世界最大級の小型SAR衛星コンステレーションで防衛・防災を支援する「ICEYE」、北欧・NATOにおける宇宙安全保障強化においてスウェーデン宇宙公社と協力覚書を締結

SAR衛星運用体制を加速し、北欧・NATOのISRを強化

 世界最大級の小型SAR衛星コンステレーションで防衛・防災を支援する「ICEYE」(アイサイ)は、スウェーデンの国営企業であるスウェーデン宇宙公社(以下SSC)と、北欧およびNATOにおける宇宙領域の安全保障能力強化を目的とした、協力覚書を締結しました。本締結を通じて、両社が有する技術力を活かし、将来的なミッション開発、衛星運用、軌道投入など、SAR衛星運用に関する宇宙領域での協力を発展させ、北欧とNATOのISR強化を目指します。

今回の協力覚書は、11月12日にヘルシンキにて開催された「NATO Arctic Space Forum」において締結されたものです。同フォーラムでは、北欧およびNATO加盟国の関係者が、同盟国間と産業界の連携強化の必要性について議論を行い、本覚書はその議論を具体的な実務へと発展させる重要なステップとなります。

ICEYEは世界最大級のSAR衛星コンステレーションを活用した先進的なISR能力を提供しており、SSCは世界規模の地上局ネットワーク、ミッション運用の専門性、そして高度な軌道アクセス機能を有しています。両社の協力により、北欧およびNATOにおける宇宙ベースのISRの迅速な強化を目指します。

ICEYE CSO兼共同創業者 ペッカ・ラウリラのコメント

「今回の締結を通じて、ICEYEのSAR衛星機能とSSCのグローバルな地上ネットワーク、そして高度な軌道アクセスをどのように組み合わせられるかを検討していきます。北欧地域の安全保障とレジリエンスを強化し、NATOおよび北欧における確実なISR能力の構築を支援することが我々の意図です。」

SSC プレジデント兼CEO シャルロッタ・スンド氏のコメント

「SSCとICEYEの協力覚書は、両社の補完関係に基づいた連携を一段と強化するものであり、フィンランドとスウェーデン間の宇宙領域における防衛協力を支える取り組みとして位置づけられています。」

フィンランド国防軍は2025年9月、ICEYEからSAR衛星および関連技術の調達を決定し、同国独自の宇宙ベース監視能力の基盤づくりを開始しました。調達額は約1億5800万ユーロで、衛星ライフサイクル延長および将来的なシステム拡張オプションも含まれています。

さらに2025年11月12日、NATO Arctic Space Forumでフィンランド国防大臣アンッティ・ハッカネン氏は、SAR衛星を運用する同盟各国による多国間コミュニティ形成構想について言及し、SAR能力に関する最適な運用手法の共有が安全保障面で重要であると強調しました。

ICEYEについて

ICEYE(アイサイ)は、フィンランドに本社を置く、小型合成開口レーダー(SAR)衛星のリーディングカンパニーです。世界最大級の合成開口レーダー(SAR)衛星コンステレーションを所有するICEYEは、客観的でほぼリアルタイムの洞察を提供し、昼夜を問わず、また厳しい環境条件下でも行動可能なデータへの無比のアクセスを確保します。

世界において政府や商業産業の信頼できるパートナーとして、ICEYEは防衛・情報、保険、自然災害対応・復興、セキュリティ、海事モニタリング、金融などの分野でインテリジェンスを提供し、コミュニティのレジリエンス(回復力)や持続可能な開発に貢献する意思決定を支援しています。

日本法人の他、ICEYEはフィンランド、ポーランド、スペイン、英国、オーストラリア、UAE、ギリシャ、米国に拠点を持ち、国際的に事業を展開しています。900人以上の従業員が、地球観測における「真のデータ供給者」となることで地球上の生活を改善するという共通のビジョンに基づき活動しています。

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会社概要

URL
https://www.iceye.com/ja-jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区日本橋室町1−2−6 日本橋大栄ビル7階
電話番号
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代表者名
ディラン・モナハン
上場
未上場
資本金
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設立
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