8割が「離婚を決めた際、子供に何かしら説明をした」と回答。「離婚とは言わずはぐらかした」人で「後悔している」人は40%も。離婚話をどう子供に伝えたか、子供に伝えたことに後悔しているかを調査。

子供に離婚について「話した」と回答した人が55%、「離婚とは言わずはぐらかした」人が25%、「何も話さなかった」人が20%。3つの手段の中で「離婚とは言わずはぐらかした」人が最も後悔している結果に。

株式会社カケコム

弁護士相談プラットフォーム「カケコム」を運営する株式会社カケコムは、離婚経験があり、子供がいる男女100名を対象に、「離婚について子供にどう伝えたかに関するアンケート」を実施しました。離婚が決まった際、子供に離婚の話をしたか」「子供に話した人は具体的にどう話したか」「子供に離婚の話をしたこと / しなかったことを後悔しているか」等を具体的にご紹介します。
昨今、コロナ離婚が流行っていたり、芸能界でも不倫が話題になっており、不倫をされた側は離婚という選択肢が浮かぶことが多いと思います。
離婚すると決めたとき、最も悩むことのひとつが「子供にどう伝えるか」です。

「子供に正直に伝えないと大きくなった時にショックを受けるかもしれない、でも傷つけてしまったらどうしよう…」と思ってしまう人も多いのではないでしょうか?
今回カケコムでは、離婚経験者で子供がいる方100名を対象に、「離婚が決まった際、子供に離婚の話をしたか」「子供に話した人は具体的にどう話したか」「子供に離婚の話をしたこと / しなかったことを後悔しているか」等を調査しました。

離婚が決まり、子供にどう伝えるべきか悩んでいる方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
調査概要は下記となります。

【調査概要:離婚について子供にどう伝えたかに関するアンケート】



【実際に離婚した人は子供にどう伝えているのか?】
カケコムでは、実際に子供がおり、離婚経験がある男女100名に「離婚が決まった際、子供に離婚の話をしたかどうか」をアンケートしました。
 


結果、子供に離婚の話を「話した」と回答した人が55%、「離婚とは言わずはぐらかした」と回答した人が25%、「何も話さなかった」と回答した人が20%でした。
「話した」「離婚とは言わずはぐらかした」人を「子供に何かしら伝えた(説明した)人」としてまとめると、そのグループは80%に及び、ほとんどの人は離婚の際に子供に何かしらを伝えていた結果となりました。

◆「話した」と回答した人は具体的にどう伝えたか
「話した」と回答した人の中には、単刀直入に離婚の話をしたという人が特に目立ちましたが、その他には下記のような方がいました。

◇離婚理由をはっきり話した
50代女性
  • もう、あなた達の前でママが叩かれるのを見せるのが嫌だからママはパパと離婚するからね。
30代女性
  • 本当に正直に、「ママとパパなバイバイするねん。離婚するな。」と話し、子供は当時小学一年生だったので泣きましたが、また正直に「ママな、パパ嫌いになってん。もう仲直りできひんねん。」と話していたら、何故サヨナラするかはわかりやすかったみたいで、現在は中学生ですが、普通に元夫の話を今の夫に話したりしています。包み隠さずきたので、再婚も上手くいきました。
40代男性
  • 「お母さんと上手く行かなくて、それを〇〇くんに見せて悪いと思ったから別れたよ」と伝えました。

◇離婚理由は明確にせず、離婚することだけを伝えた
30代女性
  • 元旦那の不倫が原因での離婚でしたが、不倫したことだけは言わずに、「お父さんがお母さんに嘘をついて、その嘘というのは結婚したら、家族になったら絶対ついてはいけない嘘なんだ。それでお母さんがどうしてもお父さんのことが許せなくて、お父さんのことが大嫌いになってしまって、もう一緒に暮らせなくなってしまったんだ。ごめんね。だからもうお母さんとお父さんは家族をやめるけど、あなたのお父さんは一生お父さんだけだから、これからもずっとお父さんの子供として、お母さんの子供として生きていっていいからね。お母さんがお父さんを嫌いでも、あなたはお父さんを嫌いになる必要はないんだよ。こういうふうになってしまったのは、お父さんとお母さんが悪いから、あなたは何もひとつも悪くないからね。巻き込んでしまってごめんね。」と、向かい合ってゆっくりはっきり伝えました。
40代女性
  • 子供たちと外食に行き、そこで伝えました。「離婚することになったの。経済的にパパと暮らしていた方がいいと思うけどそこはあなた達にまかせます。でもママとはいつでも会えるから。」と伝えました。

◆「離婚とは言わずはぐらかした」と回答した人は具体的にどう伝えたか
「離婚とは言わずはぐらかした」と回答した人の中には、下記の「どこか違う場所で暮らすことになると伝えた」パターンと「仕事が忙しいから会えないと伝えた」パターンが多くを占めていました。

◇どこか違う場所で暮らすことになると伝えた
40代女性
夫と別れて実家に帰ることにしたので、「おじいちゃん、おばあちゃんのところへ行こう」と伝えて家を出ました。
40代男性
  • 少し遠くへ行く、暫くは会えない(と伝えた)。

