『DEEP VALLEY Agritech Award 2024』ファイナリスト賞受賞企業による実証実験を開始
~TrueAlgae社が提供する「TrueSolum」を使用し、深谷市内生産者と連携~
深谷市では、アグリテック企業が集積する農業版シリコンバレー『DEEP VALLEY』および儲かる農業都市の実現に向け、『農業の未来が集まる場所へ』をブランドコピーに、アグリテック集積戦略に取り組んでおり、この取り組みの一環として、日本全国が抱える農業課題の解決を目的に、ビジネスコンテスト『DEEP VALLEY Agritech Award(以下、アワード)』を開催しています。
このたび、2024年のアワードでファイナリスト受賞企業に選出されたTrueAlgae社の製品を使用し、深谷市内の生産者および相乗効果の可能性がある微生物資材を取扱う島貿易株式会社と連携した実証実験を開始しました。
※アグリテック(Agritech)は、農業(Agriculture)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語で、テクノロジーを活用した革新的な農業のこと
■ TrueAlgae社が開発した革新的な製品「TrueSolum」
TrueAlgae社は、米国発のアグリテック企業であり、微細藻類の代謝物を利用した自然由来の土壌微生物活性剤「TrueSolum」(トゥルーソラム)を製造しています。「TrueSolum」は、植物と微生物の共生関係を強化し、農作物の収量を増やし、肥料の使用を削減することが期待されている製品です。

<TrueAlgae社>:https://truealgae.com/ja/
<TrueSolum>:https://www.truesolum.com/
■実証実験の背景と目的
本実証実験は、深谷市のアグリテック交流施設「アグリ:code22深谷」が、市内農家と、「TrueSolum」の日本での輸入販売を担っている東神電気株式会社、土壌の栄養を効率的に作物の根に供給する
菌根菌を高濃度に資材化した「Rootella®」を取り扱う島貿易株式会社、3者のマッチングを図ることにより実現しました。
生物刺激剤である「TrueSolum」と、菌根菌資材「Rootella®」を併用することによって、菌根菌の働きをさらに活発化し、農作物の育成をより良くすることができるのか、検証を進めてまいります。今回の実証実験では、中間生育、収量調査を行い、かつ菌根菌の根への共生度合いを測定することで比較を行います。
まずは、深谷市の特産品のひとつであるネギのほか、キュウリやトマトにおいて検証を開始し、将来的には、スイートコーンやタマネギ、緑肥(ヒマワリ)などでの検証も計画しています。
実験の結果は、本年秋頃までにとりまとめ、「アグリ:code22深谷」において、市内農家のかたなどに発表を行うことも検討中です。
今後も、深谷市をはじめ日本全国の農家が抱える課題解決に繋がるよう、様々な実証実験の実現を目指していきます。
<島貿易HP Rootella紹介ページ>
https://www.shima-tra.co.jp/products/detail/913

■「DEEP VALLEY Agritech Award」とは
儲かる農業都市の実現のため、深谷市が主体となり、全国の農家が抱える農業課題を解決する技術・アイデアや、『食品加工・製造』『流通・輸送』『販売・消費』などの食にまつわる課題を解決する技術・アイデアを幅広く募集し、表彰する取り組みとして、令和元年からスタートしました。過去6回のアワードでは、5社への出資を行い、最優秀賞を受賞した企業2社を含め、現在、深谷市では5件のスマート農業関連の国のプロジェクトが実施されています。
令和6年からは、米国ノースダコタ州にある非営利団体 Grand Farm(グランドファーム)とのパートナーシップを結び、海外進出に向けた支援も開始しています。そして、深谷市の農家などと協力しながら技術開発・事業開発を進め、『農と食』の課題解決に向けて展開していけるよう支援しています。
詳細は以下のURLよりご確認ください。
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