スカパーJSATとFrontier Innovations、宇宙スタートアップエコシステムの共創に関する協定を締結
2025年10月24日
報道関係各位
スカパーJSAT株式会社
Frontier Innovations株式会社
スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉 英一、以下「スカパーJSAT」)とFrontier Innovations株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:西村 竜彦、以下「Frontier Innovations」)は、本日発表したスカパーJSATによる「Frontier Innovations 1号投資事業有限責任組合へのLP出資」に加えて宇宙スタートアップエコシステムの共創に関する協定(以下「共創協定」)を締結したことをお知らせします。この協定により、両社が保有する、ネットワーク・知見・情報を相互に活用することで、資金提供だけでなく、有望なスタートアップの早期発掘をはじめ、技術・事業面での伴走支援、草創期からの育成を通じたスタートアップエコシステムの創出と拡大を実現します。

近年、宇宙産業は日本政府により「成長産業」と位置づけられ、2030年代前半までにその市場規模を現在の約4兆円から8兆円へと倍増させる目標が掲げられています*。この方針のもと、官民が連携した宇宙ビジネスの拡大や、民間主導による新たな宇宙利用モデルの創出が求められています。しかし、イノベーション創出や国際競争力強化の原動力として期待される一方で、宇宙スタートアップ企業は初期投資額・技術リスクの大きさ、資金調達の難しさ、専門人材の不足など、複合的な課題を抱えているのが現状です。*内閣府「宇宙産業ビジョン2030」より
創業から40年目にあたる2025年を変革元年と位置付け、さらなる成長を目指すスカパーJSATと、上場宇宙スタートアップ5社を含む宇宙・ディープテックスタートアップ企業への豊富なリード投資実績のあるチームにより設立され、JAXAからアンカーLP出資を受ける初のファンドを運営するFrontier Innovationsは、本協定を通じて宇宙スタートアップ企業との連携を一層強化し、持続可能な宇宙スタートアップエコシステムの構築を目指すことで日本の宇宙産業発展に貢献してまいります。

各社コメント
スカパーJSAT 代表取締役 執行役員社長 米倉 英一
スカパーJSATは、創業以来40年にわたり利益を生み出してきた宇宙実業社として、
国内宇宙産業の持続的な発展に貢献する責任と使命を強く感じています。今回の協定は、単なる資金提供を超え、スタートアップとの共創を通じて新たな価値を生み出す取り組みの一環です。Frontier Innovations様との連携により、革新的なアイデアや技術の芽を早期に見出し、育てることで、日本の宇宙産業の未来を共に切り拓いてまいります。
スカパーJSAT 取締役 執行役員常務 宇宙事業部門長 山下 照夫
宇宙スタートアップの成長には、資金だけでなく、技術的な知見や事業化に向けた実践的な支援が不可欠です。スカパーJSATは、衛星通信・運用など宇宙ビジネスの最前線で培ってきた経験と知見を活かし、スタートアップの挑戦を後押ししてまいります。Frontier Innovations様との協定は、宇宙産業の多様化と競争力強化に向けた重要な一歩であり、次世代を担うパートナーの皆さまとともに、持続的で活力あるエコシステムを育んでいけることを大変心強く感じています。
Frontier Innovations 代表取締役社長 ジェネラルパートナー 西村竜彦
前職の政府系ファンドであるINCJ(旧 産業革新機構)在籍時より第一世代の宇宙スタートアップである株式会社QPS研究所への投資・支援等を通じてスカパーJSAT様と共同投資家や事業パートナーとして密に協働し、宇宙スタートアップの成功例創出に向けて取り組んでまいりました。今回の共創協定を通じて、スカパーJSAT様の宇宙実業社としての知見やリソースを当社の活動において活用させて頂き、宇宙スタートアップをはじめとする当社投資先企業の支援・更なる成功例の創出、そして日本発の宇宙・ディープテックエコシステムの創出・発展に向け、ともに取り組んでまいります。
各社概要
スカパーJSAT
スカパーJSATは、宇宙事業とメディア事業を両輪とする「宇宙実業社」です。
宇宙事業は静止軌道衛星による通信関連事業に加え、低軌道地球観測衛星の自社保有による衛星画像データを活用するスペースインテリジェンス事業や、安全保障分野をはじめとする多様な領域へのサービスを展開しています。
メディア事業では、「スカパー!」の放送・配信事業やメディアソリューションサービス、光回線経由再送信サービスなどの光アライアンス事業を展開しながら、アニメのグローバル IP 事業にも新たに進出し、ビジネスの多角化を図っています。
Frontier Innovations
Frontier Innovationsは、シード・アーリーステージのディープテックスタートアップへのリード・ハンズオン投資を行う独立系ベンチャーキャピタルです。上場宇宙スタートアップ5社を含む、宇宙・ディープテック領域における豊富なリード投資実績を持つ株式会社産業革新機構(INCJ)出身チームにより設立されました。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)からアンカーLP出資を受ける初のファンド(国立研究開発法人からLP出資を受ける日本初のファンド)を運営しており、宇宙をはじめ、AI・ロボティクス・クライメイトテック・ディフェンステック(安全保障/経済安全保障)・ハードウェア開発・要素技術など、幅広い先端技術分野を対象に、シード・アーリーステージ企業へのリード/ハンズオン投資を推進しています。これらの取り組みを通じて、宇宙・非宇宙のディープテックスタートアップの成功事例を創出し、エコシステム拡大と新産業の創出を目指しています。
以上
*本件に関するお問い合わせ先:
Frontier Innovations株式会社
所在地 : 東京都中央区日本橋室町2-1-1 日本橋三井タワー7F
代表者 : 代表取締役社長 西村 竜彦
ウェブサイト : https://www.frontier-innovations.jp/
ジェネラルパートナー : 西村 竜彦、浜野 豊、湯田 聡
Email: pr@frontier-innovations.jp
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