急増中!?“マスク花粉皮膚炎”の予防法
花粉症シーズンまっただ中!厄介な“かゆみスパイラル”を引き起こすとなかなか止まらない
花粉の飛散量のピークがまもなくやってきます。今年は昨年に比べて花粉の飛散量が多く、北陸は2.7倍、東海は2.2倍、関東甲信越は1.8倍と予想されています。「今年はコロナ対策でマスクをしているから大丈夫!」と油断してはいけません。
ユースキン製薬株式会社 (本社/神奈川県川崎市 代表/野渡和義)は、マスク着用時における花粉の付着についての実験を行いました。
「マスクをしていることで、くしゃみや鼻水といった、粘膜で起こる症状は、ある程度抑えられるかもしれません。しかし今年はマスクの着用により、かゆみなどの皮膚の症状は例年よりひどくなる傾向があります」と、皮膚アレルギーとかゆみについて詳しい、皮膚科医の菊池新先生は話します。
花粉症予防になるはずのマスクが、症状を悪くするとは、どういうことでしょうか?今年ならではの「マスク花粉皮膚炎」の症状と予防法について最新の実験結果を踏まえご紹介します。
マスク着用時の花粉の密集が主な原因に
ユースキン製薬株式会社は、マスク着用時における花粉の付着する様子を把握する実験※を行いました。すると、マスクの隙間から花粉が侵入し、目の下あたりに密集することがわかりました。
※不織布マスクを顔の形状をした模型に着用し、花粉に見立てた疑似粒子(肌ケア用粉末:平均粒子直径約20μm)を顔全体に噴射
一般的なマスクを着用したとき、肌に密着させることができず隙間が空いてしまいます。隙間から侵入した花粉は、他の箇所より高い密度で、目の下あたりに付着し、影響を及ぼすことが確認されました。
マスクの着用が必須の今シーズンに知っておきたい、マスクの着脱と花粉皮膚炎の関係性とその対処法に関して、皮膚科医の菊池新先生にご解説いただきます。
【監修者】皮膚科医 菊池新(きくちあらた)先生
菊池皮膚科医院院長。医学博士。日本皮膚科学会認定専門医・指導医。慶応大学医学部卒業、同大学病院に勤務。診療科医長を歴任後、1996年アメリカ国立衛生研究所(NIH)へ留学。1998年帰国後、東京・日暮里に菊池皮膚科医院を開設。最先端の研究に裏打ちされた治療は高い評価を受け、1日150人超の患者が訪れる。著書『皮膚・肌の悩みは原因療法で治せます』(さくら舎)、『なぜ皮膚はかゆくなるのか』(PHP新書)他多数
スギ花粉症でなくても眼囲皮膚炎のリスク大
「スギ花粉症というと、くしゃみや鼻水など鼻炎症状が取り上げられますが、今年はスギ花粉皮膚炎にも注意しましょう。実際に花粉が飛び始めた1月末から患者さんが訪れ、ピークに向かって増えています。花粉皮膚炎とは、花粉が肌に付着し、かゆみや赤みなどの炎症反応を起こすことです。特に、目の下のマスクの隙間は花粉が溜まり、かゆみが起こりやすくなっています」と菊池先生。
また、目の周りに起きる眼囲皮膚炎は、スギ花粉症ではないのに起こることがあります。「風の強い日に砂ぼこりが顔についてかゆくなることがありませんか? 皮膚に細かい粒子がついてかゆくなるのは、人間が異物を取り除くための反射の一つで、誰にでも起こります」
皮膚のバリア機能低下でWダメージが起こりやすい
「マスクの着脱や動かすときの“こすれ”や、中がムレたりすることで皮膚のバリア機能が低下し、“マスク肌荒れ”の患者さんが昨年は目立ちました。バリア機能が低下すると、外部刺激を受けやすく“花粉皮膚炎”も起こりやすいので、今シーズンは“マスク肌荒れ”とのWダメージに悩まされるかもしれません」と菊池先生。
マスクの着用が必須の今シーズンは、ダメージが重ならないための対策が必要です。
“かゆみスパイラル”にハマると脱出が難しい
「かゆい部分をかくとさらにかゆくなるという経験をしたことがありませんか? これは“イッチ・スクラッチサイクル”というかゆみの悪循環です。かゆい→かく→傷つく→炎症が起きる→もっとかゆくなる、という“かゆみスパイラル”に陥り、きちんと治療しないと脱出が困難になります」と菊池先生。
“かゆみスパイラル”では、反射という反射も起きてきます。
「軸索反射とは、かゆみを増幅する体のしくみです。痛みを感じる神経線維内が誤動作を起こし、かゆみの範囲が広く脳に伝わってしまうのです」
コロナ・ストレスが“かゆみスパイラル”を加速
「今シーズン、花粉皮膚炎に注意喚起を行う理由の1つには、コロナ禍によるストレスがあるからです。かゆみとは、心が絡む複雑な症状であるため、ストレスは、“かゆみスパイラル”を加速させてしまうのです。コロナ禍では、かゆみの悪化に精神的な要素が絡む割合が、非常に高くなると考えてよいでしょう」と菊池先生。
かいているうちに、かゆみに敏感な肌にまっしぐら
さらに、皮膚をかいて損傷すると、かゆみに敏感になってしまうそうです。
「かくことに加え、マスクによるこすれによっても皮膚はダメージを受けます。ダメージを受けるとNGF(神経成長因子)が働き、知覚神経が表皮まで伸びてきて、かゆみに敏感になります。かゆみの閾値が下がり、かゆみを感じやすくなるのです。また、乾燥によってもNGFが働きます」と菊池先生。
かいているうちに、どんどんかゆみに敏感な肌になってしまうのです。
非ステロイドタイプの「かゆみ止めを塗布」&「保湿」
「今シーズンはマスクがかかせません。マスク花粉皮膚炎を少しでも軽くするには、なんといっても“よく洗い流すこと”です。かゆくなったら、かかないで局所を冷やしてください。冷却すると、かゆみを感じにくくなり、かゆみの原因となる炎症反応を抑えられます。また、ゴシゴシ洗うことを避け、常に保湿を行い、皮膚のバリア機能を整えておくことも重要です」と菊池先生。かゆみを抑えて保湿を行うケア用品を選ぶことも、重要な対策になります。
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