北米子会社Dayton Lamina社でミスミブランド部品の生産を開始
株式会社ミスミグループ本社(本社:東京都文京区、代表取締役社長 CEO:大野龍隆)は、北米子会社のDayton Lamina社(以下、DL社)においてミスミブランドの金型用部品生産を2015年6月1日より開始しました。従来、駿河生産プラットフォームの北米拠点SURUGA USAで生産してきた金型用部品をDL社オハイオ工場へ生産移管し、FA用部品は中国南通工場に移管します。2012年に買収したDL社の生産拠点を活用することで北米における生産拠点の集約効果を狙い、併せて中国南通工場のコスト力と確実短納期を活かすことでグローバル生産体制の強化を図ります。
【DL社におけるミスミブランド部品生産開始の経緯】
ミスミグループは2012年11月に米国金型部品メーカー最大手のDL社を買収しました。
① ミスミQCTモデル世界展開の加速
② 金型部品事業におけるグローバル・トップワン・サプライヤーのポジションを盤石に
③ 販売・生産におけるシナジーの発揮
を掲げました。この度の北米生産拠点集約は、買収以降取り組んできた生産におけるシナジーを発揮するもので、DL社の生産拠点活用を含めたグローバル生産体制強化の一環となります。
駿河生産プラットフォームの北米生産拠点であるSURUGA USAは1998年に設立、これまでにミスミブランドの主に北米向け金型用部品とFA用部品を生産してきました。一方、DL社のオハイオ工場ではデイトンブランドの金型用部品を生産してきました。
ミスミグループではこれまでにDL社オハイオ工場にミスミ生産手法の導入を行い、生産コスト低減を進めると同時に北米における生産拠点活用法を検討してきましたが、米国における生産拠点統合の効果を創出できる段階に来たことから、2015年6月1日よりDL社オハイオ工場において、デイトンブランドに加えてミスミブランド部品の生産を開始しました。これまでSURUGA USAにおいて生産していたミスミブランドの金型用部品は全数DL社に生産移管します。
【FAグローバル確実短納期供給体制の構築】
一方、これまでSURUGA USAで生産してきたFA用部品については中国南通工場に移管します。
FA用部品は日本、中国南通工場、ベトナム工場の3極体制でグローバル確実短納期体制を構築すべく生産改善を進めています。既に日本ではこれまで取り組んできた生産改善の成果として2015年4月1日より受注製作(Make To Order)品の標準納期を3日から2日に短縮、25年ぶりの納期短縮を実現しました。
同様の生産手法を中国南通工場とベトナム工場にも展開することで、両工場から米国に輸出しても十分競争力のある確実短納期供給を実現することが可能になり、加えて生産拠点の集約効果によるコスト低減も狙います。DL社を買収した当初は同社の生産拠点をFA事業のバックエンドとして展開することも検討しておりましたが、FA用部品においては3極体制を活用した方が納期とコストの両面において優位性が高いと判断しました。
なお、北米仕様の部品やDL社での生産がコスト面で有利な一部の部品についてはDL社に生産移管します。
今回のDL社におけるミスミブランド部品の生産開始とFA用部品の中国南通工場移管に伴い、SURUGA USAは2015年8月末を以て閉鎖します。
今後もミスミグループは日本品質・低コスト・確実短納期の価値を全世界に提供する体制を構築してまいります。
株式会社ミスミグループ本社について(http://www.misumi.co.jp/)
ミスミグループ本社は、1963年の創業以来、ものづくりの縁の下の力持ちとして製造業を支えてきた、メーカー機能を持つ商社です。
ミスミグループ本社の事業は、FA用メカニカル部品事業、金型部品事業、並びに新たな流通事業としてミスミブランド以外の他社商品も販売するVONA(Variation & One-stop by New Alliance)事業で構成、世界17万社以上のお客様に商品をお届けしています。
現在、世界でも類を見ない独自の事業モデルを武器に、「高品質(Quality)、低コスト(Cost)、短納期(Time)」の革新に取り組みながらグローバル展開を加速しています。
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