陸上自衛隊、愛知県防災安全局、（株）ファイテックとの「大規模林野火災時の空中消火共同訓練」を実施

林野火災に対する先進国世界基準の消火システムでの訓練

2021年9月21日（火曜日）林野火災用消火剤（フォレストディフェンダー）及びヘリコプター用消火剤注入バッチカウンタシステム（FEI）を活用した「大規模林野火災時の空中消火共同訓練」を実施します。

今回の消火共同訓練では、愛知県、陸上自衛隊、県警察、豊根村、新城市消防本部、株式会社ファイテック、県防災ヘリコプター、陸上自衛隊の中型及び大型ヘリコプター、県警察ヘリコプターの約100名と4機が参加し、大規模林野火災時の迅速な消火対処能力の向上を図るため、陸上自衛隊及び愛知県防災安全局、豊根村と共同で、「大規模林野火災時の空中消火共同訓練」を実施します。

愛知県内で大規模林野火災が発生した想定で、現地対策本部（豊根村役場）での林野火災発生から自衛隊への災害派遣要請、現地への推進等に係る調整から、自衛隊の飛行統制下での複数のヘリコプターによる空中消火活動等までを行います。
 

• 1　訓練日時

2021年9月21日（火曜日）午前9時30分から午後3時まで
（ 予備日：9月22日（水曜日）又は24日（金曜日）の同時刻 ）
※荒天等により航空機の運航ができない場合、予備日に延期となります。

• 2　場所

豊根村役場（北設楽郡豊根村下黒川字蕨(わらび)平(たいら)2）
豊根村富山支所（北設楽郡豊根村富山(とみやま)下栃(しもどち)13−3）

ヘリポート3か所：
・豊根村多目的広場（北設楽郡豊根村三沢(みさわ)坂尻(さかじり)）
・富山多目的広場（北設楽郡豊根村富山(とみやま)正森(しょうもり)）
・富山ヘリポート（北設楽郡豊根村富山(とみやま)下栃(しもどち)）

• 3　訓練参加機関等

（1） 参加機関
県、陸上自衛隊、県警察、豊根村、新城市消防本部　約100名
（2） 参加航空機
県防災ヘリコプター、陸上自衛隊の中型及び大型ヘリコプター、県警察ヘリコプター　計4機
（3） 参加企業
株式会社ファイテック

• 4　訓練内容

（1） 現地対策本部（豊根村役場）での林野火災発生から災害派遣要請、現地への推進等に係る調整
（2） 現地指揮所（豊根村富山支所）での空中消火に係る調整
（3） ヘリコプターを活用した空中消火

• 5　取材について

訓練当日は、安全管理上、陸上自衛隊第10師団が取材の対応等を実施します。なお、取材申込み（9月17日（金曜日）午後3時までに事前申込みが必要）等、取材に関するお問合わせは、以下の連絡先へお願いします。

（連絡先）
担当者：陸上自衛隊第10師団司令部広報室（長谷川）
所在地：名古屋市守山区守山3丁目12－1　陸上自衛隊守山駐屯地
電話：[phone]（内線4473）

• 6　問い合わせ

愛知県　防災安全局　防災部　災害対策課　災害対策グループ
担当：井上、中野
内線：2511・2543
ダイヤルイン：052－954－6193

愛知県発表の案内はこちら
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/saigaitaisaku/rinyakasai-kunnren.html

 

 

• 今回の大規模林野火災時の空中消火共同訓練の目的

林野火災の消火活動には、早期消火・延焼拡大防止の観点から、迅速な応急対応や資源の集中的投入が求められることから、消防庁では、都道府県及び消防機関に対し、空中消火を積極的に活用するよう要請しています。

令和元年中の林野火災の出火件数は1,391件（対前年比 28 件増）、焼損面積は 837ha（同230ha増）、損害額は2億6,871万円（同6,634万円増）それぞれ前年に比べ増加しています。

