「がんを経験した今、贈られたら嬉しいクリスマスプレゼント」
がんサバイバー女性200人が紡いだクリスマスエッセイ2021・受賞作品を発表
【1.概要】
今回初めての試みとなった、がんサバイバー女性のクリスマスエッセイ公募プロジェクト。「がん」を経験することで、周囲への感謝や時間の大切さなど、改めて気づかされた想いを綴った作品が数多く寄せられました。
応募208作品の中から選考を行い、大賞含む6作品を入賞と決定しましたので、ここに発表します。
■審査員
・MICIN少額短期保険株式会社 代表取締役 笹本晃成氏
・モデル・乳がんサバイバー NPO法人C-ribbons 代表理事 藤森香衣氏
・グラフィックデザイナー・卵管がんサバイバー 一般社団法人ピアリング理事 望月ミサ氏
■賞
大賞/藤森香衣特別賞/ピアリング特別賞/MICIN賞
【2.受賞結果】
■大賞(1名)35歳、乳がんを経験
クリスマスは私達家族にとって特別な日です。
乳がんがわかってから1度目のX'masシーズンは入院と手術。病院のツリーがキラキラ輝くのが切なかった。2歳の娘と手術前にツリーの前で写真を撮りました。2度目のX'masは娘とツリーに飾り付けできた事が嬉しかったと同時に、いつまで一緒にできるのか…そんな事を思うX'masでした。今年は3度目。家族とツリーを飾れたことが本当に嬉しくて、今生きていることに、すべてに感謝しています。今年は去年より高い位置に娘が飾り付けができるようになって、1年の成長と、わたしも1年生きてこれたと涙が出ました。わたしが欲しいクリスマスプレゼントは、これからも毎年ツリーを家族と飾ること。毎年1つずつオーナメントを増やしていこうと決めました。いま娘は4歳、あと16年…クリスマスを一緒に過ごしたいです。それができたら、他に何もいりません。今年も神様にお祈りしています。
■藤森香衣賞(1名) 53歳、乳がんを経験
病気になる前から自分の事にお金を使わないようにしてきました。化粧もせずに簡素を主として生きてきましたが、がんになってから女性として美しくありたいと思うようになりました。胸や卵巣を失っても女性らしく輝いて生きていきたいと思います。今まであまり化粧をしてこなかったので、何も持っていません。100均やコンビニ、ドラッグストアで買った間に合わせの物ばかりです。ですから、肌にあった基礎化粧品からお化粧道具一式わやいただいたら嬉しいですね。出来ればメイクもネイルもプロの方に教えていただけたら幸せです。きれいになることで、50過ぎてがんになって、たくさんの傷を負ったけど、こんなに強く美しく生きてるということを伝えたいと思います。
■ピアリング特別賞(1名) 51歳、子宮頸がんを経験
私が欲しいものはズバリ「軽トラ」です。
子宮頸がんの手術の直前まで植木屋としてバリバリ働いていました。すぐに元の生活に戻れると思っていたら大間違い。合併症で腸閉塞になり、仕事はもとより点滴でしか食事ができない体にまでなり、20キロ痩せ、このまま寝たきりになるのかと覚悟しました。
ところがみるみる回復し、今はほぼ元の生活に戻れたのです。私の食い意地の強さか?キセキとしか思えません。これほどまでのギフトがあるでしょうか。だからクリスマスプレゼントは遠慮すべきなのかもしれませんが、強欲な私はやっぱり軽トラが欲しいのです。
それは罹患前に目論んでいた一人親方として独立する夢。実際は体力的にぼんやりとした夢になってしまっていますが、もしも軽トラがあったら頑張れちゃう気がしています。
■MICIN賞(3名)
①40歳、乳がんを経験
乳がんの告知を受けて、手術までの待機期間中に、なんと妊娠が発覚しました。医者にも前例がないと言われ、とても悩みましたが、出産を決意。手術後の抗がん剤治療は産後に延期となり、再発のリスクがありましたが、無事に産まれてきてくれて、3年経った今、再発も無く子供も元気に育っています。そんな今欲しいクリスマスプレゼントは、子供用のアンパンマンのオマルです(笑)オムツが中々外れず、大好きなアンパンマンのオマルで楽しくトイレトレーニング出来たらなと思いました!
