Blue Farm、シリーズAラウンドで3.5億円を調達、累計資金調達額4.6億円に到達
「抹茶」ではなく「茶畑」を仕入れる。茶畑を生産インフラへ変える「MatchaaS」の海外展開
社会とお茶の新しいつながりをつくるBlue Farm株式会社(本社:静岡県浜松市、代表取締役社長:青木大輔、以下「当社」)は、株式会社AKaFUJI(本社:東京都渋谷区、代表取締役:服部将大、永原健太郎) をはじめとする投資家を引受先として、シリーズAラウンドにおいて3.5億円、累計資金調達額が4.6億円に到達したことをお知らせいたします。
調達資金は、抹茶を市場から都度調達するのではなく、年間の必要量に応じて茶畑を確保し、栽培・生産・加工までを一元管理する生産基盤モデル「MatchaaS(抹茶 as a Service)」の海外展開を中心に、茶畑と企業をつなぐ「ChaaS(茶畑 as a Service)」のさらなる拡大に活用します。
また、当社は農業生産部門を独立させたBlue Field株式会社を子会社として設立し、新たに青木 謙吾氏をCAO(Chief Agricultural Officer)として迎えることで、茶畑の確保・運営から生産・加工・海外展開までを一体で推進する体制を強化します。

資金調達の概要

|
ラウンド |
シリーズA |
|
調達金額 |
3.5億円 |
|
参加投資家 |
・株式会社AKaFUJI (DeepBlue1号投資事業有限責任組合) ・鈴与商事株式会社 ・加和太建設株式会社 (合同会社LtGキャピタルパートナーズ) ・浜松磐田信用金庫、信金キャピタル株式会社 (しんきん-やらまいか 2 号投資事業有限責任組合) ・株式会社TOKAホールディングス ・NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社 (NOBUNAGA Raise Fund投資事業有限責任組合) |
|
調達方法 |
第三者割当増資 |
|
ファイナルクローズ |
2026年9月末予定 |
資金調達の背景
国内の茶産業では、生産者の高齢化や担い手不足、耕作放棄地の増加など、生産基盤の持続可能性に関わる課題が深刻化しています。一方、海外では抹茶が飲料や食品の原料として広く受け入れられ、需要が拡大する中で、供給量、価格、品質、トレーサビリティを中長期的に確保できる生産・供給体制の構築が求められています。


当社はこれまで、「ChaaS」を通じて、企業活動と茶畑を結び、茶畑の維持・再生、地域農業の持続性向上、環境価値の可視化に取り組んできました。こうした取り組みを通じて、茶畑の運営や生産者との連携、栽培・生産管理、企業ニーズに応じた茶葉の活用に関する知見とネットワークを蓄積してきました。
この国内で培った生産基盤と事業運営の知見を、拡大する海外の抹茶需要へつなげるために展開するのが「MatchaaS」です。MatchaaSは、すでに出来上がった抹茶を市場在庫や相場に応じて購入する従来型の調達ではなく、顧客の年間需要量から必要な茶畑面積を算定し、抹茶を生み出す茶畑そのものを生産基盤として確保する仕組みです。
顧客ごとに茶畑を確保し、中長期契約のもとで生産量と価格を設計するとともに、栽培、施肥、生産、加工ロット、品質管理、データ取得までを当社が一元的に管理します。これにより、海外の顧客企業には供給量、価格、品質の安定性と生産背景の透明性を提供し、国内の茶産地には継続的な需要と投資をもたらします。
今回の資金調達を契機として、当社はChaaSを通じて構築してきた茶畑・生産者との連携基盤をさらに強化するとともに、MatchaaSの本格的な海外展開を進めます。茶葉を市場から調達するのではなく、需要に応じた茶畑を確保し、国内の生産基盤と海外市場を直接つなぐことで、茶畑を次世代へ引き継ぐ持続可能な生産インフラへと転換してまいります。
事業推進体制の強化
当社は、シリーズAラウンド完了にあわせて、農業生産部門を独立化したBlue Field株式会社を子会社として設立し、茶畑の確保・栽培管理・生産運営を担う体制を強化します。これにより、MatchaaSで必要となる茶畑の運営、生産管理、品質管理を現場から一体的に推進します。
また、新たに青木 謙吾氏を(CAO:Chief Agricultural Officer)として迎え、海外事業展開、供給体制、組織基盤の構築を加速します。
調達資金の主な使途
-
茶畑・生産基盤の確保
年間需要から算定した必要面積に基づく茶畑の確保、中長期契約、茶畑の承継・再生、産地ネットワークの拡大
-
生産・加工・供給体制の強化
栽培・施肥設計、生産管理、加工ロット設計、品質保証、トレーサビリティ、輸出・物流体制の強化
-
MatchaaSの海外市場展開
海外プレミアム市場向けの商品開発、ブランド構築、EC・卸売等の販路開拓、現地パートナーおよびマーケティング体制の拡充
-
データ・組織基盤の強化
IoT・データ分析による品質・生産・環境価値の可視化、グローバル事業開発・SCM・品質管理人材の採用
今後の展望
当社は、MatchaaSを通じて、海外の顧客企業が「出来上がった抹茶」をその都度探すのではなく、自社の需要に応じた茶畑を中長期の生産インフラとして確保できる市場を構築します。茶畑、生産、加工、販売を一体で設計することで、需要側には安定供給・価格設計・品質の透明性を、産地側には継続需要・適正な収益・次世代への承継機会を提供します。今後は海外プレミアム市場での販路拡大と茶畑の再生を循環させるとともに、ChaaSによる企業と茶畑の連携、環境価値の可視化も進め、日本茶産業を持続可能な成長産業へ転換してまいります。