◇仕事が忙しいから会えないと伝えた
30代男性
  • 子供に『仕事がめちゃくちゃ忙しくて、遠い場所に飛行機で行っちゃったのよ』と伝えました。
30代女性
  • 保育園などで違うお友達のパパを見たとき「なんでお父さんいないの?」と聞かれたので「お仕事に行ってるんだよ。」と伝えました。パパの記憶がない子どもは、そのことを気にする様子はありませんし、寂しいということもありません。
40代男性
  • お母さんは、遠いところで新しい仕事を始めるから、何年かは会えないかもと話した。

◇「離婚」という言葉を使わず、幼くてもわかる言葉で説明した
40代女性
  • まだ幼かったため、離婚という言葉を理解するまで時間がかかり、わかりやすい言葉に変えて伝えた

◇明確に離婚とは言わないが、なんとなく匂わせた
40代女性
  • パパとママは別々に暮らすことになるけど、どう思うかな、どっちと暮らしたい?この様に、率直には伝えずに、何となく匂わす感じにしました。

【離婚話は子供にどう伝えれば後悔しないのか?】
続いて、子供に離婚の話を「話した」「離婚とは言わずはぐらかした」「何も話さなかった」と回答した100名に、それぞれその手段を取って後悔したかどうかをアンケートしました。
 


結果は下記のとおりです。
  • 「話した」ことを後悔している人は5.5%、後悔していない人が94.5%と、ほとんどすべての人が後悔していない結果。
  • 「離婚とは言わずはぐらかした」ことを後悔している人は40%、後悔していない人は60%と、後悔していない人がやや多い結果。
  • 「何も話さなかった」ことを後悔している人は10%、後悔していない人は90%で、ほとんどの人が後悔していない結果。
  • 最も「後悔している」と回答した割合が高いのは、「離婚とは言わずはぐらかした」と回答した人。
それでは、それぞれ後悔している、後悔していないと回答した理由を見ていきましょう。

◆「後悔している」と回答した人
◇子供が悲しんでいたから
30代女性(Q1で「話した」と回答)
  • パパとママがもう愛し合っていないなら、私のことも愛していないの?私が悪いの?と言われてしまった。娘のことは二人とも愛している、と伝えたがそれならどうしてお別れしないといけないの?やっぱり私が悪いの?と泣かれてしまった。
40代男性(Q1で「話した」と回答)
  • 思ったより子供が悲しんだので、もっと上手い言い方があったのではないかと後悔しています。

◇正直に話した方が子供にとって良かったかもしれないと思うから
40代男性(Q1で「離婚とは言わずはぐらかした」と回答)
  • いずれ成長すれば、思い出して悩むと思うので。
40代女性(Q1で「離婚とは言わずはぐらかした」と回答)
  • 子供が傷付かない様にと配慮したつもりだったのですが、今から考えると、正直に伝えた方が良かったのかなと思ってしまいます。
20代男性(Q1で「離婚とは言わずはぐらかした」と回答)
  • 子供が小さいと思い特に話はしなかったが、子供が感づいて話を聞いてきた際にしっかりと話を伝えてあげることができず、子供に悪いことをしたと感じているから。

◆「後悔していない」と回答した人
◇子供にとっても離婚が納得できるような環境にあったから

20代女性(Q1で「話した」と回答)
  • 普通に子供から見ても、そんなに良い父親でもなかったみたいで、私とか私の親にしか懐いておらず、あっちの義母他旦那含め、素っ気無い態度をとっており、話した際も辛いということも見受けられず、逆に以前よりかすっきりしている感じであったので、後悔するまでには至らず、逆にこの今の親子の関係、状況を逆手にとって楽しんでやろうと2人で今楽しんで生活をしている。
50代女性(Q1で「話した」と回答)
  • 子供の前で浮気相手を膝枕したりしていたり、私に対してのDVが酷かった(から。)

◇嘘をついて信頼を失わずに済んだから
30代女性(Q1で「話した」と回答)
  • 一度誤魔化したり、嘘をつくと、親子間で離婚の話がタブーになってしまうので、正直に言って良かったと今でも思います。
30代男性(Q1で「話した」と回答)
  • 小学生の息子に対してしっかり離婚することを話しました。子供も馬鹿じゃないので、はぐらかされて不信感を持たれるより正直に話そうと思いました。後悔はしていません。
40代男性(Q1で「話した」と回答)
  • 子供に対して嘘をつくのが一番いけないことだと思うので、正直に話して、後悔はしていないです。

◇いずれ分かることだったから
30代男性(Q1で「話した」と回答)
  • いずれは遅かれ早かれわかるし説明してもいいと判断した。
30代女性(Q1で「話した」と回答)
  • 離婚当時は子供が3歳になったばかりだったので離婚のことを言っても分からないとは思いましたが、いずれ子供自身が他の家庭と違うことを考えると思ったので最初から伝えた。

