なんと書籍(紙)にまで刺繍が可能!! 卓越した刺繍技術を持つ都内最大の刺繍工場、株式会社グレイスエンブが会場に大型ミシンを持ち込み、「足立ブランド」としてギフト・ショーに出展。
都内最大の刺繍工場・(株)グレイスエンブは、2024年2月6日(火)〜2月8日(木)の3日間、東京ビッグサイトで開催される「第97回東京インターナショナル ギフト・ショー」に出展します。
■ 他ができない、どんなものにも刺繍をする、量産する。都内最大の刺繍工場が誇る技術。
「刺繍」という言葉を聞いて、どんなイメージを持つでしょうか。
「手芸」「手芸用品」といった用語に代表されるように、編み物や人形作りなどと同じ「ご家庭で楽しむもの」として、可愛らしい花柄などを思い浮かべる方が多いかも知れません。
それでは、「都内最大の刺繍工場」と言われたら、どうでしょうか。
一瞬「刺繍の得意な職人さんがズラリと並んで一斉に絵柄を刺繍している」イメージをされた方もいらっしゃるかも知れません。実際には、これ(冒頭画像)が刺繍工場の正しい姿です。
区内の優れた製品・技術を認定する「足立ブランド」にも認定された都内最大の刺繍工場、株式会社グレイスエンブを訪れると、多頭式と呼ばれるズラリと並ぶミシンに圧倒されます。
日本最大、20頭12色の刺繍ミシンは、文字通り「20機のミシンが同時に12色の糸を使って刺繍ができる」最新鋭の機械。この「複雑な刺繍を同時に複数こなすことができる」という保有設備の特徴と、型作成から一貫生産する社内の体制を活かして、株式会社グレイスエンブはタオルやポロシャツ、キャップなど刺繍の技がキラリと光る各社のアイテム作りを支えてきました。
プリントに比べて割高になりがちですが、それでも選ばれる刺繍。
その最大の特徴はやはり、プリントには無い立体感です。
特にスタジャンのワッペンなどに使用される「サガラ刺繍」や、縫う生地の上にウレタンを敷いてその上から刺繍する「3D刺繍」が持つ立体感、存在感は圧倒的。
「足立ブランド」として出展する第97回東京インターナショナル ギフト・ショーでも、東京五輪招致にも活用されたという刺繍入りタオルや、キャップなど、刺繍の存在感や可能性を感じられる商品と、なんとミシン本体を持ち込んで「刺繍が持つ商品力を上げる効果」をアピールする予定です。
PCで作成したデザインデータをもとに、同じデザインの刺繍加工を、短納期で量産する。
単純な刺繍ではない、特殊な刺繍を量産できる。
アパレル関係を中心とした、こうした「他社製品と差別化したい」という最先端の刺繍加工へのニーズは依然高く、長年蓄積した刺繍機械やデザインに関する知識、粘り強くトライアンドエラーを重ねる研究心が株式会社グレイスエンブの財産です。
■ 刺繍の概念を変える、刺繍の可能性を広げる、「作品」と呼ぶべき仕上がり。
そんな第97回東京インターナショナル ギフト・ショーの「足立ブランド」ブースで、株式会社グレイスエンブの刺繍技術を象徴する作品として、ぜひ見て欲しいのがこちらの書籍になります。
書籍?書籍に刺繍?と思われるかも知れません。
なんと、この書籍の表紙は「あらかじめ印刷した紙に、あとから刺繍を施す」デザインで、刺繍を印刷加工技術として活用しているのです。
そもそも「紙に刺繍ができるのか」「針と糸を通すと破れてしまうのでは」という疑問が湧きますが、布と異なり、伸縮性が無く固い紙はやはり「縫いにくい素材」だそうです。
刺繍を施した針穴部分から紙が破れてしまわないように、事前に様々な紙をテストして、印刷された表紙が送られてきたら、いよいよ刺繍加工がスタート。
冒頭で紹介したように、株式会社グレイスエンブのミシンは20頭12色の多頭ミシン。
B5版の書籍表紙を開いた状態(B4サイズ)をセットして一度に20枚ずつ刺繍ができる、国内では稀な大型ミシンなのですが、それでも刺繍後の針穴が固い紙でも目立たないように、何度も同じ場所を縫って仕上げるのに1枚40分は掛かったそうです。
「とにかく印刷と刺繍をこの広い範囲でぴったり合うように微調整するのが本当に大変だった。紙への刺繍で糸が切れたり絡まったりすることも多く、機械にエラーランプが付くたびに人の手で切れた糸を繋ぐ必要がある。40分はあくまで機械が刺繍する時間で、セットする時間や外す時間、仕上がりを目視で1枚1枚チェックする時間を含めると、もっと掛かっている。」
と苦労を語ってくれた株式会社グレイスエンブの皆さん。
この表紙への刺繍で単価は1枚250円〜300円程度だということです。
そこまで苦労して「紙への刺繍」にチャレンジする理由はなんなのでしょうか。
その答えは、第97回東京インターナショナル ギフト・ショーでぜひ書籍の実物を手にとって実感していただきたいのです。今までに見たことが無い、圧倒的な存在感。
上述したような、完成までの工程や刺繍について全く知識が無くても、誰もが「なんだこれは」と目を奪われる、手で触って驚く、そして細部まで確認してさらに魅了される、確かな立体感。
そして何よりも、刺繍という表現が持つ、なんとも言えないあたたかみが、この書籍に「手間暇をかけて作られた丁寧な作品」という印象を与え、刺繍を施した表紙がこの書籍を特別な一冊へと押し上げていることが納得感を持って理解できるはずです。
タオル、キャップ、ワッペン、ポロシャツ。
誰でも思い当たるような刺繍だけでなく、貪欲に刺繍の対象を選ばず、刺繍という表現の裾野を開拓していきたい。都内で事業を行っているからこそ、そんな新たな刺繍の未来と出会うことができる。
「他ではできないものをやる」「どんなものにも刺繍をする」
都内最大の刺繍工場としての、株式会社グレイスエンブの自信とプライドを感じさせる、まさに「作品」と呼ぶべき刺繍がそこには在りました。
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企業情報
株式会社グレイスエンブ
会社名:株式会社グレイスエンブ
住 所:東京都足立区興野2-14-25
電話番号:03-3890-6789
代表者:岡部 弘文
事業内容:繊維製品他の刺繍加工
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取材など掲載情報に関するお問い合わせは、「足立ブランド」の運営事務局でもある産業経済部産業振興課ものづくり振興係でも受け付けております。
産業経済部産業振興課ものづくり振興係
電話番号:03-3880-5869
ファクス:03-3880-5605
足立ブランド公式Webサイト
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