4K放送用カメラに対応し高倍率・長焦点を実現 キヤノン初の4Kフィールドズームレンズ2機種を発売
キヤノンは、4K放送用カメラに対応したフィールドズームレンズとして、4Kを超える解像力を持つ86倍ズームの“UHD-DIGISUPER 86”と、90倍の高い倍率を達成した“UHD-DIGISUPER 90”を2016年2月下旬より順次発売します。
新製品は、2/3型4K放送用カメラに対応する光学性能を持ちながら、高倍率・長焦点距離を達成しているため、広い競技場でのスポーツ中継や大規模なイベント、コンサート中継などで、会場の全景から迫力あるクローズアップまでの撮影に適しています。キヤノンは、4K放送用カメラに対応する新シリーズ「UHD-DIGISUPER」を投入することで、幅広いユーザーの高度な要望に応えていきます。
■ 画面の隅々まで4Kを超える解像力を持つ“UHD-DIGISUPER 86”
レンズの最適配置を行うとともに、高度な部品精度や組み立て精度を追求することで、収差を従来のHDTV対応レンズに対して半分以下に抑え、4Kを超える解像力を持った86倍ズームのフィールドズームレンズです。色再現性の優れた高い描写力を発揮し、臨場感あふれる映像制作に貢献します。さらに、焦点距離を2倍に引き上げるエクステンダーをレンズ本体に内蔵し、望遠端1600mmまでの撮影領域でも、4Kを超える描写性を持った高精細な映像撮影を可能にします。
■ 90倍の高倍率と810mmの長焦点距離を達成した“UHD-DIGISUPER 90”
2/3型4K放送用カメラに対応する光学性能を持ちながら、90倍の高倍率と810mmの長焦点距離を実現しています。さらに、焦点距離を2倍に引き上げるエクステンダーをレンズ本体に内蔵し、望遠端1620mmまでの撮影領域でも、4K放送用カメラに対応した高精細な映像撮影を可能にします。
製品名 | 希望小売価格(税別) | 発売日 | 生産台数 |
UHD-DIGISUPER 86 | 1,980万円※ | 2016年5月下旬 | 10台/月 |
UHD-DIGISUPER 90 | 1,597万4千円※ | 2016年2月下旬 | 20台/月 |
※ ズーム、フォーカスを電動で操作するフルサーボISSタイプの価格。
<UHD-DIGISUPER 86/UHD-DIGISUPER 90の主な特長>
1.優れた光学性能と高倍率・長焦点の両立を達成
・“UHD-DIGISUPER 86”は、レンズの最適配置を行うとともに、高度な部品精度や組み立て精度を追求することで、画面の中心部から周辺部に至るまで、4Kを超える解像力を保持。収差を従来のHDTV対応レンズに対して半分以下に抑え、色再現性の優れた高い描写力のある映像制作に貢献。
・“UHD-DIGISUPER 90”は、画面の中心部から周辺部に至るまで4K放送用カメラに対応する光学性能を持ちながら、90倍の高倍率と、810mmの長焦点距離を実現。幅広い焦点距離で4Kの高精細映像を撮影可能。
・レンズのコーティング技術や鏡筒内面の反射を防ぐ設計により、ゴースト・フレアの発生を抑制し、要望が高まっているハイダイナミックレンジの映像に対応。
・従来のHDTV放送用レンズとしても使用可能。
2.放送用フィールドズームレンズとして高い運用性を実現
・“UHD-DIGISUPER 86”は、画面の隅々まで4Kを超える解像力を持ちながら、大きさは約250.6(幅)× 255.5(高さ)× 637.4(全長)mm、質量は約27.0kgに抑制。
・“UHD-DIGISUPER 90”は、高倍率ながら約250.6(幅)× 255.5(高さ)× 610(全長)mm、質量約23.2kg とHDTV放送用フィールドズームレンズと同等※のサイズ・質量を実現。
・HDTV放送用フィールドズームレンズに対応している、ズーム・フォーカスを電動駆動するコントローラーや、サーボモジュールの使用が可能。
※ 95倍ズームを有するHDTV放送用フィールドズームレンズ「DIGISUPER 95」(2012年3月発売)の大きさは、約250.6(幅)× 255.5(高さ)× 610(全長)mm、 質量は約23.2kg。
3.2倍エクステンダー使用時でも4K放送用カメラに対応する光学性能を達成
・2倍のエクステンダーをレンズ本体に内蔵し、コントローラーによるボタン操作で瞬時に焦点距離を2倍に切り替えることが可能。
・“UHD-DIGISUPER 86”は9.3~800mmから18.6~1600mmへ切り替えることが可能で、内蔵のエクステンダーを使用した場合でも全ズーム域において、収差の抑制や4Kを超える解像力などによる高い描写性を持ち、高精細で臨場感のある映像制作に貢献。
・“UHD-DIGISUPER 90”は9~810mmから18~1620mmへ切り替えることが可能で、内蔵のエクステンダーを使用した場合でも全ズーム域において、4K放送用カメラに対応する光学性能を保持した高精細な映像制作が可能。
4.優れた防振性能を実現
・キヤノン独自のシフト式光学防振機構を搭載し、揺れの少ない滑らかな映像を4Kで撮影可能。
・風や振動によるレンズの揺れと、パン・チルト操作の識別を高速で行うことにより、パン・チルト操作時でも違和感がなく、撮影者の意図通りのフレーミングが可能。
5.バーチャルシステムに対応した出力コネクターを標準装備
・焦点距離や被写体位置などのレンズ位置情報を、高精度のセンサーで読み出し出力することができる20pinコネクターを標準装備。実写映像とCG映像を合成するバーチャルシステムを用いた、スポーツ中継や天気予報などの映像制作に有効。
<放送用レンズの市場動向>
日本や欧米諸国では、デジタルテレビ放送の普及に伴う放送機器のHD化がほぼ完了し、近年では、4K放送実用化に向けた取り組みが始まるとともに、4K対応機材の導入が進行しつつあります。一方、新興国では、今後デジタル放送への完全移行が予定されている国も多くあり、HDTV放送用機材の需要も継続して見込まれるとともに、4K放送への関心も高まっています。(キヤノン調べ)
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