新型コロナウイルス感染症だけじゃない　　オンラインで学ぶ「小さくされた人々の感染症」

2021年5月28日（金）、7月30日(金)、10月1日（金）開催

公益社団法人日本キリスト教海外医療協力会

2021年4月28日 13時47分

公益社団法人日本キリスト教海外医療協力会（東京都新宿区、会長：畑野研太郎）は、将来保健医療の分野で国際協力に携わりたい方を対象に、2021年度に3回の勉強会を開催いたします。今年度は、世界の感染症がテーマです。

新型コロナウイルス感染症の拡大により、感染症と共に生きることが世界中で余儀なくされています。
JOCSが支援するアジア・アフリカの貧しく脆弱な人々（「小さくされた人々」とJOCSでは呼んでいます）は新型コロナウイルス感染症に加えて、HIV/エイズ、結核、マラリアをはじめとした多くの感染症の脅威から自由ではありません。日本でも感染症の脅威を共にしている今だからこそ、アジア・アフリカで小さくされた人々に目を向け、共に生きる活動について考える機会を3回のシリーズで提供いたします。

タンザニアの病院で活動した弓野医師

第1回
小さくされた人々の生活と感染症の関わり－タンザニア・タボラでの医療活動で見えたこと－
講師：弓野綾医師（あさお診療所）

弓野医師は、2015年から2018年までJOCSからタンザニアに派遣されました。タンザニア内陸部にあるタボラ州の聖アンナ・ミッション病院を主な活動場所として、病棟や外来での診療に携わりました。また同病院を管轄するタボラ大司教区保健事務所とJOCSが実施したプロジェクトで、病院統計データの収集やエビデンスに基づく医療状況の分析なども支援しました。
今回の勉強会では、タンザニアで2番目に貧しいと言われるタボラ州の保健医療事情や社会、文化などを知り、タンザニア・タボラ州で小さくされた人々の生活が感染症とどのように関わっているのか、弓野医師の医療活動を通じて学びます。海外での保健医療協力にご関心のある方はぜひご参加ください。

日時：2021年5月28日（金）19：00～20：30（20：30～21：00は弊会事務局長による派遣希望者説明会を実施します）
参加費：無料
定員： 20名（先着順）
注意事項：オンライン会議システムのZoomを使用いたします。https://zoom.us/
お申込み：https://www.jocs.or.jp/news/17940.html
申込締切：2021年5月21日（金）17：00
感染予防のため、オンラインでの開催となります。

◆講師プロフィール
弓野綾氏
医師。富山大学を卒業後、神奈川県川崎市の医療機関やことぶき共同診療所で約8年間家庭医として勤務。その後タイで熱帯医学を学ぶ。2015年から2018年までJOCS派遣医師としてタンザニアで活動。帰国後、ロンドン大学で社会疫学修士を取得、現在は、川崎医療生協あさお診療所で勤務する傍ら、東京大学大学院医学研究科国際地域保健学教室博士課程に在籍中。

第1回講師　弓野綾氏

今年度はさらに2回の感染症をテーマにした勉強会を開催します。

第2回結核対策を通じたコミュニティエンパワメント -バングラデシュと共に40年-
講師：石川信克氏結核研究所名誉所長、元JOCS派遣医師（バングラデシュ)

日時：2021年7月30日 (金) 19:00～20:30
申込期間：6月10日（木) ～ 7月23日 (金)

第2回講師　石川信克氏

第3回バングラデシュでハンセン病の人々と共に歩んで
講師：畑野研太郎氏 JOCS会長、元JOCS派遣医師（バングラデシュ)

日時：2021年10月1日 (金) 19:00～20:30
申込期間：8月10日（火) ～ 9月24日 (金)

第3回講師　畑野研太郎氏

日本キリスト教海外医療協力会（JOCS）について
JOCSは、1960年に設立された、日本で最初の民間国際協力団体のひとつです。すべての人々の健康といのちがまもられる世界をめざし、日本人保健医療従事者（医師や看護師など）の派遣、現地の保健医療従事者の育成、現地NGOと協働したプロジェクトの実施を行ってきました。現在、バングラデシュとタンザニアに日本人保健医療従事者を派遣し、8カ国60名の現地保健医療従事者を奨学金制度によって育成しています。

タンザニアの病院で診療する日本人医師