林野火災は、対応が遅れると貴重な森林資源を大量に焼失するばかりでなく、家屋等に被害が及ぶことや市町村境、都府県境を越えて拡大することもあります。そのため、ヘリコプターによる情報収集と空中消火は、広域応援や地上の消火活動との連携による迅速かつ効果的な消火活動を実施するために欠かせない消防戦術であり、都道府県や消防機関が保有する消防防災ヘリコプターや都道府県知事からの災害派遣要請を受けて出動する自衛隊ヘリコプターにより実施されています。

今後もファイテックは森林火災被害を最小限に抑えるため、愛知県民の安全を陰で支えられるよう、邁進していく所存です。

 

• 林野火災用消火剤（フォレストディフェンダー）について

FOREST DEFENDER FTL-05b（フォレストディフェンダー）は、林野火災によって発生する二酸化炭素の放出や森林資源減少などの被害拡大を防止するための消火剤です。

【少量で最大限の効果を発揮】
⽔で1％〜6％に希釈して散布するだけで、⾼い消⽕能⼒を発揮します。また、従来製品に比べて⾼い難燃性能により、防⽕帯設置能⼒に優れ、効果的に⽕災の延焼を防止することができます。また、淡水だけでなく、海水で希釈しても消火能力に影響がない耐塩性能を持つ消火剤です。

【環境にやさしい消火薬剤】
界面活性剤を使用していないため、植物の生育に悪影響を及ぼさない、環境に優しい消火剤です。

【使用するための資機材】
FOREST DEFENDER FTL-05b（フォレストディフェンダー）を使用するための専用資機材、FEI（Fitech Easy Injection）「ヘリコプター用消火剤注入バッチカウンタシステム」は、ヘリコプターから少人数で運用を行うための消火剤注入装置です。FEIは、振動や強い揺れ、上空の気圧変動など、航空機の厳しい環境下でもボタン一押しで設定した量の消火剤を正確に注入することが可能であり、ヘリコプターへの電磁干渉を発生しない資機材として合格した製品です。

• ヘリコプター用消火剤注入装置（FEI）

FEI（Fitech Easy Injection）は株式会社ファイテックが自衛隊の協力のもと開発した製品であり、林野火災の消火に優れた能力が認められ、陸上自衛隊、消防庁が行う林野火災の消火活動にも使用されているヘリコプター用空中消火バケツにボタン一押しで消火剤を注入できるバッチカウンタシステムです。

【ボタンを押すだけで簡単に注入が可能】
ボタンを一押しするだけで簡単に操作することができるため、少人数での運用が可能です。

【設定した量を正確に計量して注入可能】
火災の状況に応じて任意の希釈濃度を設定することができ、正確に量を測定して注入することが可能です。

【あらゆるヘリコプターで使用可能】
FEI（Fitech Easy Injection）は、あらゆるヘリコプターのユーティリティ電源で使用することが可能です。火災の状況に応じて任意の希釈濃度を設定し、設定した量の消火剤を正確に計量して注入することが可能です。

【航空機に安全に使用可能】
FEI（Fitech Easy Injection）は、防衛省の電磁干渉試験に合格した航空機用資機材です。

 

• 株式会社ファイテックについて

株式会社ファイテックは、愛知県の消防関連化学製品製造メーカーです。日本国内のみならず海外48カ国に事業展開の実績を持っており、消火剤・消火用具の開発・製造・販売を行なっています。
コンシューマ向け主要製品は「投てき用消火用具 ファイテック」「天ぷら油用消火剤 箱のままいれるだけ」「業務用消火スプレー フライングジェット」等です。
その他、消防車用消火剤、石油火災用消火剤、金属火災用消火剤、森林火災用消火剤 FOREST DEFENDER（フォレストディフェンダー）等があり、消火剤のみならず、FEI（Fitech Easy Injection）等、資機材の開発力にも力を入れており、消火剤と合わせて陸上自衛隊、消防庁が行う森林火災（山火事・林野火災）の消火活動にも使用されています。
 ファイテックの最大の強みは消火剤開発力であり、他に類の無い特殊な消火剤の開発を行なっており、消防局の依頼により消火技術の共同開発なども行なっています。

＊本製品の製品説明は下記URLでご覧いただけます。
https://fitech911.com/products/
＊フォレストディフェンダー消火実験動画
https://youtu.be/9QMNSiBR1bE