故・池波正太郎氏の代表作「鬼平犯科帳」とコラボレーション 「羽生パーキングエリア(上り線)鬼平江戸処(おにへい えどどころ)」のご案内
~平成25年12月 東北自動車道 羽生PA(上り線)~
NEXCO東日本(東京都千代田区)は、平成25年12月のオープンを目指し、東北自動車道羽生パーキングエリア(以下:PA)(上り線)を、「鬼平犯科帳」の世界観を中心とした江戸をテーマとしたまったく新しい施設にリニューアルします。
これは、テーマパークと同様に特定のテーマで統一された世界観をエリア全体で表現し、高速道路をご利用になるお客さまに新鮮な驚きを味わっていただこうという「テーマ型エリア」の一環です。
なお、NEXCO東日本では、平成22年6月から関越自動車道寄居PA(上り線)に「星の王子さま」とのコラボレーションによるテーマ型エリアを展開しています。本プロジェクトは、この「寄居星の王子さまパーキングエリア」に続く、3年半振り、第2弾のテーマ型エリアとなります。
◆施設名称 (題字は池波氏の直筆を基に制作しました。)
新しい施設の愛称は『鬼平江戸処(おにへい えどどころ)』。
故・池波正太郎氏の時代小説「鬼平犯科帳」とのコラボレーションとして、その著作権を管理する株式会社オフィス池波と提携し、同作品が描き出す江戸の世界観を表現します。
◆コンセプト
『鬼平江戸処』のコンセプトは“温故知新”。
現代日本人が忘れかけている「心のふるさと」というべき江戸の世界観を、時代考証に基づいた街並みや建物の意匠などのハード面、飲食やサービスなどのソフト面の両面で表現いたします。
お客さまに、「心のふるさと」ともいうべき江戸の世界観に触れていただき、新鮮な刺激を感じていただくことで、ドライブの疲れを癒し、心をリフレッシュして次の目的地に向かわれるお手伝いができればと考えています。
◆「鬼平江戸処」のこだわり
① 時代考証に基づいた江戸の表現
鬼平こと長谷川平蔵宣以(のぶため)が生まれた1745年から、江戸の町人文化が花開いた文化文政時代(1804年~1829年)までの江戸を表現するため、建物から小物類に至るまで、民俗学者の神崎宣武(かんざき・のりたけ)氏にご監修いただき、アートディレクターの相羽高徳(あいば・たかのり)氏にデザインをしていただきました。
■緑に囲まれた、心安らぐ木材や自然の風合いの地面にこだわった江戸の街並みを演出。
■火災から避難しやすいように通り抜けが可能な一直線になった軒揃えなど、江戸の街並みを忠実に再現。
■当時の染色技術に基づく暖簾の色合いや、技法・デザインにこだわった看板、瓦。
■江戸の繁栄を象徴する豪華な日本橋大店が建ち並ぶ大通りを再現。
■建屋の前面には江戸の入口として「栗橋関所(※)」を設置。
■建屋の間を抜けると、「鬼平犯科帳」に登場する「弥勒寺山門」、「笹や」、「植半」など、鬼平が闊歩した下町、本所・深川が出現。
■建屋内には、「五鉄」をはじめ、江戸の食事処が立ち並び、江戸いちばんの賑わいの場であった両国広小路の屋台が連なる。
■建屋内の照明を朝、昼、夕、夜に変化させ、これに季節毎の音の風景やモノ売りの声を連動させることで、臨場感のある江戸の世界を演出。
(※)栗橋関所
羽生PA(埼玉県羽生市)の近く、現在の埼玉県久喜市栗橋北には、江戸時代に日光街道の「栗橋関所」が設けられ、日光や東北方面からの「江戸の入口」とされてきました。
現代の日光街道・奥州街道というべき東北自動車道を東京方面に向かわれるお客さまに、最初に江戸の世界観を触れていただくのに相応しい場所として、羽生PA(上り線)を選びました。
② 豊潤な江戸の味をご提供
『鬼平江戸処』では、お客さまにお楽しみいただくお食事やお土産にもこだわり、これまでの高速道路の枠を超えて、江戸時代から続く老舗や、江戸の味を守り続ける名店に出店していただきます。
本日ご案内の各店舗は、いずれも全国の高速道路で初の出店となります。
<玉ひで>
「鬼平犯科帳」にたびたび登場する軍鶏料理屋「五鉄(ごてつ)」のモデルになったといわれる老舗。鬼平が舌鼓を打った料理をイメージして、お客さまにお楽しみいただけるよう、『鬼平江戸処』限定のオリジナルメニューを開発中です。
<船橋屋>
文化2年(1805年)創業の“元祖くず餅の店”として知られる老舗。
すべての画像