Blue Farmの事業
MatchaaSについて
MatchaaSは、抹茶を「市場から買う」調達から、抹茶を生み出す「茶畑を確保する」調達へ転換する当社の生産基盤モデルです。顧客の年間需要量から必要な茶畑面積を算定し、山間地の有機茶畑等を顧客単位で確保します。複数年の中長期契約により生産量と価格を設計し、栽培・施肥、生産、加工ロット、品質管理、データ取得までを一元管理します。
これにより、顧客企業には、必要面積の事前確保による供給安定性、中長期の価格設計、契約による価格変動リスクの抑制、栽培設計とデータ可視化による品質・透明性を提供します。産地には、継続的な需要と投資をもたらし、茶畑の承継と持続可能な生産を支えます。

ChaaSについて
ChaaSは、全国に広がる茶畑の環境価値(CO₂吸収、生物多様性、水源保全など)を、企業が日常の事業活動に取り入れられる環境価値創出型のサブスクリプションサービスです。企業が自社で使用する飲料をサステナブルな緑茶飲料に切り替えることで、地域農業の持続性向上と環境貢献を支え、その成果を可視化する仕組みを提供します。
サービスサイト:https://chaas.jp/

代表者コメント

Blue Farm株式会社
代表取締役社長
青木 大輔
当社は、「社会を健康にする会社」というビジョンのもと、茶畑を産業と地域の未来を支える生産インフラとして捉えてきました。
これまで「ChaaS」を通じて培ってきた茶畑・生産者との連携基盤を生かし、今回のシリーズAラウンドを通じて「MatchaaS」の海外展開を本格化します。
茶葉ではなく、茶畑を仕入れる。
茶畑を、生産インフラへ。
必要量から茶畑面積を算定し、茶畑の確保から栽培、生産、加工、品質管理までを一元的に設計することで、海外には安定した供給と透明性を、国内の産地には継続的な需要と投資を届けてまいります。
投資家コメント

株式会社AKaFUJI
(DeepBlue1号投資事業有限責任組合)
代表取締役
マネージングパートナー
服部 将大
静岡県にとってお茶は歴史・経済・文化、更には日常に深く根付いている産業である一方、生産者の高齢化や担い手不足など、大きな転換点を迎えています。
BlueFarmは、地域に根差した現場力と新しい事業構想によって、茶畑の再生とグローバルで爆発的に市場が拡大している抹茶需要を取り込むことで、地域課題の解決と事業成長を両立し、世界市場への挑戦を同時に進める企業です。茶畑・生産者との現場基盤を持ち、地域に生まれた価値を再び産地へ還元する事業モデルは、静岡県のみならず、人口減少が進む日本の次の成長を支える大きな可能性を有しています。
AKaFUJIは経験豊富な成長支援力に加え、しずおかFGの地域企業や自治体とのネットワーク、金融・非金融の幅広い機能を生かし、そして今回ラウンドで参画される心強い県内有力企業の方々と協力し、Blue Farmが静岡発のグローバル企業へ成長する過程に長期的に伴走してまいります。

