凸版印刷とジャパン・メディカル・カンパニー、乳幼児向けスマートヘルメットの共同開発を開始
健康状態をセンシングするセンサーを搭載した、新たな乳幼児向け頭部矯正ヘルメットで頭蓋変形による疾病の予防に貢献
■ 開発開始の背景
乳幼児の頭の形は、出生時の負荷や出生後の仰向け寝など、さまざまな原因によってゆがみが生じてしまうことがあります。こうしたゆがみは「位置的頭蓋骨変形症」などと呼ばれ、中度/重度クラスになると自然治癒が難しく、顎や骨格のゆがみ・発達障害などにつながるリスクが指摘されており、米国では頭蓋形状矯正ヘルメットを使用した治療が主流となっています。ジャパン・メディカル・カンパニーはこのような中で、日本製で日本人の赤ちゃんに合わせたオーダーメイドの頭蓋形状矯正ヘルメットを製作しています。
凸版印刷は三次元計測技術/さまざまなセンサーの開発を行っており、併せて医療機器の包装材/体外診断用医薬品の組み立てなどの医療/医薬事業のノウハウを持つことから、このたび両社共同で、高機能な乳幼児向け頭部矯正ヘルメットの開発を開始します。これまで以上に付加価値の高いヘルメットの実現や、健康状態の確認機能などを追加したヘルメットを提供することで、子供の健全な発育に貢献することを目指します。
■ 具体的な協業内容
① 新たな高機能頭蓋形状矯正ヘルメットの開発
乳幼児の健康に関わる脈波/血中酸素濃度などをセンシングできる機能や、乳幼児突然死症候群(SIDS)を防止するための機能を共同で開発します 。ヘルメットに搭載することにより、より頭蓋骨形状矯正ヘルメットによる治療効果を高めることを目指します。
② 効率的な製造方法の確立
凸版印刷の三次元計測技術を活用、従来の患者頭部を採型するスキャナーよりも計測者にとって使いやすいスキャナーを開発します。ジャパン・メディカル・カンパニーが有する医療ネットワークにより提携医療機関へ提供することで、より良い治療体験と製造効率を上げる手法の確立を検討していきます。
■ 今後の目標
凸版印刷とジャパン・メディカル・カンパニーは、両者の知見を融合させ、頭蓋形状矯正ヘルメットの拡販を進めるとともに、2027年度中に新たな頭蓋形状矯正ヘルメットを開発/提供することを目指します。これらの取り組みを通じて、頭蓋変形による疾病の予防と、健やかな赤ちゃんの発育に貢献していきます。
■ ジャパン・メディカル・カンパニーについて
ジャパン・メディカル・カンパニーは、最先端の3Dプリンティング技術を用いて、医療領域において製品開発を行うものづくりベンチャーです。赤ちゃんの“頭のゆがみ“を矯正するヘルメット「Aimet (アイメット)」/「Qurum (クルム)」(※1)の累計症例数は10,000症例(※2)以上の実績があります。
会社名: 株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー
所在地: 東京都中央区東日本橋2-24-12 東日本橋槇町ビル2F
代表者: 大野 秀晃
設立 : 2018年5月
HP URL: https://japanmedicalcompany.co.jp/
事業内容: 医療機器の開発・製造・販売 / 医療雑品の開発・製造・販売
許可・登録: 第二種医療機器製造販売業許可 / 医療機器製造業登録 / 管理医療機器販売業許可
■ 凸版印刷のベンチャー投資について
凸版印刷は、中期的な経営課題の1つとして新事業・新市場の創出を掲げ、2016年7月から現在までに国内外約60社のベンチャー企業へ出資してきました。ベンチャー企業の先進的な技術やサービスと、グループ会社を含む凸版印刷の持つ企画力・技術力を掛け合わせることで、社会に向けた新しい価値を創造しています。
※1ジャパン・メディカル・カンパニーが製造している乳幼児の頭部頭蓋骨矯正ヘルメット
「Aimet」医療機器承認番号:30100BZX00022000 / 「Qurum」医療機器承認番号:30300BZX00028000
※2 2022年9月、ジャパン・メディカル・カンパニー調べ
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