりやすい
家庭が居場所になっていない群の方が、「一生結婚するつもりはない」と答える割合が8ポイント高く、「離婚または死別して現在は独身」と答える割合が21ポイント高い。
家庭が居場所にならない少年少女は「グレー」なことに足を踏み入れやすい
家庭が居場所になっていない群の方が、パパ活・ママ活の経験の割合が5ポイント高い。
調査結果の詳細はこちら:
https://prtimes.jp/a/?f=d120079-10-39a6441f4ca052b3e4c62bb64f432ba2.pdf
※1、※2、※3
「家庭が今のあなたにとって居場所(ほっとできる場所、居心地の良い場所など)になっていますか。」という質問に対して、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた人たちを「家庭が居場所になっている群」、「どちらかといえばそう思わない」「そう思わない」と答えた人たちを「家庭が居場所になっていない群」とする。
視覚比喩による表現
データの表現手法として「視覚比喩」を用います。例えば、「死にたくなる」という事象を「沸騰して溢れそうな鍋」で表現します。このように、「ちょっと考えさせられる表現」にすることで、当事者が傷ついていることに気づいたり、社会が立ち止まって考えたりするきっかけ作りを目指します。
NPO法人第3の家族とは
【対象】家庭環境問題の制度のはざま(虐待まではいかないグレーゾーン)で滞留する少年少女
【年代】小学生〜大学生
【コンセプト】寄り添うために寄り添わない支援で、家庭環境問題の支援のはざまの少年少女が「自分の居場所は他にもある」と思え、生き抜ける状態を構築する。
【サービス】情報サイト「nigeruno」(https://nigeruno.gedokun.com/)、調査事業「家庭環境データ」(https://daisan-kazoku.com/)、コミュニティ「第3の部活」(https://scrapbox.io/daisan/)
【活動拠点】全国(オンライン)・東京・神奈川
【設立日】2023年3月23日
【代表】奥村春香
【受賞歴】Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023・グッドデザイン・ニューホープ賞2022 最優秀賞
【コーポレートサイト】https://daisan-kazoku.net
本件に関するお問い合わせ先
NPO法人第3の家族
問い合わせ:info@daisan-kazoku.net
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