鈴与商事株式会社
取締役
佐野 博紀
Blue Farmは、茶葉を市場から都度買い付けるのではなく、茶畑そのものを生産基盤として確保するという発想により、企業の需要と産地を中長期で結びつけ、供給の安定と茶産地の保全を同時に実現しようとしています。
国内では生産者の高齢化や担い手不足により、とりわけ山間地では茶園の維持が困難となる一方、海外では日本茶への需要が拡大しています。
同社の事業は、こうした構造的な課題に応え、産地と市場の関係を大きく変える可能性を有していると考え、このたび出資させていただきました。
当社といたしましては、総合商社としての販売ネットワークと物流機能を活かした抹茶ビジネスへの参入や、鈴与グループ各社への同社サービスの導入を進めるとともに、静岡県における持続可能な茶産業の実現と地域農業の活性化に貢献してまいります。

加和太建設株式会社
(合同会社LtGキャピタルパートナーズ)
代表取締役
河田 亮一
BlueFarmとの出会いは、当社が静岡県三島市で設立した「LtG Startup Studio」主催のビジネスプランコンテスト「SHOGUN PITCH 2024-冬の陣-」でした。優秀賞を受賞した代表青木氏の地域への想いや構想に共感し、以来、支援を続けてきました。
当社は土木・建築の力を基盤に、不動産、施設運営、建設テック、コミュニティづくりまで、地方建設業の枠組みを超えて事業を展開し、地域の元気をつくることを目指してきました。BlueFarmの茶葉ではなく茶畑そのものを生産インフラとして捉え直し、生産者と企業双方にとって持続可能な仕組みをつくるという、「地域」に長く向き合うことを前提とした構想は、三島を中心に「地域」に根差してきた当社としても強く共感できるものです。また、茶産地の景観を地域の資産として次世代へ引き継ぐ挑戦は、当社が取り組んできたまちづくりの思想とも重なると考えています。
その構想力と、青木氏が創業初期から現場で積み重ねてきた実行力を間近で見てきた立場から、このたび当社が運営するCVCファンド「 合同会社LtGキャピタルパートナーズ 」を通じて出資を決定いたしました。今後も資金面にとどまらず、場づくりや地域企業とのマッチングなどを通じて、BlueFarmが「MatchaaS」を世界へ届けていく挑戦を後押ししてまいります。

浜松磐田信用金庫
(しんきん-やらまいか 2 号投資事業有限責任組合)
ソリューション支援部 新産業創造室(FUSE)
副調査役
金子 洋明
当金庫は、Blue Farm が創業した当初から、FUSE に本社を構える一社として歩みをご一緒してまいりました。この間、一貫して感じてきたのは、300 年続く茶農家に生まれた青木社長をはじめ、生産・金融・テクノロジー・海外販路の各領域で実務を重ねたメンバーが集い、産地との対話を一つひとつ積み重ねながら事業を形にしてきたという事実です。海外では抹茶需要が急拡大する一方、国内の産地は担い手不足という構造的な課題を抱えています。
この需要と供給を、茶畑そのものを確保する MatchaaS という一つの事業でつなぎ直す構想は、大きな成長可能性を持つと同時に、産地に継続的な需要と投資をもたらすものです。行政や生産者との関係を土台に、実際に茶畑を運営しながら供給基盤を築いている点が同社の強みであり、しんきん-やらまいか 2 号投資事業有限責任組合による出資の背景にもなっています。地域の企業・自治体とのネットワークを生かし、静岡の茶業が世界とつながる成長産業へ生まれ変わる過程に、これからも伴走してまいります。

信金キャピタル株式会社
(しんきん-やらまいか 2 号投資事業有限責任組合)
投資育成部 シニアマネージャー
大森 和哉
世界的な抹茶ブームとなっている中、国内の抹茶農家は高齢化に伴う深刻な担い手不足に陥っています。Blue Farmは、消費者と農地をつなぐ現代のマーケティング手法を取り入れたビジネスモデルにより、農地の高付加価値化に取り組んでいます。生産者の廃業や耕作放棄地の増加を食い止め、山間地域における茶葉の活性化に向けた農地の引継ぎも進めています。
今回地域金融機関である浜松磐田信用金庫様と組成している「やらまいか 2 号ファンド」にて投資を行い、同金庫と共に Blue Farm をご支援してまいります。

株式会社TOKAIホールディングス
スタートアップ推進部長
渋谷 厳
スタートアップ推進部
金田 佳乃
TOKAIグループでは、地域課題・社会課題を解決する社会価値創造企業を目指しております。グループの経営基盤となる静岡県の基幹産業である茶業の発展に取り組むBlueFarmを通じて、地域経済・産業を一緒に盛り上げたいという想いからこの度の出資に至りました。
TOKAIグループが取り組むサステナビリティ戦略と同様、BlueFarmは茶業において問題となっている生産者の高齢化や後継者不足からくる耕作放棄茶園を積極的に承継し環境保全に貢献するなど、静岡県の茶業の伝承を通じてSDGsの推進に努めており、その理念は共通しております。
昨今の抹茶需要を背景に同社が今後展開する「MatchaaS」のビジネス化による飛躍的な成長に期待を寄せ、静岡県のみならず日本全国のTOKAIグループのお客様にBlueFarmの魅力を発信し、ともに持続可能な地域社会の実現と事業成長を目指してまいります。

NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社
(NOBUNAGA Raise Fund投資事業有限責任組合)
インベストメント部 リーダー
徳田 裕介
Blue Farm への出資を大変嬉しく思います。
Blue Farm の IoT やデータを活用したスマート有機栽培と垂直統合型の生産・加工モデルは、「地域の茶園再生・継承」と「企業のESG 対策や拡大する海外抹茶需要への安定供給」を両立する画期的な取組みです。
特に、高齢化や担い手不足に直面する地域の茶産地や農家様にとって、耕作放棄地の防止や雇用の創出、さらには茶畑の環境価値化をもたらす本事業は、地域の一次産業再生および GX 推進に極めて有効であると確信しています。
今後、十六フィナンシャルグループのネットワークを活かし、地元の自治体様や取引先企業様とのマッチング支援等を通じ、持続可能な地域社会の実現と同社の更なる飛躍を資本・事業両面から伴走支援してまいります。
Blue Farmとともに、未来をつくる

抹茶をお探しの企業の皆さまへ
当社では、国内外の食品メーカー、飲料メーカー、外食企業、ブランド、商社などを対象に、抹茶の供給およびMatchaaSによる中長期の生産基盤構築に関するご相談を受け付けています。
-
日本産抹茶を安定的に調達したい
-
年間の使用量に応じて供給量を確保したい
-
中長期で価格・数量を設計したい
-
オリジナル仕様の抹茶を生産したい
-
生産地や栽培方法、トレーサビリティを明確にしたい
-
海外向けに日本産抹茶を調達したい
といった企業の皆さまは、お気軽にお問い合わせください。
抹茶・MatchaaSに関するお問い合わせ
Blue Farm株式会社
E-mail:sales@blue-farm.co.jp
お問い合わせの際は、「抹茶・MatchaaSについて」とご記載いただくとスムーズです。
生産者の皆さまへ
当社では、MatchaaS・ChaaSの事業拡大に伴い、全国の茶産地・生産者の皆さまとの連携を拡大しています。
私たちは、市場価格に応じて茶葉を単発で買い付けるだけではなく、企業の中長期需要と茶産地を結びつけることで、継続的な需要を生み出し、生産者が将来を見据えて茶畑を維持・運営できる仕組みをつくりたいと考えています。
抹茶原料となる茶葉の生産、茶畑の承継、耕作が難しくなった茶畑の活用、新たな茶畑での生産など、さまざまな形での連携を検討しています。
-
茶畑を今後どうしていくか悩んでいる
-
新たな販路を探している
-
抹茶向けの生産に取り組みたい
-
企業との中長期契約に興味がある
といった生産者・農業法人・地域の皆さまは、ぜひ当社までご相談ください。
生産者・茶畑連携に関するお問い合わせ
Blue Farm株式会社
E-mail:info@blue-farm.co.jp
メンバー募集
当社では、今回のシリーズAファイナルクローズを機に、事業拡大を共に推進するメンバーの採用を強化します。
私たちが取り組んでいるのは、単にお茶を販売することではありません。
日本各地の茶畑や生産者と向き合い、農業、生産、テクノロジー、サステナビリティ、グローバル市場をつなぎながら、茶畑そのものを次世代の生産インフラへ変えていく事業です。
農業・茶畑運営、生産管理、品質管理、SCM、海外事業開発、営業、コーポレートなど、幅広い領域で新たな仲間を募集していきます。
日本の茶産業を、世界へつながる成長産業へ。
当社の挑戦に関心をお持ちいただける方からのご応募をお待ちしています。
採用情報:https://open.talentio.com/r/1/c/blue-farm/homes/4402
Blue Farm株式会社について

会社概要
社名:Blue Farm株式会社
設立:2021年7月12日
所在地:〒430-0933 静岡県浜松市中央区鍛冶町100-1 ザザシティ浜松中央館B1F
代表者:代表取締役社長 青木大輔
事業内容:茶畑のサービス化による生産基盤・環境価値提供事業
問い合わせ先:info@blue-farm.co.jp
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