◇子供に離婚について話しても理解できる年齢ではなかったから
40代女性(Q1で「離婚とは言わずはぐらかした」と回答)
  • 子供がまだ小さく、離婚ということは理解できなかったし、子供が父親のことを怖がっていたので、父親と離れることに対して問題はないので、離婚という言葉をあえて使いませんでした。
30代女性(Q1で「離婚とは言わずはぐらかした」と回答)
  • まだ離婚がよくわからない年ごろだから。
50代女性(Q1で「何も話さなかった」と回答)
  • 離婚した時、息子は2歳でしたので何も話はしていません。その後、年齢を重ねるに従って、徐々に話をするようにしました。息子が18歳になって、離婚に至る詳細を話しました。ある意味で息子の父親の悪口となってしまうため、その年齢になって、自分の気持ちを含めて伝えたことは後悔していません。
30代女性(Q1で「何も話さなかった」と回答)
  • 離婚した時に子どもが小さかったので理解できないと思い、小学生になってから、離婚した事実を伝えました。

◇離婚しても変わらず大好きであることを子供に伝えているから
30代男性(Q1で「話した」と回答)
  • 別れてもちゃんと会えるし大好きな事は、今でも伝えているので後悔していません。

【子供に「もっとこう伝えればよかった」と思うことは?】
実際の経験を通して、「子供にもっとこう伝えればよかった」と思うことはあるか調査しました。結果は下記のとおりです。

◇離婚の理由や離婚するメリットをもっとわかりやすく伝えればよかった
20代男性
  • パパとママが離婚するメリット、デメリットを、子供がわかりやすいように伝えればよかった。
30代男性
  • どうして一緒に住めないかを少しだけでも話してあげればよかったと思います。

◇徐々に離婚話を切り出していけばよかった
50代女性
  • 蓄積したものがあったので、ゲリラ的に一気に事を進めたので、事前に話しておく必要があったかもしれません。
40代女性
  • 子どもが不安を募らせる前に、段階的に話していった方が良かったと思う。急に離婚する話になった訳ではないため。

◇もっと子供が傷つかない言い方をすればよかった
30代男性
  • もっと気を遣って話をすべきだった。
30代男性
  • 自分はあまり嘘や遠回しの話が苦手なのでずばり言ってしまったと思います。ショックを減らす話し方も出来たと思います。その点は少し反省しています。
40代男性
  • 子供たちが離婚に関係していないということをはっきり言えばよかった。
20代男性
  • 会いたいときはいつでも会えるよくらい言ったほうがよかったかと思いました。

◇配偶者の気持ちをもっと考えて伝えればよかった
30代男性
  • もっと妻のことを非難しなかったらよかったです。
30代男性
  • 嫁の悪口ではないけど離婚の理由などは言わない方が良かったかなと後から後悔しました。
30代男性
  • もっと、配偶者の気持ちも合わせて伝えればよかったと思ったら。

◇子供の意見を聞けばよかった
40代女性
  • 経済的な事を理由にパパと暮らした方がいいとは言ったけれども、ママが頑張って働くから一緒に暮らそうと言えば良かったと思いました。あなた達はどう思う?ときけばよかったと思いました。

上記の調査でわかったことをまとめると、下記のとおりです。
  • 子供が小さい場合は離婚の話をせず、ある程度大人になってから話すという手段を取るのが、子供にとっても親にとっても負担が少ないかもしれない。
  • 離婚することを話すことにしたとしても、「あなた達は何も悪くない」「離婚をしてもママとはいつでも会えるよ」「離婚しても変わらず大好きだよ」と伝えてあげると、より子供を安心させることができるかもしれない。
  • 離婚について子供に伝えるときは、「離婚理由が配偶者の悪口になってしまっていないか」「子供が傷つかない言葉を選べているか」を一度冷静に考える必要がある。

「離婚の話を子供にどう伝えるか」は各家庭の親子の関係等によるところが大きいため、どんな伝え方が正しいのかは一概に言えませんが、「自分の気持ちが冷静になった状態で子供に伝えること」「子供に愛情があることをしっかり伝えること」は意識して伝えるようにしましょう。

また、カケコムは離婚後のトラブルなどでお困りになった際は、ぜひカケコム在籍弁護士をお頼りください。
https://www.kakekomu.com/search?cat=1

この調査については、カケコムの記事(https://www.kakekomu.com/media/14000/)からご確認いただけます。
データを引用される際は、出典元として必ずこちらのURL(https://www.kakekomu.com/media/14000/)をご記載いただきますよう、お願いいたします。


◆株式会社カケコム概要
  • 会社名:株式会社カケコム
  • 所在地:150-0043東京都渋谷区道玄坂2-11−4 ストークビル道玄坂801号
  • 代表者:代表取締役CEO 森川 照太
  • 設立:2016年5月2日
  • 会社URL:http://company.kakekomu.com/
  • 事業内容:トラブル解決のプラットフォーム「カケコム」の運営・開発

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会社概要

株式会社カケコム

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業種
情報通信
本社所在地
東京都港区5-9-20 六本木イグノポール302
電話番号
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代表者名
森川照太
上場
未上場
資本金
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設立
2015年09月