”子どもをひとりの人として尊重する”ー保育・教育の質の向上には『子ども観』こそ重要

関東近県に16の保育園を運営する社会福祉法人ChaCha Children & Co.がフィロソフィを策定・公開。

社会福祉法人ChaCha Children & Co.

社会福祉法人ChaCha Children & Co.が、保育に携わる同法人の職員全員が共有すべき「子ども観」「保育意識」「価値観」を1冊にまとめた「ChaChaフィロソフィ」を策定。創設から43年。その長い歴史の中で展開してきた”子どもを尊重する”保育・教育は国内外で評価されてきました。ChaChaの保育がなぜ注目されるのか。保育の質が問われる現代だからこそ、ChaChaの職員の”拠り所”である内部資料の一部をあえて一般公開し、日本全体の保育・教育の意識を高め、質の向上を社会全体で考えていきたいと思っています。
関東近県に16の保育園を運営する社会福祉法人ChaCha Children & Co.(埼玉県入間市/理事長・迫田健太郎)は、職員全員が共有すべき「子ども観」「保育意識」「価値観」を1冊にまとめた「ChaChaフィロソフィ」を策定しました。同法人は、1979年に埼玉県入間市で創設した保育園で、2022年4月に法人名を「あすみ福祉会(茶々保育園グループ)」から「ChaCha Children & Co.」に変更。創設当時から、「子どもは生まれながらに有能であり、一人の人間として向き合う」ことを法人の子ども観とし、保育・教育を行ってきました。

 

これまでも、保育理念や職員の行動規範をまとめたクレドを配布し、職員全員が携帯していましたが、16園全園の600名を超える職員の共通理解と保育・教育の質を保つためには、より理解しやすく、実際の保育で展開しやすい内容にすべきと改編。改編にあたっては、職員にアンケートをとり、日々の保育で疑問に感じていることなどを吸い上げ反映しました。ChaChaでは、各園での定期ミーティングだけでなく、法人の全職員に向けた研修も年に数回実施。職員全員が同じ意識と価値観をもち、時代の変化やニーズに合わせながら、保育・教育の質の向上に真剣に取り組んでいます。

 

ChaChaがビジョンとして掲げている「エンパシー」とは、思いやる、共感するだけでなく、考え方や立場が異なっても、相手の身になって、よりよく理解しようとする力のこと。子どもをひとりの人として尊重する保育を行う上で不可欠な要素となっています。エンパシーを日々の保育・教育の柱に据えることで、乳幼児期には安心、安全、健康を確保するにとどまらず、細やかな感情の変化を読み取り、脳や心によりよい刺激となる言葉を交わし、スキンシップを実践しています。私たちが重視しているのは、子ども一人ひとりの異なる発達や個性を見つめ、対話を重ね、大人と子どもがともに考えながら、興味・関心を広げていくことです。

 


■「ChaCha フィロソフィ」/私たちが保育を通した社会貢献で大切にしている「7つのエンパシー」
1.誇りに思える仕事へ

私たちは、毎日、毎日、子どもたちが心身ともに健やかに過ごすためのサポートをしている、だけではありません。それはとても大切なことですが、保育・教育は、保護者である多くの大人たちの活躍を後押ししたり、次代の担い手を育み、地域や社会に持続可能なエネルギーを生み出すことでもあります。より深く見れば、脳科学の研究では「人は乳幼児期に最も成長する」ことが明らかになっています。私たちは「確かな専門性」とともに、一人ひとりの一生の、この貴重な時期と向きあっているのです。単なるサポートを超えた、保育・教育の可能性を追究しましょう。ゆたかな時間を重ねた子どもたちは、きっと、よりよい世界を築きます。その出発点が今であり、そこに私たちがいる意味を忘れずに歩みましょう。私たちが育てているのは、未来です。

 2.一人ひとりを尊重する
確かな人格を備えた存在として、子どもたちを一人の人として尊重する。“子どもあつかい”しない。それは、私たちの保育・教育の大前提です。”子どもだから、このくらい”という、大人が一方的に決める枠を除けば、子どもたちは自ら育とうとするチカラを伸び伸びと発揮します。一人ひとりの個性や発育、興味、関心は異なりますが、たがいに認めあえば、違いは社会をゆたかに変えるエネルギーになります。そのような育みに“エンパシー”が重要なことは言うまでもありません。子どもについて述べましたが、もちろん、私たち大人の関係性についても言えることですね。

3.コミュニケーションがすべてを決める
人とよりよく理解しあうために、最も有効な手段が言葉です。単なる情報交換ではなく、言葉を駆使し、考えや想いを伝え、相手の意見や気持ちを正しく受け入れる。それは、乳児に対しても重要です。なにしろ人生で最も脳が成長している時期です。たとえば、おむつ替えの時、目と目をあわせ、微笑みかけて、「気持ち悪いところはないかな?」「さっぱりしたね」といった交わす言葉をその脳はしっかりと受けとめています。幼稚な言葉でなくても子どもたちはわかります。保育者を「先生」ではなく名前で呼ぶのも、私たちみんなが「個」を尊重しているからです。ChaChaの保育者として、常にコミュニケーションを考え、磨き続けましょう。

4.ともに考え、深めあう
子どもたちへの一方的な指示やお手本は、自ら考える成長を奪ってしまいます。しかし、たとえば真っ白な紙に絵を描きはじめるのは難しいものです。そんな時は、好きなモノやコト、どんな遊びをしているか、といった言葉かけをしてみましょう。ただし、質問の一方通行にならないように。「足場かけ」となる会話が広がれば、子どもたちの手はきっと動き出します。また、そのような対話の重要性は、モーニングトークでも感じられるはず。言葉を交わし、子どもたちは多様性を尊重し、他者への目配りや気配りの大切さに気づくとともに、新たな発見やひらめきにも出会います。対話は可能性の泉。子どもと子ども、子どもと保育者、そして保育者間の保育・教育の追究でも。ともに考え、対話を重ね、深めあい、最適解を生み出していきましょう。

