CYBO取締役に勝本徹氏、学術顧問に長村義之氏が就任
新組織体制のもと、細胞診デジタル化&AIソリューションの事業拡大を進めます
株式会社CYBO(本社:東京都江東区青海2-4-10産業技術研究センター製品開発支援ラボ301、代表取締役:新田 尚、以下「当社」)の取締役に、元ソニーグループ株式会社 副社長の勝本 徹氏が就任しました。また、国際細胞学会(IAC)および日本臨床細胞学会の元理事長の長村 義之氏(日本鋼管病院 病理診断科部長)が学術顧問に就任しました。当社は新しい組織体制のもと、新製品CYBO Scanおよび細胞解析AIソリューションの事業展開を加速します。
<今回の人事について>
2024年9月17日付で開催された定時株主総会および株主総会終了後の取締役会において、当社の新役員体制を以下の通り決定し、元ソニー副社長の勝本徹氏が新たに当社の取締役に加わりました。
- 代表取締役社長 新田 尚(重任)
- 取締役 合田 圭介(重任)
- 取締役 勝本 徹(新任)
- 取締役 村田 祐介(重任)
- 取締役 沼田 朋子(重任)
また、病理医の長村義之氏が当社の学術顧問に就任しました。長村氏は国際病理アカデミー(IAP)、国際細胞学会(IAC)、日本病理学会、日本臨床細胞学会など国内外の様々な学会で理事長を歴任し、ワールドワイドでの細胞病理分野の発展に大きく貢献しました。
当社は新体制のもと、新製品CYBO Scanおよび細胞解析AIソリューションの開発および事業化を加速します。
◎勝本 徹 略歴
1982年ソニー株式会社(現ソニーグループ株式会社)入社。ハンディカム、デジタル一眼カメラ α、メディカル製品・ソリューション、業務用放送機器など幅広い事業領域に従事した後、ソニーグループのコーポレートR&Dを指揮してきた。2020年副社長兼最高技術責任者(CTO)就任。2022年に副社長を退任した後も社内選抜人材研修機関である「ソニーユニバーシティ」の学長を今年3月末まで継続。現在はTDK株式会社社外取締役。
◎長村 義之 略歴
慶応義塾大学医学部を卒業後、直ちに米国 University of Colorado Medical Centerで病理レジデント・リサーチフェロー、米国ミシガン州ヘンリーフォード病院で外科病理クリニカルフェローを終了しAmerican Board of Pathology(ABP)取得後帰国し、東海大学医学部にて病理学教授、副学部長として奉職、正確な治療を行うために不可欠な病理診断のエキスパートとして病理診断に携わる傍ら、後進の指導に情熱を傾けた。 現在は日本鋼管病院 病理診断科部長として病理組織・細胞診断に従事している。
<CYBO Scan™について>
CYBO Scan™はがん検診で用いられる細胞診標本などのスライドガラス標本を高速で3D撮像する全スライドスキャナ装置です。3Dデジタル化により立体構造を持つ細胞診標本を鮮明にデジタル観察することが可能です。2024年6月に受注を開始して以来、各地の病院でデモンストレーションを行っており、高精細なデジタル画像を高くご評価いただいております。
■ 子宮頸がん検診支援AIソリューション
子宮頸がん検診は日本国内だけでも毎年1000万人以上が受けている検査で、細胞診が広く活用されています。当社では、CYBO Scanで撮像した細胞診標本の3Dデジタル画像をAIで解析する検査支援ソリューションの開発を進めています。この技術の開発および実用化を進めるため、2020年より公益財団法人がん研究会有明病院と共同研究を行っております。
■ 血栓症早期発見ソリューション
脳梗塞や心筋梗塞などのアテローム血栓症は日本で4人に1人の死因となっているほか、国際的にも保健医療の課題となっております。当社は東京大学医学部附属病院との共同研究において、血液中の血小板凝集塊を詳細に解析することでアテローム血栓症のリスクを早期に検出できると期待して、検査技術の開発およびコンセプト実証のための研究を進めています。2021年12月にはCOVID-19患者の血液中の血小板凝集塊の出現頻度が患者の重症度や死亡率などと強い相関を示すことを発見し、Nature Communications誌に発表しました。
■今後の出展予定
・2024/10/2-4 ASDP2024 (韓国・ソウル)
・2024/10/9-11 healthTECH JAPAN 2024 (パシフィコ横浜)
・2024/11/16-17 第63回日本臨床細胞学会秋期大会(幕張メッセ)
コメント
株式会社CYBO 取締役 勝本 徹
この度、CYBOの社外取締役に就任することとなり、大変光栄に思います。私は今までの事業経験と研究開発経験を活かし、CYBOの成長とイノベーションに貢献できることを楽しみにしています。
デジタル技術とAIの進化は、細胞分析の分野においても大きな変革をもたらしています。これからの時代において、CYBOが最先端の技術を駆使し、医療やバイオテクノロジーの発展に寄与できることを確信しています。
戦略的な視点からのアドバイスや、新たなビジネスチャンスの発掘に努めると同時に、新規事業立ち上げの現場で培った経験・知識を活かし、技術革新を社会実装するためのサポートを行っていきたいと考えています。
株式会社CYBO 学術顧問 長村 義之
最近の細胞診領域へのデジタル化WSI(Digital cytology)の応用、更にはAIの導入およびゲノム医療との連携など、この領域の急速な発展・変革には、病理専門医、細胞診専門医から見ても、目を見張るものがある。
国際的に見てDigital cytologyは、種々の分野で応用が試みられており、製品化へのチャレンジも盛んである。細胞診標本のデジタル化の際に重視すべき要として 細胞の接着・重積性への対応があげられよう。重積性の強い細胞集塊を40層でスキャンしてベストな細胞像をキャプチャーするCYBOのテクノロジーそしてその画像を基盤としたAIの開発は国内外を問わず大いに期待されている。
細胞検査士、細胞診専門医諸氏の技能・診断力がそのまま生かせるDigital Cytologyの実現を目指し、CYBO学術顧問としてCYBOのスタッフの方々の頭脳、技術、応用力に大いに期待するものである。
株式会社CYBO 代表取締役 新田 尚
新取締役の勝本さんには、私がソニー時代にメンターとしてご指導頂いたことがきっかけで、ソニー卒業後にも気にかけていただき、CYBO設立後にも会社経営などについてアドバイスをいただきました。この度は取締役として参画いただくことをとても嬉しく、心強く感じております。
長村先生には、昨年より米国細胞学会(ASC)や米国病理学会(USCAP)、国際細胞学会(IAC)などの学会でお世話になったほか、開発中の製品に対するご意見や、病理学について社員向けにレクチャーしていただくなど、当社の製品開発や事業開発にご協力いただきました。今後もより一層勉強させていただき、よりよい製品やソリューションの実現に役立てたいと期待しております。
<株式会社CYBOについて>
■ 会社概要
会社名:株式会社CYBO
所在地:東京都江東区青海二丁目4番10号 産業技術研究センター製品開発支援ラボ301
代表者:新田 尚
設立:2018年7月
資本金:1億円
URL:https://www.cybo.jp/
■ 事業内容
株式会社CYBOは「細胞を深く知り、細胞を広く活用する」ことを目指して、測定デバイスやAI解析ソリューションを開発するスタートアップ企業です。基盤技術である高速イメージング、リアルタイムAI、および高速メカ制御を駆使した技術開発を得意としており、細胞診標本を立体的にデジタル化する
CYBO Scan™や、細胞画像をAIで解析するソリューションを提供します。
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