帰還困難区域の学校に12年間眠っていたピアノが目覚める
ピアニストの西村 由紀江さんと子どもたちによるステージ 「標葉祭り10/21」にて「ピアノ復活プロジェクト」のお披露目・演奏会が開催!
ピアノ復活と子どもたちによるペインティング
浪江町津島地区にあった旧津島小学校のピアノを8月2日(水)に搬出し、いわき市の調律師 遠藤 洋さんのご協力により、2か月かけて再び美しい音色を奏でられるピアノへと復活させました。
10月6日(金)には、「なみえ創成小学校」の子どもたち(3年生、5年生)によって、「なみえまちのミライ」をテーマに青い海や空、美しい花やかわいい動物など、自由闊達にアイデア溢れる色とりどりのペインティングが施されました。
(協力:アトリエヤマダ株式会社)
ピアノのお披露目・演奏会(10月21日) 標葉祭り
子どもたちから「なみえまちのミライ」への夢が託され、元気を取り戻したピアノが、10月21日(土)に旧浪江町立津島中学校にて開催される「標葉(しねは)祭り」において、12年ぶりに明るい音色を奏でます。
標葉祭りでは、ピアニストの西村由紀江さんによる演奏をはじめ、子どもたちによる演奏や浪江町出身のアーティスト「Satoko & Satomi」と西村由紀江さんとのコラボレーション、地元の方々による旧津島小学校の校歌合唱など、ピアノの美しい音色とともに素敵な歌声が津島の里に響き渡ります。
このように「音楽」によって津島地区の賑わいを盛り立てていくイベントが開催されますので、是非、取材にお越しください。
■ スケジュール(10月21日)予定
10:00~ 開会式
12:00~ 浪江町 吉田町長ご挨拶
12:10~ ピアノお披露目・演奏会
西村由紀江さんによるピアノ演奏
児童によるピアノ演奏
西村由紀江さんとSatoko & Satomiとのコラボレーション
旧津島小学校校歌 合唱
13:10 ピアノお披露目・演奏会 終了
15:00 標葉祭り 終了
16:00~ 標葉祭り 終了後、津島活性化センターにピアノを常設
※ 「標葉祭り」については別添資料をご参照ください。
https://prtimes.jp/a/?f=d126324-10-853788272028774a228be231c49289cb.pdf
携わる2人のプロの思い・・・
今回のピアノ復活プロジェクトには、2人の「プロ」の強い思いが込められています。
一人は、ピアノ調律師の遠藤洋さん。津波に飲み込まれた福島県いわき市の豊間中学校のピアノを復活させた「奇跡のピアノ」や、令和2年7月の豪雨で被災した熊本県球磨村の渡小学校のピアノを復活させた「希望のピアノ」など、これまで修復を手掛けてきたピアノは3万台に上ります。
もう一人は、ピアニストの西村由紀江さん。知人の「東日本大震災で失われた500台ものピアノをどうにかしたい」との思いに共鳴し、震災のあった2011年から「ピアノの音」を被災地に届ける活動を続けています。
被災した地域に“ピアノの音色”を届ける活動を続けてこられたお二人ですが、かつて帰還困難区域であった地域での取り組みは、お二人にとっても今回が初めてのことです。
次回予告(双葉町での取組)
浪江町に続き、双葉町でも同様の取組が展開されます。
双葉町では、旧双葉町立双葉中学校に取り残されていたピアノが遠藤洋さんによって修復されます。そのピアノは、双葉町中野産業地区に新たに進出した企業で組織される「双葉町中野地区復興産業拠点立地企業協議会」に双葉町から貸与され、双葉町に賑わいを取り戻し、住民間や域外の方々との交流を促進する取組に活用されます。
最初のイベントは、11月4日(土)14:00から、西村由紀江さんをお迎えし、同協議会の主催により「ピアノリサイタル in 双葉町~双葉中学校 復活のピアノ~」として、浅野撚糸株式会社双葉事業所(フタバスーパーゼロミル)にて開催されます。
このイベントでは、復活したピアノの除幕式の後、西村由紀江さんによる演奏や、震災後も双葉町で活動を続けている「コーラスふたば」と西村由紀江さんとのコラボレーションが予定されています。
なお、このピアノは、このイベント終了後も引き続き浅野撚糸の同施設内に常設され、今後の地域のイベント等に活用される予定です。
※「ピアノリサイタル」については別添資料をご参照ください。
https://prtimes.jp/a/?f=d126324-10-a193c9bf3722ce3402f2a734873d38f8.pdf
お問合せ先
福島相双復興推進機構(福島相双復興官民合同チーム)は、「ピアノ復活プロジェクト」の実施において、自治体関係者との調整などにおいてお手伝いをすることで、地域の復興・創生、賑わい創出、関係人口拡大をご支援しています。
今回ご案内した「ピアノ復活プロジェクト」や「お披露目・演奏会」に関するご取材に関しては、福島相双復興推進機構までお問い合わせください。
公益社団法人 福島相双復興推進機構
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