【開催レポート】2016年9月7日(水)宿研キズナサミット2016開催
テーマは「値付け」。どうしたら高く売れるのか?価値向上ヒントを探る。
株式会社宿泊予約経営研究所(所在地:神奈川県横浜市 代表取締役社長:末吉秀典)は、9月7日(水)に横浜ベイホテル東急にて「値付け」をテーマに、第5回目となる『宿研キズナサミット2016』を開催いたしました。第一部 基調講演には「良い値決め 悪い値決めーきちんと儲けるためのプライシング戦略」の著者:田中靖浩氏 第二部では、生産者の顔が見えるメニューを提供するレストラン アル・ケッチャーノ代表:奥田政行シェフと横浜ベイホテル東急の一夜限りのコラボレーションによる実食体験セミナーを実施。また、本年からは運営スタイルを刷新し、質の高い体験価値の提供を目指し、人数限定で開催。参加宿泊施設数37施設、宿泊施設の経営者やマネジメントリーダーを中心に43名来場いたしました。
◆挨拶:株式会社宿泊予約経営研究所 代表取締役社長 末吉秀典
宿研キズナサミット2016の趣旨、テーマを説明。
価格設定や利益確保を行うためには、宿泊施設・周辺観光地のポテンシャルを最大限活かすことが重要と述べており、ポテンシャルを最大限活かすとは「洞察」「創造」「方針」「行動」を循環させことであると持論を展開。この4つの循環サイクルを行ったことにより収益向上へ繋がった実際のケースとして2015年4月よりテスト運用を行っている「隠れ家高級料亭旅館」のケースをもとに、価格設定(値付け)や利益確保の重要性をお話した。
■基調講演
登壇者:田中靖浩氏
テーマ:きちんと儲けるためのプライシング戦略
宿泊料を値下げすると価格競争に巻き込まれてしまい、いたずらに値上げをしても予約は伸びない。行動経済学と心理学の視点から「値付け」をテーマに講演を展開いたしました。前半ではアメリカと日本のビジネスの違いにおいて近年アメリカでは、ビジネス戦略を組み立てる際には心理学を活用されている状況を紹介。中盤では「プライシングとは・プライシングの重要性・日米プライシング対決」など、日本ではプライシング概念が訴求していない課題やこれからのビジネスにおいての重要性を説明。終盤では心理学(フレーミング・アンカリング・キャプティブ・機会損失)を活用した販売テクニックを実体験を交えて紹介。最後に、高価格に設定するために必要なこととして「コストから考える発想ではなく、主人公はお客様であること・大きな目標だけ共有し現場に権限を委譲し、自発的に動けるようにすること」であると説き、現場では常に規定外の出来事に対応しなければならず、先が見えない環境においては計画重視のPDCAより臨機応変重視のOODA(ウーダ)のほうが有効であることをお話しました。
※OODA(ウーダ)とはObserve(観察)O=Orient(方向付け)D=Decide(決心)A=Act(実行)の略。周囲の状況から自分たちのすべきことを策定し、アクションを取るという意思決定プロセスを意味する。
■実食体験セミナー
登壇者:奥田政行シェフ×横浜ベイホテル東急
テーマ:価値向上のヒントを体感(着席コース料理・解説付き)
「食」を通して価値向上のヒントを体感する!を中心に旬の食材や意外な食材を交えたコース料理形式でセミナーを開催。1品1品のテーマ、調理法、料理完成までのエピソードや自身が料理を説明する際のポイントを解説。自身では石川啄木の「東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたはむる」を意識しており、「大きいところから小さいところを説明し、そこで自分が何を感じ、どんな形にして出したか、の流れで説明するとお客様に料理のポイントが伝わりやすくなる」というノウハウをお話いただきました。料理をつくる上で意識している事は「その食材が経験したことが無い熱を加えると食材が化ける」と考えており、食材を化けさせるための熱源を何にするかと考えているときから、料理はスタートしているとお話するなど、ユニークな視点と切り口で自身の料理に対する意識・調理方法を紹介した。また、参加者より「若いスタッフが多く、ユニークな感性を出してもらいたいが、食事のメニュー表を書く際はどこまで砕けても良いのか?」について問われると「素材・調理法をしっかり書いていれば、多少砕けていても大丈夫」など、アドバイスをした。
