『幕末明治大地図帳』(平凡社)―― 明治政府がつくった伝説の地図、デジタルリマスター版カラーでついに刊行!

株式会社平凡社(東京都千代田区、代表取締役社長 下中美都)は、2021年2月26日に『幕末明治大地図帳――輯製(しゅうせい)二十万分一図』を刊行いたします。明治政府が「伊能図」と「国絵図」などを合体させてつくった伝説の地図が、令和の時代によみがえります!

 

上/丸亀・尾道付近の図。オリジナルの「輯製20万分1図」にこの通りの図郭はない。バラバラの地図を、都道府県ごとに合成した上で、さらに地図帳として使いやすいように新たな図郭として再分割しているためだ。下/東京を中心とした図(写真提供:平凡社地図出版)上/丸亀・尾道付近の図。オリジナルの「輯製20万分1図」にこの通りの図郭はない。バラバラの地図を、都道府県ごとに合成した上で、さらに地図帳として使いやすいように新たな図郭として再分割しているためだ。下/東京を中心とした図(写真提供:平凡社地図出版)

 

この地図の成り立ちや特徴をご紹介しましょう。

◆近代日本の始まりが見える「編集によって作られた」地図
製作は明治10年代後半から20年代にかけ、約9年という短期間で行われました。
伊能忠敬の「伊能図」を海岸線に、内務省地理局・地質調査所・海軍水路部の資料や府県所蔵の地図資料によって内部の情報を補うことで作成されたと考えられています。

◆約8万の旧町村名を掲載した貴重な地図帳
これらの地図は、市制・町村制が確立される明治22年(1889)の直前に製作された地図です。
ということは、いまだ「幕末」の雰囲気が残された時期にあたり、そうした姿を濃厚にたたえた過渡期の日本をうかがい知ることができます。

◆およそ120年前の失われた地名が満載!
戦後、度重なる行政区画整理により、歴史的意味をもつ地名は大きな変化が加えられてきました。
旧町村・大字・小字・旧道から地形や伝統産業にゆかりのある地名まで、その多くが消え去ろうとしていますが、本書はかつてあった地名が豊かに残された地図帳となっています。

この地図帳は、いわゆる近世から近代へと移りゆく姿が図上に表現された、大変貴重なものです。
さらに今回の刊行では、もともと白黒だった地図をデジタルリマスターでカラー化、より鮮明に見やすくしました。また、索引を付けることで、地名が探しやすいよう工夫されています。

基図の製作から120年あまり、日本地図史上に燦然と輝く金字塔が、現代の地図帳の手法で編集され、ここによみがえりました。ぜひ手にとってお確かめください。
 

「輯製20万図」をGIS(地理情報システム)に読み込んで処理したときの表示。索引作成の作業時に活用された(写真提供:平凡社地図出版)「輯製20万図」をGIS(地理情報システム)に読み込んで処理したときの表示。索引作成の作業時に活用された(写真提供:平凡社地図出版)

 

 

実際の地図の製作風景。デジタルリマスターとはいいつつ、かなりの部分は手作業で行っている。読図には色鉛筆を使う。索引チェックもプリントアウトにラインマーカーというアナログ作業が欠かせなかった(写真提供:平凡社地図出版)実際の地図の製作風景。デジタルリマスターとはいいつつ、かなりの部分は手作業で行っている。読図には色鉛筆を使う。索引チェックもプリントアウトにラインマーカーというアナログ作業が欠かせなかった(写真提供:平凡社地図出版)

 


【書誌情報】
『幕末明治大地図帳――輯製二十万分一図』

  清水靖夫・今尾恵介 監修
  平凡社地図出版 編
  出版社:平凡社
  体裁:A3判 上製 函入り 368ページ(うちカラー200頁)
  ジャンル:地理・歴史
  発売:2021年2月26日

 https://www.heibonsha.co.jp/book/b553129.html
 (*内容見本のPDFがみられます)

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