5.子どもたちの力を解き放つ
子どもたちは、生まれながらに能力と可能性を備えている。私たちは、そのチカラを積極的に解き放っていくべきだと考えています。たとえば、年下の子が困っているところを見た年上の子が「助けてあげたい」と思っていたら、どうしたらよいか一緒に考える。そして必要なサポートは行いながらも、なるべくルールや環境を変えたり、みんなに理解してもらうといった実践を任せてみる。一人の市民として社会形成に参加する(できる)。その意識と問題や課題を解決する経験を得て成長する子どもたちは、きっと、それぞれの立場で、これからの社会をよりやさしく、生きやすく、持続可能なものにしていくはずです。

 6.ドキュメンテーションを絶対の手段に
私たちは、単発的なイベントよりも、日々の生活やプロセスに子どもたちの注目すべき成長の価値があると考えています。そのため、普段の保育・教育をドキュメンテーションという形で明確に「見える化」し、記録しています。これにより、細やかな変化や気づき、興味・関心やチャレンジを見過ごしたり、受け流すことなく、子どもたちをより深く見つめ、理解することができます。保育者どうしの有意義な振り返りとよりよい保育・教育追究の指針になったり、さらには、保護者や社会と共有することで、有意義なコミュニケーションやつながりも生まれます。今後、このドキュメンテーションは、一人ひとりの保育者はもちろん、ChaCha全体の保育・教育のあり方を決定づける重要なツールになっていきます。ぜひ、作成や活用に積極的に取り組んでください。

7.より開かれた場になる
私たちの願いは、ここで育った子どもたちが“エンパシー”を発揮し、多様な人々とよりよい関係を築き、よりよい未来を創造していくことです。一方で、さまざまな課題解決や新たな可能性が実現されることを期待して、日常の保育・教育やその成果を積極的に社会へ発信・共有していきます。つまり、私たちが関わるすべての仕事は保育・教育にとどまらず、社会形成でもあるのです。そのため、私たちは未来に向けて、「保育園」と名乗ることをやめました。地域の交流の場となるカフェを併設しているChaChaもあります。子どもたちとともに仲間とともに、意識や行動を外部へ開いていきましょう。わたしたちのChaChaがみんなのChaChaになる、それが理想の姿です。

 


■ChaCha Children Mission Statement
・私たちの子ども観
「子どもは、生まれながらに有能である。子どもたちも皆、市民。だから、一人の人として子どもと向き合う」

 ・Mission /使命
「20年後を創る。」

 ・Vision /ありたい姿
「Education is Empathy〜よりよく理解しあうことで、世界は変わる。〜」

 ・Value /共有すべき価値観
「育てているのは、未来」

■「ChaChaフィロソフィ」策定の背景について/理事長・迫田健太郎
「保育・教育に『これでよい』という正解はありません。だからといって『何をしてもよい』ともいえません。さらに、私たちが掲げる”エンパシー”という概念には、具体的なマニュアルやルールはありません。それは、常に追い求めていくものといえます。これまでにChaChaが積み重ねてきた知恵や経験をもとに、これからを築いていく。そのための確かな拠り所としてほしいのが、『ChaChaフィロソフィ』です。内容については、ChaChaがこれまでも、そして今も大切にしている想いや考えを中心にしています。しかし、本当に大切なのは、ここから何を生み出していくか。子どもたちと向き合いながら、そして職員自身の想いや考え、行動をこのフィロソフィにプラスしながら、職員たちによりよい保育・教育の創造に参加してほしいという想いから、フィロソフィを策定しました」。


■ChaCha Children & Co.の保育園に通う保護者の口コミ
・こちらに娘を預けていた時は、良いことしかなかったし、いつも園と嬉しいことを共有できていた!スタッフの皆さんの心と技術がとても高かったと感じています。
・先生達もみな優しく、子ども達に寄り添ってくれています。なので子ども達もみな素直で優しい子ばかりです。園の雰囲気もとっても良く、通わせて本当に良かったと思っています。
・0歳児から年長さんのお部屋まで、いつもの保育室をまるで美術館のような空間にして、子どもたちの作品を飾ったお披露目会には感動しました。子どもたちの成長の記録も丁寧に綴られていて、感謝しかありません。

 ■ChaCha Children & Co.の最新情報について
「ChaCha Children & Co. 公式ホームページ」  https://chacha.or.jp/
「ChaCha Children & Co. Facebook」 https://www.facebook.com/chacha.children1979
「ChaCha Children & Co. Instagram」https://www.instagram.com/chacha.children
「ChaCha Children & Co. 公式ブログ」https://ameblo.jp/chacha-nursery/
「ChaCha Children & Co. CEO 迫田健太郎 Twitter」https://twitter.com/kentaro_sakoda?lang=ja

■法人概要
法人名:社会福祉法人ChaCha Children & Co.
理事長:迫田健太郎
法人本部所在地:〒160-0052 東京都新宿区戸山2-34-101
ホームページ:chacha.or.jp
 





 

 



 


 

 

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ビジネスカテゴリ
保育・幼児教育
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会社概要

URL
https://chacha.or.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都新宿区新宿5-1-1-202
電話番号
03-5944-0670
代表者名
迫田健太郎
上場
未上場
資本金
-
設立
1979年04月