◆参加者の声 参加者人数:43名
」
【参加者からの声】
・値決めの考え方が変わった。意識しようと思った。(リゾートホテル・事業部長)
・値づけについて、改めて考え直したいと思った。(旅館・女将)
・物の価格はお客様が決めること、宿側が努力しないには単価は上げられないと再認識しました。(リゾートホテル・課長)
・まったく違う視点からの考え方。目からウロコでした。(旅館・代表取締役)
【参加者からの声】
・キレイ・おいしいが想像を超えていた。地域の大事さを知りました。(旅館・代表取締役)
・食べながら、聞きながらというのがあまり経験の無いことでしたので正直驚きました。(リゾートホテル・営業部)
・料理の選び方・食べる人のことを深く考えている料理だと思いました。産地の自然の中で味が変わることを改めて知りました。(旅館・支配人)
▼備考
9割以上の方々が「参考になった」と回答。
他にも、新たな気づき・発見・体験を通じ「参考になった」という回答が多く存在。
◆『宿研キズナサミット』とは
宿研キズナサミットは、宿泊施設の情報交換を通じて「気づきの場」を提供することを目的とし、
2012年から毎年実施しています。日本全国に散らばる宿泊施設の経営者が集結し、宿泊業界の実態や、
今後の在り方について本音で語りあえる貴重な場となっています。
■イベント概要
日程:2016年9月7日(水)
時間:13:00~19:30
場所:横浜ベイホテル東急
参加施設数:37施設
参加者人数:43名
参加費:1名25,000円(税込)
■イベントタイムスケジュール
13:00 受付
13:45 開演
14:10 基調講演
15:50 ワークショップ・セミナー
17:00 実食体験セミナー
18:50 懇親会19:30 終了
【基調講演 田中靖浩氏 プロフィール】
田中公認会計士事務所所長。東京都立産業技術大学院大学客員教授。1963年三重県四日市市出身。早稲田大学商学部卒業後、外資系コンサルティング会社を経て現職。中小企業向け経営コンサルティング、経営・会計セミナー講師、執筆、連載を行う一方、落語家、講談師とのコラボイベントも手がける。難解な会計・経営の理論をユーモアを交えて解説する「笑いの取れる異色会計士」として活躍中。主な著書に「良い値決め 悪い値決めーきちんと儲けるためのプライシング戦略ー」「米軍式 人を動かすマネジメントー「先の見えない戦い」を勝ち抜く」D-OODA経営ー」ほか多数。
【実食セミナー 奥田政行氏 プロフィール】
1969年山形県鶴岡市生まれ。高校卒業後に上京し、イタリアン、フレンチを修行。帰郷後、2000年に生産者の顔が見えるメニューを提供するレストラン、アル・ケッチァーノを開業。2006年イタリア スローフード協会国際本部主催「テッラ・マードレ2006」で、世界の料理人1000人に選出。2007年ドルチェの店イル・ケッチァーノをオープン。2008年に庄内浜文化伝道師マイスターに任命。2009年東京・銀座にYAMAGATA San-Dan-Deloをオープン。2010年農林水産省より第一回料理マスターズ ブロンズ賞を受賞。2012年サンマリノ共和国より「食の平和大使」に任命。スイス ダボス会議に於いて「Japan Night 2012」料理責任監を務める。
【企業概要】
株式会社宿泊予約経営研究所( http://www.yadoken.net/ )
2004年9月に宿泊施設専門のWEB集客パートナーとして設立。
宿泊施設の集客プランの企画、作成及び販売、さらには自社開発している共有在庫システムによる在庫管理を行う等、WEB集客のトータルサポートを行っている。2013年にはプロのカメラマンによる撮影、ホームページ制作などを行うクリエイティブチームの設立。また、2016年9月より運用代行+コンサルティング業務「良地良宿プロジェクト」を開始。2016年3月時点での運用累計実績は4,300軒を突破。
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