②42歳、卵巣がんを経験
「また踊りたい」
私はガンになる前にベリーダンスを習ってました。
煌びやかな衣装に身を包み、お腹をさらけ出して踊るダンスです。
卵巣がんになり、お腹を2度切ったので私のお腹には大きな傷跡があります。
ベリーはお腹を出してセクシーに踊るので、今のままでは衣装を着て踊るのは難しいかなと思います。
でも、この傷跡こそが私が病気と戦ったあかしでもあるので、堂々と見せてまた踊りたいです。
なのでプレゼントはベリーダンスの衣装が欲しいです。
煌びやかな衣装に身を包み、優雅に踊る姿を見てもらいたいです。
ガンサバイバーという事実も隠さず、傷も全てさらけ出して、ありのままの私を見てもらいたいと思ってます。
③55歳、卵巣がんを経験
「夫婦そろって一泊二日の健康診断の旅」
卵巣がんの告知を受けてから、まる2年が経とうとしています。このあいだに受けた2度の手術と約4か月に及ぶ化学療法では、私本人のみならず、夫の心身にもきっと大きな負担があったことでしょう。あまり感情を出さず仏頂面の夫ですが、仕事の都合を付けては私の治療スケジュールにあわせて動いてくれました。その夫が今年の3月末に65歳で退職しました。さて、これからの健康管理はどうしようか?と自治体の市民健診を調べましたが、これまで受けてきた「企業けんぽ」の半日人間ドックと比べると充実度は低いと感じました。ふたりで話し合い、日々の生活費を節約して2年か3年に一度は一泊二日のコースで完璧な健康診断を受けたいね、となりました。もし今年のクリスマスにこの願いがかなうのなら、夫への感謝の気持ちを込めて、来年は夫婦そろって健康診断の旅に出たいと思います。
【3.女性のがんの現状】
乳がんや子宮がんなどは、好発年齢が低く、30代から50代の働き盛り世代の女性が多く罹患します。
仕事や家庭で多くの役割を担うこの世代の女性にとって、がん治療の負担は重く、医療現場の外でも、精神面のサポートや、家庭・仕事・お金などについての相談窓口など、様々な社会的支援が必要とされています。
【4.事業目的】
がん治療に向き合ってきた女性サバイバーが、「クリスマスプレゼント」に思いを巡らせる時間を持つことで、ご自身にとって大切なものが何かを改めて感じ、がんを経験しても、ご自分らしい人生を歩むことを応援したい、という趣旨で、企画しました。
【5.主催】
MICIN少額短期保険株式会社・株式会社リサ・サーナ
<MICIN少額短期保険株式会社 概要>
所在地:東京都千代田区大手町2-6-2 日本ビル13階設立:2020年2月4日(2021年7月開業)
代表者:代表取締役 笹本晃成 事業内容:少額短期保険業
コーポレートサイト:https://micin-insurance.jp
■MICIN少額短期保険の「乳がん・子宮頸がん・子宮体がん再発保障保険」について
2021年8月25日、MICIN少額短期保険の第一弾の保険商品として、がん(乳がん・子宮頸がん・子宮体がん) に罹患された方が再発や新たながんに備えるための保険「乳がん・子宮頸がん・子宮体がん再発保障保険」を発売しました。
通常、がんに罹患した方は、生命保険に新たに加入する条件が厳しく、また加入できたとしても保険料が高額になってしまうことが多いのが現状です。MICIN少額短期保険は、そのような方たちにも保険加入機会を提供できるよう、罹患者や医療者の声を直接聞き、健康な人が「病気に罹患する前」や「未来」に備えるためのものではなく、「罹患した後」に入ることのできる、新しい保険を開発しました。
■「乳がん・子宮頸がん・子宮体がん再発保障保険」の詳細はWEBサイトをご覧ください。
https://products.micin-insurance.jp/
<株式会社リサ・サーナ 概要>
所在地: 横浜市都筑区中川1丁目4番1号ハウスクエア横浜情報館316号
代表者: 代表取締役 上田暢子
URL:https://risa-sana.co/
事業内容: がんサバイバーのQoL向上に関わる研究調査・調査支援、マーケティングリサーチ、商品・サービス開発・PR支援、ケア製品等の販売
がんに向き合う仲間が温かに支えあえるSNS『Peer Ringピアリング』を運営。がん治療による生活課題を抱えるユーザーと、課題解決の技術・サービス・商品を持つ企業・団体をつなぐプラットフォームを提供しています。2021年1月より、がん治療に役立つ食事の工夫を提供するレシピサイト「カマエイド」の運営も開始。がんと向き合う方のQoL向上に多方面から貢献して参ります。
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